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【マッチレビュー】19/20EPL サウサンプトン vs アーセナル(25/Jun/2020)今年3度めのアウェイ勝利

いまアーセナルに何よりも必要だったもの。それは勝利。めでたい3ポインツ。

現在のパフォーマンスの課題が浮き彫りになるような時間帯もあり、観ていてけっしてもやもやしないわけではなかったが、とにかくひとつ勝った。最重要なのは結果。しかも直近8試合で一度しか勝っていないというアウェイの苦手なステイディアムで、複数得点&クリンシートという最高の結果。

チームはこの勝利の感覚を利用して、今後に向けて勢いをつけなければならない。

ヨーロピアンプレイス(7位)まではあと2ポインツ。まだまだ諦めるわけにはいかない。

Southampton 0-2 Arsenal: Arteta still hoping for Europe after Arsenal win

試合を振り返ってゆこう。



アルテタの試合後コメンツ「勝利がベストな良薬」

試合直後のボスのコメント。『Sky Sports』より。

アルテタ:リアクションがあった。必要な結果を得られた。セカンドハーフにはもっとうまくボールを持ってプレイできたが、苦しめられた。暑かったし。

試合をもっと早くに決めてしまえたかもしれない。しかしわれわれはとてもよかった。わたしは彼らにチームになることを要求した。お互いに助け合って守り、一緒に戦うことを楽しめと。

われわれがチームとして今日ここにいられるのはとても幸運なことだ。いま見たものは好ましかった。

フットボールとはつまり、エナジーとパッションの正しいレヴェルをどう保持するかだ。敗ければそれを少し失い、勝てばいつだってそれがベストな良薬になる。

試合後のプレス会見。AFCオフィシャルサイトより。

(勝利でどれだけホッとしている?……)

この2週間、われわれにはいろいろなことが起き、とてもむずかしいものになった。わたしが心配していたのは、試合を投げ出してしまったブライトンでの敗戦の後、それが本当にチームに響いたからだ。

この試合においては自信がすべてだったし、彼らを奮い立たせねばならなかった。だが、昨日のリアクションはとてもポジティヴで本当に集中していた。われわれの要求はチームとしての一体感であり、お互いに競い合うこと、お互いに可能なかぎり守備を楽しむことだった。問題はなかったよ。われわれにとり重要な勝利だ。

(今シーズン、ヨーロピアンフットボールは達成しうる……)

わからない。テーブルでのことは話したくないと云ったはずだ。毎日のトレイニングで何をやるか、それと試合についてどう準備し競っていいくか、それがわたしにとっての問題だ。

われわれにはシティとブライトンというふたつのとても異なる試合があった。シティでは20分でふたり選手を失い、45分を10人で戦った。そして2失点。ブライトンでは、試合をコントロールしたのに7分のあいだに試合を投げ捨ててしまった。

わたしは、100%集中したとき、100%競うことにコミットしたとき、このチームに何ができるがわかっている。そうでないときは、われわれは現時点では並だ。

今日はやるときを見せたし、われわれを倒すのは難しかったはず。どの地点でも勝つことができた。

(たった4日でなぜに試合のマネジメントがよくなったので?……)

われわれは進歩せねばならないし、チームとして進化せねばならない。まだ成長の余地はたくさんあり、認識して、おそらく悪い学び方でだってやり遂げなければならない。だが彼らはとてもやる気だよ。彼らはそれをやりたがっているし、われわれをフォロウしようとするやり方はとても素晴らしい。わたしは努力やあるいはどれだけ渇望しているかについて絶対に彼らを批判しない。わたしが少しだけ批判的になったのは、われわれがどう競っていくかであり、どうやって相手にポインツを渡してしまったかについてだ。それは失望だ。

小さなディーテイルがそこにはあり、わたしはチームがとてもとても若いチームだとわかっている。PLでたくさんの未経験がある。そういったときをなんとかやりくりしないと。100分間ずっと同じようにプレイすることはできないのだし。そんなことは不可能だ。

(バック3について……)

どういう攻撃をやりたいかによってゲイムプランは変えていく。どう相手に強いていくか、どう強みを生かしてコントロールできるか。同様に、いまいる選手のなかで、自分のポジションでプレイするのにベストフィットしていて、より快適にプレイできるか、より仕事をセキュアに遂行できるかも見る。いまはわたしが望むようなたくさんの変更をできる柔軟性を持ってはいないが、これもプロセスの一部だ。

