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アーセナルがマーティン・オーデガードのローン獲得を発表

先ほど、ついに発表された。

Martin Odegaard joins Arsenal on loan

もうすでにリーク情報でこの案件はかなり報じられてしまっていたので、ニュースとしては新鮮味には欠けるが、それでもあの神童がまじで来たと思うと感慨深いものがある。

まずは公式情報をざっくりとフォロウアップしておこう。



エドゥ&アルテタのコメンツ

えらい人たちのコメンツ。

エドゥ:マーティンをシーズン終了までクラブに迎えることにわれわれは大変に喜んでいる。レアル・マドリッドのみんなとマーティンの代理人に感謝したい。このローンの実現に協力してくれたことに。

マーティンは格別のタレントであり、彼がいることでスクワッドを強化することができる。このエキサイティンな攻撃的選手は今シーズンの終了までいる。

アルテタ:われわれがマーティンを獲得できたことはグレイトだ。マーティンはもちろんみんながよく知っている選手であり、まだ若いにも関わらずトップレヴェルでもう随分とプレイしている。

マーティンはわれわれにクオリティな攻撃的オプションズを与えてくれるだろう。そしてこれから5月まで、彼をわれわれのプランに組み込んでいけることにみんなが興奮している。

マーティン・オーデガードのファーストインタヴュー「チームの進歩を助けたい」

5分ほどのインタヴューをざっくり訳してみよう。

(マーティン、アーセナルへようこそ。クラブに加わってどんな気分?)

オーデガード:ありがとう。グレイトな気分。ここにいるのはアメイズィング。

(どういう経緯で移籍が実現したの? こちらから見え方だとすごく早く決まったような?)

イエス。かなり目まぐるしい日々だったけど、クラブとマネジャーと話してみて、グレイトなプロジェクトのように思えたし、グレイトなクラブでもある。だからここへくるチャンスがあってすごくワクワクした。つかむべきチャンスだった。だからここに来られてうれしいよ。

(アルテタとエドゥとの会話はどんなだった? 彼らはキミに何を望んでいると?)

ここに来てチームを助けてほしいと。ぼくは自分が進歩するチャンスだと思ったし、チームを進歩させることができたらいいな。そして今年の目標を達成できれば。

(スペインでの報道なんかではミケルとの電話で決心が揺らいだとか? それはほんと? ミケルはなんて?)

(笑)イェア、ここに来る前にもちろん彼とは話した。ぼくにはとても重要だったよ。彼はトップマネジャーという感じがしたし、彼のアイディアも、フットボールの見方も、彼のことも気に入った。だからぼくがここに来るのにそれは重要だった。彼が決定的だった。

(プロジェクトやマネジャーがキミに用意したプランに納得することはどれだけ重要だった?)

もちろん重要だった。新しい場所に行けば、いつだっていい感じがするか、プランがあるかを確かめたくなる。でもここにあるすべてが良さげに思えた。ぼくはこのクラブが好きだし、このクラブがやりたいプレイがずっと好きだった。クラブのすべてと、いまはマネジャーがどうプレイしたがっているか。それはぼくにすごく合っていると思うんだ。グッドマッチがあるよ。

(ここにいるダニ・セバーヨスの影響はある? 彼とは話した?)

彼はこの前ぼくにテキストしてくれて、クラブもマネジャーもすべてについていいことしか云ってなかったよ。だからぼくにはそれも重要だった。彼もぼくがここに来たらうれしいと。ぼくもここに知り合いがいるのはうれしいし。グッドだね。

(PLへの興味はどれくらいあった?)

そうだね。ノルウェイではPLの存在はまじ大きいんだ。ぼくが子どものころだって友だちと一緒にいつでもすべての試合を観ていた。最大のリーグだと思うし、とくにノルウェイではそう。だからぼくにはPLでプレイするのはずっと夢だった。それにさっき云ったように、アーセナルのプレイはずっと好きだったし。だから、いろんな意味で夢がかなったんだ。

(いつもアーセナルのプレイを観ていたということだけど、特定のあこがれの選手はいる?)

たくさんいるよ。でもぼくにはファブレガスかな。子どものころのアイドルズのひとりだった。

(セスクのプレイではとくにどんなところが好き?)

全部。彼の試合をコントロールするところとか、試合を司令するところとか、アシストもゴールもする能力もある。すべてだね。ぼくは子どものころ彼を観ていてできるだけ彼から学ぼうとしていたよ。トッププレイヤーだったね。

(ほんとかどうかはわからないけど、キミは15才くらいのときにアーセナルに来たっていうのは?)

(笑)いたよ。ぼくはクラブを訪れて少しトレインもしたんだ。クラブとも少し話した。とてもいいフィーリングがあったよ。いろんなことを考えた。でも結局は当時ぼくは決断しなかったんだけど、すごくいいときを過ごしたしとてもいい思い出がある。まあとにかく初めてここに来たときはいいフィーリングがあったよ。クラブについていいことも聞いていたし。

そしていまはここにいる。そういう運命だったのかも?

