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【マッチレビュー】2020コミュニティシールド アーセナル vs リヴァプール(29/Aug/2020)さらなるタイトル

「勝てばタイトル、敗ければフレンドリー」。

試合前にはファンにそんなふうに云われてしまう程度には、微妙な存在であったコミュニティシールド。たとえここで敗けても大したダメージもないし、ビッグクラブなら是が非でも取りたいタイトルというわけでもない。

しかし、結局PLウィナーを退けてわれらが勝ってしまった以上、やはりこれはビッグタイトルとしか云えなくなった。大きな大きなタイトルである。

リヴァプールとアーセナル両者の置かれている立場や状況を見れば、われわれのほうがよりここでの勝利の意味は大きかったろう。リヴァプールはすでに頂点を極めたあとのチームであり、それに比べてわれわれは新しいヘッドコーチを迎えチームづくりを始めたばかり(3ヶ月の中断をカウントしなければアルテタが来てからまだ半年程度しか経っていない)、選手たちが「勝てる」自信を深めていくことが何より重要なフェイズにいる。

FAカップにつづきコミュニティシールドでの勝利、しかもトップチーム相手の勝利で、また大いに自信レヴェルが高まったに違いない。選手が一試合づつ自分たちの力で信念を醸成していけば、このチームはもっともっと強くなるはずだ。

ちと遅くなってしまったがこの試合を振り返ってまいろう。

Arsenal win Community Shield on penalties



アルテタの試合後コメンツ「信念が生み出される」

試合直後、BT Sportsのインタヴュー via Arseblog

(勝利について……)

アルテタ:何度やっても飽きないものだね。今日はすごい相手にチャレンジになるとわかっていた。選手たちの努力とパフォーマンスにとても感謝だ。

(もっともうれしかったことは……)

チームの勇気、ボールがないときのアグレッシヴさ、リヴァプールのプレスへの対抗。それと彼らのバックラインにいくつか問題をもたらしたこと。わたしは満足だ。

そしてセカンドハーフに苦しむだろうこともわかっていた。走れなくなった。リヴァプールは2週間はトレイニングしていたんだ。それでも持ちこたえてペナルティーズになり、ボーイズたちはたくさんの勇気で臨んだ。

(リヴァプールのイコライザーにいい反応をした……)

そのとおり。最後の10分はわれわれがボールを持ち、ファイナルサードでプレイした。われわれが支配することができ、いいチャンスもつくりだしていた。彼らの見せた競争力はうれしかった。願わくばそれに慣れてもらいたい。それがいいアトモスフィア、リフトを作り出す。また進歩していこう。

(オバメヤンの重要性……)

ビッグゲイムス、ビッグモウメンツ、ビッグプレイヤーズ。彼はああいうプレッシャーにもとてもよく反応した。彼はFAカップファイナルでも素晴らしかったし、今日もまた素晴らしかった。

(オーバの契約……)

近づいている。

(夏の移籍ビジネス……)

計画を実施できるようクラブと一緒に取り組んでいる。だがマーケットがああいう状況なのはわかっていたことだ。わたしはいまのスクワッドにも満足だし、わたしの仕事はそれをよくしていくことだ。

(トロフィは新シーズンのためのもの……)

云ったように、信念が生み出されるんだ。われわれにはまだたくさんの進歩すべきところがあるが、今回のようなファイナルで、ああいったチームと競っていくことができたことは、とても誇らしく思う。

つづけて、Arsenal Digitalのインタヴュー。オフィシャルサイトより。

アルテタ:いくつかのチャレンジがあった。ホリデイから戻って一回しかトレイニングセッションに参加できなかった選手が何人かいた。しかし、わたしは彼らをプッシュしつづけ、要求しつづけた。そして彼らはそれに反応しつづけた。

彼らはより多くやろうとしているし、わたしは彼らの試合のなかでの競争力にとても満足している。彼らは恐れ知らずのチームに対し、プレイする道筋を見せた。彼らはそれに向かっていき、そしてペナルティーズで勝てたのもナイスだった。

彼らは決していい訳をしない。この試合で競わねばならなかったし、そういう状況であっても、選手たちは懸命にやろうとしていた。ボーイズたちのおかげだ。

われわれは3-4日この試合の準備をして、これからまた戻っていく。とても奇妙なミニプリシーズンで、それとインターナショナルウィークもある。(フラムに)誰を起用するにしても、彼らを可能なかぎりベストなコンディションにするつもりだ。

今回は試合後のプレスカンファレンスがなかった?ようで、オフィシャルサイトにはリポートがない。

しかし、試合後いくつかのメディアがアルテタのコメンツを伝えていた。『Evening Standard』より。

アルテタ:選手たちがトレイニングに戻ってきたのは2日前のことだったが、わたしは彼らからいい訳ひとつ聞かなかった。「おー、リヴァプールはオーストリーで2週間も準備してたのか」なんてことは誰も。