(選手たちはあなたの期待するスタンダーズに慣れつつある?……)

何らかのメッセイジになるような決断はしたくない。チーム、個人に送るメッセイジはとてもオープンだ。わたしがどう感じているかクリアだ。勝利がもっとも重要なことで、勝ったときはすべて問題なしだ。

(シェフィールド・ユナイテッドの試合……)

とても重要。なぜなら一般的にスポーツでは自信がすべてだから。チームスポーツをプレイしているなら、それがあったほうがいい。ケミストリ、フィーリング、エナジーをみんなでシェアするんだ。

信念のためにも、勝利はスクワッドにとって本当にいいことだ。自分たちが設定したプロセスのなかでやり続けること。ケガやなんやかんや起きるから。チームは少し傷ついていたし、短時間でたくさんのことがあった。彼らはやる気まんまんだけどね。

(グラニト・ジャカの重要性……)

大きな存在感だった。彼は隠れるような人間ではない。とてもクリアな原則と価値があり、ピッチに出ればいつでもそれを出す。彼のコミットメントは素晴らしいし、ほかの選手たちにとってもとてもいいお手本になっている。

しかしわたしは個人には特定したくない。今日は、スターターズもサブズも使わなかった選手たちも、全員が正しいエナジーとコミットメントがあった。ピッチに出ればいつだって正しく意図を持ってプレイした。

(マテオ・ゲンドゥージの不在……)

違う(ブライトンでの罰ではない)。スクワッドマネジメントだ。

(ゲンドゥージの不在はブライトンでの事件と関係がある?……)

いいや。内部でどんな問題があったときでも、わたしはそれをプライヴェイトで解決する。わたしはそのことについて説明できないと説明しよう。以上。

(エディ・エンケティアについて……)

エディはわたしが加入してから、彼が毎試合で見せている成熟とパーソナリティはすごい。わたしはフォワードには相手にプレッシャーをかけるよう多くを求めるし、彼らはそれをやっている。われわれが取ったたくさんのゴールは、われわれが相手に強いたエラーのおかげだ。

あの暑さのなかで、選手にプレッシャーをかけに追いかけまわすことは、ときにとてもいいことにはならない。しかし、もちろん相手のミスを強いたところからゴールできれば、もう何点か取れていたかも、それはとても重要になる。

彼らのやり方で信念は生まれていくし、エラーは代償を支払うことになる。わたしはエディに満足している。彼の今日また見せたようなプレイ。しかし、わたしはチームに全般的に満足している。サブの選手が見せたアティチュードにもほんとうに満足。彼らは入ってきてチームが結果を得られるよう一緒に助けた。

(ブカヨ・サカについて……)

(新契約)彼の手の中にある。彼には彼に全幅の信頼を寄せているマネージャーがおり、支援ができるクラブがある。また彼をとても愛しているチームメイツだっている。彼はとてもナイスなボーイだ。とても賢く、学ぶことに前向き。ベストになりたがっており、毎日全力でトライしている。彼を違うポジションで起用することもでき、ほんとうに早くそれを習得する。彼が判断するとき、彼はいつもリスクを取る。

わたしは今日彼は3ゴールに絡むことができたと思っているよ。彼がピッチで見せた成熟はとてもよかった。

アルテタ「ティアニーは足がつっただけ」

ボスは途中交代のティアニーについても語っている

キーランは痙攣だった。彼はこの7-8ヶ月のあいだ2試合プレイするということがなかった。スコットランドとは気候も違うし、彼はそれに適応する必要がある。

思うにわれわれはとてもよく守った。セカンドハーフのクリアの仕方。長い間、大人数に押し込められ深く守らされ、苦しまされた。しかし彼らは正しいポジションを取り、お互いに助け合った。ラインでひとつになった。クリンシートはいつでも役に立つ。

われわれはチームをいろいろロテイションすることができる。相手が予想外に少し変更してきたときには、まだもっと機能的であるべきだが、全体的にアイディアをやり通していたと思う。