(最後にキミのこのローンでの目標を聞かせてくれるかい?)

できるだけチームを助けること。それが最重要だと思う。チームに入っていき、助け、進歩させるよう助ける。そして今年の目標を達成する。ここにはいいチームと強いスクワッドがある。だからぼくがその進歩を助けられたらいいな。

以上

22才かあ。大人びているなあ。わし22才のころなんてまだ物心ついてなかった。

獲得の舞台裏

インタヴュワーが「すごく早く決まったように見える」と云っているのは、つまりそれまではレアル・ソシエダ行きに向かっていたからということだろう。

実際アーセナルが彼の獲得レイスに参戦するまでは、ソシエダ行きが有力と見られており、BBC Sportsのスパニッシュフットボールエキスパートであるジャーナリストのギレム・バラゲなどは、直前まで選手のソシエダ行きを主張していたくらいだ。

でも、それはその時点では間違いではなかったのだろう。彼が信頼できないジャーナリストということではおそらくない。

一説によれば、アルテタの電話がすべてを変えたということなので、今回のこのファーストインタヴューではそのことがいくらか裏付けられたところがある。彼はアーセナルのオファーを受けて心変わりしたのだ。ソシエダのマネジャーもそのことを認めていた。気の毒に。。

それと、RMがアーセナルのほうを優先したのは、国内のライヴァルの補強を手伝いたくなかったという動機もあったようだ。それはそうだろう。

アーセナルでトレイニング参加の経験

彼がかつてクラブのトレイニングに参加したことがあるなんて、AFCのひとが知らないわけないのに「ほんとかどうかわからないけど」とインタヴュワーもすっとぼけ。

この話は以前にも話題になっていて、彼が14才のとき(RMと契約する前)にヴェンゲルさんが彼をトレイニングに招待して、そのときに選手との兼業でU15のコーチをやっていたアルテタとも会っていたんじゃないかという。

でも、その話が出てないということは、アルテタと会っていたというのは間違いだったのか。そのときに彼の才能に気づいた若きアルテタと、将来の彼のチームでプレイする約束をしていたみたいなストーリーがあったらおもしろかった。

ローン契約条件について

一時、彼のローンには総額で€6M程度がかかるという報道もあったのだが、ロマーノらが伝えていたところによれば、€2Mのローンフィに、€38kpwの彼のサラリーをローンが終了する5月までの4ヶ月分負担というのが、アーセナルにかかる費用らしい。総額で€2.5M程度。これはリーズナボー。

だが、買取のオプションや義務は一切つかないということ。

つまり夏にローン契約が終了したときに、アーセナルが獲得を望んでもそこであらためてRMとの交渉が必要になる。

しかし、この件についてあまり悲観しなくてよいという意見もある。

要するに、これはアーセナルとオーデガードの4ヶ月のテスト期間であり、フィットしなければ買わなければいい。PLに適応できない選手などいくらでもいるのだから、買取の約束がないことはむしろ安全でもある。

また、彼がアーセナルでよいときを過ごし、彼が夏にアーセナルへの移籍を望むようならRMとの交渉においては大きな後押しになる。

そして、これもまたロマーノが指摘していたことだが、RMとアーセナルにはグレイトな関係があるということ。たしかに考えてみれば、いまRMからはふたりの選手を預かっていることになり、パートナーシップとしてはかなり結びつきは強い部類に入る関係だろう。

夏のことを心配するのはさすがに早すぎるが、もし交渉が必要になったとしても、ほかのクラブとするよりはタフな交渉にはならないと楽観してよいのかもしれない。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

6 Comments on “アーセナルがマーティン・オーデガードのローン獲得を発表

  1. ほんとに来ましたね!
    楽しみです
    個人的にはこちらのブログでも紹介されていたBen CottrellとMiguel AzeezをPLで見たいのでローンというところもナイスです

  2. カタカナ表記は発音でもいいやすさでも何でもいいと思いますが
    多くの人が一般的に使うものが統一されてないと
    Twitterで検索する時にめんどうなので
    特にこだわりがない選手はウイイレに合わせるのがベターだと思います。

  3. あれよあれよと言う間に決まりましたね。
    半年とのことなので、プレッシャーはかけずに見守りたいですね。
    それこそ彼が残りたいと思ってくれるくらいに…。

    あとはLBの補強ですかね?

  4. スミスロウと共存することが前提のトークだったのか、だとすると今のスタメンから外れるのは誰なのかが気になりますねー。

  5. 要するに、これはアーセナルとオーデガードの4ヶ月のテスト期間であり、フィットしなければ買わなければいい。PLに適応できない選手などいくらでもいるのだから、買取の約束がないことはむしろ安全でもある。

    ほんとこの文の要約につきますね、最近だと思うように結果がでないウィリアンとかペペとかそういう選手もいますし
    逆に完全移籍してもらいたいってくらい活躍してほしい

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