今日わたしがドレッシングルームに入ったとき、彼らが自分たちが勝つと信じている感じがした。なんの恐れもなかった。

彼らはほんとうにやりたがっていたし、もうひとつのトロフィを勝ち取れると信じていた。そして彼らは最初から勇気と情熱を見せた。

わかっていることは、もしトロフィのためにファイトしたいなら、われわれがここ数シーズンで取られたような数の失点はできない、それは間違いない。もちろんボールを持って攻撃するときには、もっともっとよくやらねばならない。

今日はわれわれが正しい方向に向かっていることを示す時間帯がいくつかあった。守備でソリッドで、打ち破るのが難しかったはずだ。

もし11人がそれをやるんだというマインドセットがあるならば、誰だろうと関係はない。われわれにはとてもいいチャンスがあると思うよ。

最後の一節は説得力あるね。だって、この日のラインナップはエメリ時代とほとんど変りがなかったのだから。少なくともその意味では、たしかに誰がプレイするかは問題じゃなかった。

オバメヤンのコメント「今回は落とさないように……」

さてさすがにもうひとつのタイトルというおめでたさもあり、試合後はたくさんの選手のコメンツがある。まずはキャプテンから。オフィシャルサイトより。

(アーセナルでさらなるシルヴァーウェア……)

PEA:とてもいい気分だね。エインズリーがMOTMで、ぼくもとてもうれしい。彼はそれにふさわしいし、今日のぼくらは勝利にふさわしかった。これからトロフィを持つけど、今回は落とさないようにしないとね。

(ファーストハーフのゴールについて……)

いいプレイをしたと思う。ファンタスティックなアクションがあった。バックから始めて、ブカヨがボールをよこしてくれて、ぼくは右足でいこうと決めてシュートし、それが入った。

(ファンはみんなキミが新契約にサインするのを待っている……)

イエス。わかってる。すぐわかるさ。あと数日もすれば。今日はトロフィだ。

(ミケルの下でこのチームはどれほど進歩している……)

間違いない。間違いないよ。ぼくらは進歩しているし、まだたくさんやることはあるけど、みんなハッピーだ。このクラブにいられてほんとうにエキサイティン。

落としたらおもしろかった。

メイトランド・ナイルズのコメント「クラブにいるかぎり100%を捧げる」

誕生日&MOTM&イングランドNT(シニア)に初招集という快挙。風向きは変わるのか? AMNのコメント。オフィシャルサイトより。

AMN:特別な瞬間だった。誕生日にウェンブリーでプレイするのも初めてだし、もうひとつのカップのためにファイトして、クラブのためにまたタイトルを取った。

これをホームに持ち帰るのはファンタスティックなフィーリングだ。このグループは昨シーズンから証明してきたけどそれを今シーズンにも続けていける。

ぼくはそうじゃないと云われるまではアーセナルの選手さ。ぼくのハートはこのクラブにあるし、ここにいるあいだはクラブのために100%を捧げる。そういうこと。

“I’m an Arsenal player until I’m told otherwise. My heart is in this club and while I’m here I’m going to give 100% to the club, so that’s that.”

重要ぽいコメントだから原文を載せておこう。

なんだかこの試合ですっかりファンフェイヴァリットになってしまった印象があるAMNであるが、クラブを彼を残すことができるのか否か。あとで書く。

ティアニーのコメント「信念とスピリットを築いている」

KT!  オフィシャルサイトより。

KT:更衣室でのスピリットは重要なことのひとつ。信念とスピリット、ぼくらがそれを持って築いていくんだ。あとはただ続けていき、このやり方でずっと築いていく。

マネージャーやスタッフから云われていること、昨シーズンからやってきたことの上に築いている。ぼくらが先週戻ってきたときからの続きで、オフは長いものではなかったから、昨シーズンがそんなに以前のように感じられない。

こんなふうに試合に入っていければ、ぼくらはもっともっと信じられるようになるし、思うにそれがすべてなんだ。信念とスピリット。最初の日からミケルのドリルでは、守備のオーガニゼイションとトランジションをやってきた。それがぼくらがトレイニングで毎日やっていることで、ヴィデオで観たりもする。幸運でもなければ、偶然でもない。ハードワークのたまものなのさ。

ファンもクラブもCLにふさわしい。トップ4に値するし、ぼくらもできるだけベストにやっていきたい。今年どの試合でもファイトするよ。

守備の改善は幸運でも偶然でもない。力強いなあ。

ネルソンのコメント「スターティング11に入りたい」

ペナルティテイカーを自ら買って出たというネルソンのコメント。オフィシャルサイトより。

ネルソン:ペナルティはほんとに蹴りたかったんだ。でもぼくが17才のときだったらボスは蹴らせてくれなかっただろう。だからぼくは自分自身にこう云った。もしまたチャンスを得られるなら、自分が一人目になろう。そして自信をもってそれを選んだ。

蹴らせてもらおうと自分からミケルのところに行ってぼくがやるって伝えた。そうして、彼はぼくの勇気を受けてくれた。

ちょっと変な感じだったよ。だって歩くのが長かった。でもゴールに蹴るときかなり大きく見えた。だからただスポットをヒットして最高の結果を願った。それで入ったんだ!