わたしはチームがケアするのが好きだ。エモーショナルになって、自分たちの仕事に意味と目的がある。チームは今日それを見せた。わたしはサブにもとてもとても満足している。彼らはとてもいい貢献をしてくれた。

ここ、わざわざ記事が分かれていたから、なんかあったのかとドキっとした。

まああんな試合では足くらいつるだろう。

なお、この試合の前にティアニーのインタヴューがあり、そこで彼が語ったことをアルテタが知っていての「スコットランドと気候が違う」発言なのかどうかはわからないが、そのインタヴューで真冬でも彼がいつも軽装な理由について、こんなふうに答える一節があった。

ここの冬なんてスコットランドの冬に比べればなんでもない。寒くもない。まずはスコットランドの天気を知ってくれ。話はそれからだ。

トレイニンググラウンドでの半袖半ズボンといえば彼のトレイドマークだが(笑い)、あれは強がりじゃなくてマジで寒くなかったという。ロンドンの寒さもたいがいだろうに、スコットランドの冬ってどんだけ寒いんだ。

彼のインタヴューはぼくのTwitterでフォロウしたので、興味あればゆうべの連続tweets見てください。これこれ

エディ・エンケティアのコメント「(得点は)100回はやってきたかたち」

インテンスなプレッシングからGKのミスを誘い1得点のヌケティア(©DAZN Japan)。いつもどおりハードワークでチームを助けた。オフィシャルサイトより。

エンケティア:(JWの得点)うれしいね。ぼくらは兄弟みたいなんだ。だからぼくが得点すれば、ぼくが彼を祝福するみたいに彼もそうする。彼が取ればぼくがまた得点したみたいな感じがする。うれしいよ。彼は入ってきてからとてもよくやっていたと思うんだ。3ポインツが取れて終わることができて、ぼくらがふたりともスコアシートにいる。

ハイプレスについてたくさんのワークをやっていて、今日はそれがとてもうまくいった。ぼくは個人的に、チームのためにいつもすべてを出そうとトライしている。そんな感じだから、ゴールキーパーのちょっとした躊躇も嗅ぎ取ることができる。それであとはただ入れるだけだった。あれは100回はやってきた。そのひとつがゴールになったのだからナイスだね。

それが自分のプレイだと思っている。ただ相手にとりやっかりなものになろうとしているし、チームのためにぼくの全身を捧げる。裏へ走り込んで、ボールを受けキープする。チームはみんな一緒にハードにやっているし、もっと得点できなかったのはアンラッキーだった。いくつかのいいチャンスもあったから。でも3ポインツ取れたことはよかった。

ぼくらはずっと不運だったと思う。とくに最初の試合とこの前の試合。でもぼくらは腕まくりして3ポインツのためにファイトしなければならなかった。ぼくらはここから築いていき、前進できるといいね。

オバメヤンがまったく同じようなゴールを取っていたよね。彼らのクイックネスは相手の脅威になる。

ジョー・ウィロックのコメント「トレイニングではみんなピリピリしていた」

試合終盤にラカゼットの強烈シュートのこぼれたところを押し込んだ。オフィシャルサイトより。

JW:ぼくらがチームだということを見せられた。楽しんだよ。2連敗があったけど、団結して戦わなければならなかった。セカンドハーフの20-30分くらいは相手のいい時間があって、ぼくらはチームとして団結したし、お互いを信じなければならなかった。それがぼくが楽しんだパフォーマンスだ。

トレイニングではちょっとピリピリ(edge)していた。みんな少し怒ってたり。だからぼくらはまたやろうとするために、お互いにテストして、お互いに限界までプッシュしなければならなかった。それを今日は試合のなかで見せた。一緒にいいディフェンスをしたしと思うし、2得点でクリンシートもできた。

トレイニングでピリピリしているのはいいことだ。ブライトンの試合のあと、ぼくらは戦う必要があると話していて、チームとして戦わねばならなかった。それが今日トライしていたこと。それをピッチにもたらそうとしていて、まだ長い道のりはあるが、根っこの部分ではそれができていたと思う。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

8 Comments on “【マッチレビュー】19/20EPL サウサンプトン vs アーセナル(25/Jun/2020)今年3度めのアウェイ勝利

  1. ホールディングはグラウンダーのパスが非常に柔らかいと思う。
    ちょっとずれたパスでもクルッと回って何事もなかったかのように処理するとか。足元を繋ぐ事に関して、やっぱりこの子は才能あるなあと思った次第。

