アルテタ発言のポインツ
さて、今回は発言では主要なトピックがいろいろ。整理してみよう。
ダヴィド・ルイスのレッドカード(※アピール失敗)
ウォルヴズでのルイスのレッドカードは、アーセナル的にはまったく受け入れられるものではなく、予告どおりその後にアピールとなったが、結局FAはレフェリーのオリジナルの判断を支持した(※結果が公表されたのはこの会見のあと)。
同時に、レッドカードをアピールしたサウサンプトンはそれを覆すことに成功したということで、なんだか対照的な結末であった。ぼくはマンUとセインツのあの試合は胸くそ悪いのでハイライトすら観ていないので、どんなファウルだったのか知らんのだけど。
Southampton’s Arsenal’s
Lawyer Lawyer pic.twitter.com/j69tlWxMEp— Behind The Curve (@Arseholic_) February 4, 2021
おいヤメロ。
この件は、あのあともだいぶ引っ張っていて、いまだに議論がつづいているのだけど、それはつまりやはりそれだけそもそもルールそのものに議論の余地があるということでもあるのかもしれない。「ボールに行っているかどうか」「意図性があるかどうか」が重要なポインツにはなっているが、ボールに行っているかどうかはある程度はわかっても、「意図」のほうは、そもそもプレイの見た目から判断するのは非常に難しい。
多くのひとが求めていることだが、やはりプロフットボールはジャッジを公の場でレヴューすることも必要なんじゃなかろうか。
Sky Sportsが「レフ・ウォッチ」というコーナーでそれをやっているが(ちなみにこの試合のレフウォッチでもルイスのレッドカードは支持されていた。。。)、公式にそうしたことを行うことで、議論があってもレフェリーの判断がよりフェアになることを助けるだろうし、灰色の状況でもある程度の基準や共通理解がうまれるだろう。また、判断に頻繁に過度なバイアスが観られるレフェリーにはペナルティも与えれば、自ずと誤審も減っていくかもしれない。特定チームとの相性問題があれば、その試合ではそのレフェリーを起用しないなどの処置も取れる。どうかね。
VARの導入のきっかけにもなっているのはジャッジメントの透明性だ。フットボール界全体でもっとこの問題には真剣に取り組んでほしい。誰にとっても利益になるはずなのだから。
ワールドカップにひとりも英国人レフェリーが選ばれないとか、これだけ毎週のようにレフェリングが議論になっているのだから、PLこそもっと気にするべき。
アレックス・ルナーソン問題
後述するように、昨日の時点でマット・ライアンが間に合いそうだということで、ひとまずはルナーソンを使う心配はなさそう。
しかし彼はここまでネガティヴな注目を集めると、さすがにメンタルヘルスも心配になる。アルテタの一連のコメントも、無条件に選手を守るというよりは、どちらかといえば、また別のプレッシャーを彼に与えているような印象がある。
個人的には彼はプレイそのものというよりも、やはり自信の落ち込みや彼の気質というのか、そちらのほうが心配だ。
ウォルヴズでは終盤ガビと連携が合わずに自らスロウで相手にコーナーキックを与えてしまったときも、不満を表すガビに表情は自信なさげだったし、最後のプレイでフリーキックのキッカーに指名されたときも、たしかにああいう状況に慣れているGKなどいないとは思うが、ピッチ上の味方よりもピッチサイドのコーチたちのほうを気にしていて、彼がどれだけナーヴァスになっているかが手に取るようにわかった。
もし彼がこの試合でプレイするなら、評価を一変できる千載一遇のチャンスなわけだが、そういうときにそれを好機と思えるか、あるいはプレッシャーにつぶされてしまうか。まさにキャラクターが問われている。
ぼくはマテオ・ゲンドゥージのデビュー戦を思い出してしまうが、実績のない選手ならあれくらいの図太さがないと、アーセナルのようなクラブではやっていくのはキツいのかもしれない。
そういえば、会見で質問も出ているように、先日登録選手が発表されたELスクワッドからルナーソンが外れるという事態が起きている。まあ彼が特別に問題があるというよりは、ファースト、セカンドがいてU21のGKsもいるからだろうが。
気になるのは、インターネットで見かけた意見。UEFAコンペティションでは、ファーストとセカンドGKがケガをすると、登録外のサードGKがプレイできるという。そんなルールほんとにあるのかな?