とても大きな自信のブーストになったし、こんなふうにシーズンを始められたことは若い選手全員にとても大きい。またトロフィなんてアメイズィングで、あとはシーズンを通してキープゴーイングしてかなきゃ。

ぼくにとってはスターティング11に入ること。ボスはたくさん変更するし、チームにたくさんのトッププレイヤーズも連れてきた。それはチームのためになる。でもぼくは自分のポジションを争いたい。ハングリーになってスターティング11でポジションを取りたいんだ。

2017年のコミュニティシールドがリース少年のデビューだったそうで。

あれから3年、ここまではお世辞にも順風満帆とは云えない状況で、親友のサンチョにもすっかり差をつけられてしまったが、まだまだこれからだ。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

11 Comments on “【マッチレビュー】2020コミュニティシールド アーセナル vs リヴァプール(29/Aug/2020)さらなるタイトル

  1. 勝ちましたね。あのリバプールに。
    相手はアーノルド以外ガチメンでしたし。こっちはラカ、ペペ、ウィリアン、セバジョスなどけっこういないかったのに。
    折れたらスカッドはどうなるのでしょうね。
    胸を張って開幕を迎えられるのは何年ぶりでしょうか。
    開幕中待ち遠しいです。

  2. 僕も65分、AMN対マネのシーンは何度も見返してブルってました。
    左サイドに、KT.AMN.サカが並んでたら負ける気しないなぁー

    更新ありがとうございます!

  3. リバプールにはキーパーと一対一がマネに2回、クロスからのチャンスも何回かあって正直よく1点に抑えたなって感じでした それでも、ンケティアがアンカーマークして、サイドも相手SBをフリーにしないようにWGやCMがスライドしたりして人数がふりにならないように徹底されて、CBの3人も果敢に押し上げてそれぞれのFWにプレッシャー掛けたりとしっかりとした守備が構築されて守備面はホント進化してる
    攻撃面はAMNがサイドを駆け上がるんじゃなくて中に入ってきてAMのような役割したり、ティアニーとポジションチェンジしてティアニーのオーバーラップのカバーに回ってお互いの長所を生かす戦術が素晴らしいですね ポリパレントなAMNのような選手が居るとこういうことも出来るのでしょうけど、アルテタはホントに選手を生かす術を知ってる監督ですね サカも在りし日のサンチェスみたいになるんじゃないかって予感したし
    、エルネニーもセバージョスのようにボールをコントロールしてドリブルで持ち上がったりするような選手じゃないとしてもバックアッパーとしては十分な能力があると示してくれたし、充実した一戦でした
    あとは移籍がうまくいってアルテタの思い描いている戦い方が出来るようになってほしいですね でも移籍金捻出の為に噂されてる選手達が移籍してしまうのは寂しいですね ラカゼットは残ってほしいなぁ

  4. AMNほんとに良くなってますね
    このままクラブに残って成長していく姿を見ていたい
    追加招集されたナショナルチームでもがんばってきてほしい

  5. 得点シーンで、サカがボールを持ったあと、エンケティアが右に流れてダイアゴナルのスペースをつくったり、オーバの後ろからティアニーが猛烈に走りこんでDFの気を引いたり、皆の意思が感じられた、再現性があるゴールだな、と思いました。AMNはもう、マネとか筋肉ダルマとか、相手のストロングポイントを消す存在としてもう不可欠なんじゃないかな・・・。エミはここ5年は正GKとして用いるのも良し、レノも怪我する前すごかったので、レノに戻すならエミにはシュチェスニーやファビアンスキのように、(できれば別リーグで)正GKを張ってアルゼンチンの守護神として全うしてほしい。

  6. AMNの評価が高いようで何より。認識されないまま移籍とかならなくて良かったです。
    オーバ依存なところは気になりますが、、、ある意味オーバ中心と言えるのか?
    ウィリアン加入で少し変わるといいな。スペースがないときにどうオーバを活かすのかそれ以外で崩すのかはてさてどうなるか。

    エルネニーは前半はボール捌く判断含めいい印象を受けたんですけど、後半少し難しめな場所へのパスは簡単なミスがあったと思います。
    今はMFに攻撃の役割がすごく限定的だから、っていうのがありそうな印象を受けました。

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