    ただ、言えば問題はフィードなのかなと思う。
    イーブンのフィードは蹴れるけど、標的の足元にピタリと落ちるわけじゃないのが。ウチはイーブンボールを競れるFWが本当にいなくなったから。。。

    ジャカやマリのように正確なフィードを持ってる選手がいる時は、足元を正確に繋ぐことが決定的なパスに繋がるのかなと。
    このチームでの明るい未来が待ってて欲しいもんです。

  2. 中断期間も含めて、久々のリーグ戦勝利がとにかく嬉しい!
    ジャカ好きの私には彼が90分出てこそのアーセナルなので、そういった意味でも久々にアーセナルの試合を楽しめました ムスティの緊張感にも懐かしさを感じて、なんだかんだ好きだなぁ、とw
    エディ、ジョー、ペペ、サカ、マルチネスと、推しの選手が多く見れたのも幸せ 特にロブとKTは、補強に頼らぬ守備の改善策である可能性を感じさせてくれました あとはベレリンの調子ですねぇ

  3. MFは非常に大きな問題ですね。間で受ける選手がいないのか出せないのかわかりませんが縦パスが全然入りませんでしたし。セインツはスパッと入ったりしてずっとモヤモヤしていた試合でした

  4. 相変わらずジャカへの評価が…
    まぁ過去にも批判的な内容のエントリをアップしてましたし、そういう見方になっちゃってるんでしょうが。

    パスの受け手や、チーム全体のポジショニング整理の問題だと思いますけどね。ジャカはコースさえ空いてれば、距離関係なく通せますから

    ベジェリンにしても、左と右サイドでは組み立て方も配置も全く違ってて、周りのサポートの問題や、単なる疲労もあるでしょう。

  5. 更新お疲れ様です。
    マッカーシーのおかげで先制点が取れたので、
    まだ楽に上手くゲームに入れたんじゃないかと思います。

    監督も相当頭を悩ませていると思いますが、
    今の継ぎはぎのようなチームで
    プレミアリーグのプレスをパスサッカーで対応するのは難しいでしょうね。
    MFを変えればいいような単純な問題ではないと思いました。
    (モドリッチみたいな選手を連れてくれば、
    プレスをかいくぐってくれるでしょうが現実的ではないですね)

  6. ハイライン、ハイプレッシングでがんばったチームが負けるという
    アーセナルみたいな話
    ポロッとした守備のミスがいかに命取りか

  7. 勝ったことを素直に喜びたい。

    しかし、なんでこんなにシュート打てないんでしょうね。シュートのない試合はホントに見てておもしろくない。
    バックからのつなぎもうまくいかないから長いの蹴ってロストの繰り返し、セントラルの2人は苦し紛れのクリアみたいのがポーンと高く上がるのを何度かやってましたが、あれはないなぁと。
    8番は最初のころは来年も主力でと思ってましたが今は毎試合出てもインパクトなさすぎ。レアルに返すのならナイルズあそこで使う方がいい。
    チェルシーvsシティのハイライト見ました。試合のクオリティやばいですね、どうしてここまで差がついたのか。あのシティが負けてたし。チェルシーは夏にビッグディールをすでにいくつも決めてて、それも若いこれからのタレント。うちはバックラインのレンタル組の延長だけってもうほんとミドルクラブかよと。あたしもアトレチコからとるよりウパメカノやレスターのエンディディとった方が絶対いいと思います。
    早くマルティネリのハツラツプレー見たいな。

  8. ぺぺを活かせてなかったのは、中盤以上にベジェリンとのコンビネーションの問題に見えました。ベジェリンが担当している5レーンの右大外は、相手DFを剥がす質的優位が必要なタスクですが、昔の彼のようにスピードでちぎれなくなっており、かつこの試合のようにパスミスオンパレードだと怪我明けとはいえちょっと厳しすぎる…。彼のメンタリティやキャプテンシーには一目置いていますが、現パフォーマンスだと彼を起用するメリットが見当たらないです。その分来季ボーフムで活躍中のオセイ=トゥトゥに期待したい。

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