ぺぺとオバメヤン、オーデガード
今回オバメヤンを即復帰させるよりぺぺをチームにキープすべきという意見を多く観ている。ぼくも賛成である。
アルテタも認めているようにぺぺはおそらくアーセナルに来て以来ベストフォームであり、彼をここでスタートから起用しない手はない。スーパーサブという戦略もあるが、あれだけ守備でも信頼できるなら、やはりスタートがふさわしい。
一方で、CFはラカゼットのフォームも上がっている。ぼくはずっと彼のフォルス9には懐疑的だったが、彼の近くでプレイするNo.10の存在で、彼のホールドアップ&リンクプレイもまた完全に生まれ変わったように感じる。
ではチームのエイスであるオバメヤンをどうするのかという、非常にぜいたくな悩みが発生している。
これはオーデガードも同様で、ESRがあまりに良すぎるため、いまオーデガードを優先してプレイさせる理由はあまりない。
そういえば久しぶりにプレス会見でオーデガードの名前が出なかった(笑い)。
ジャカ&パーティのパートナーシップ
左足と右足がそこにいる。いいねえ。
いまアーセナルの好調っぷりを支えているのは、サカやESRらアタッカーズの貢献ももちろん大きいが、彼らのミドフィールドでの存在なしには語れない。
いずれは4-3-3を期待したいが、現状ではこのふたりのCMコンビがいるチームよりプレイが進歩するような気はしない。
ジャカは昨日このインタヴューが話題になっていた。
Granit Xhaka: ‘Attacks on my family and friends are beyond the pale’ | David Hytner
AMNとウィロックのローン。ネルソンは?
ふたりともそれぞれのクラブのインタヴューに応えている。
Maitland-Niles: ‘I’ll grit my teeth and fight’ | West Bromwich Albion
AMN:PLでレギュラーでプレイする機会を与えてもらってファンタスティック。ぼくがずっと望んでいたことだ。この世界にぼくがどれだけいいか見せるためにも。
WBAのファンにもすごく感謝したい。彼らにはソーシャルメディアでたくさんのメッセージをもらった。このクラブの一員になれて誇らしい。
ビッグサムは、彼をミドフィールドでプレイさせるようである。すばらしい。
一方やはりレギュラーでのプレイに飢えていたJW。
Joe Willock – the first interview
JW:ぼくは4.5才のときからアーセナルにいる。長い。だからこの居心地のいい場所から離れるのは少し怖い。
でもNUFCのようなビッグクラブから呼ばれれば、ぼくはあまり考えなかった。ぼくが違いをつくれるならすばらしいことだ。
ニューカッスルには、元ガナーのアイザック・ヘイデンもいるのでもしかしたら彼とCMでコンビを組む可能性もあるかもしれない。それも楽しみ。
ふたりとも大活躍しねえかなあ。
このふたりがローンで出ていったことで、リース・ネルソンはどうなったのかというと当然彼は残った。彼にはローンで経験を積むことが必要だっただろうが、結局残ってしまったので、今シーズン後半チャンスを待つよりない。
彼が残ったのは、やはりフィットネスのこともあるのだろうか。彼はどうもTeam newsに載らないくらいにはメイジャーなケガをしていなかったようだが、完全にフィットしているという感じでもなかったようで、昨日は久しぶりにU-23でプレイ。フリーキックから1点ぶっこんでいた。ELやユースではいつも輝いているのだが、ファーストチームでは気負いがあるのかなかなかうまくいかず。
だからこそ彼らのようにPLクラブにローンに行ければよかったのに。
恥ずかしながらこのブログで、サンソンがヴィラへ移籍したことを知りました。
大好きな選手をプレミアで観れることが本当に楽しみです。
非常に優秀なミドルショットの持ち主なので、このGK危機の1試合で活躍しないことを祈ります。
今回も更新ありがとうございます。
COYG!!