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【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッド(30/Jan/2021)失望と安堵

プレヴューエントリで主要メディアの試合結果予想も紹介したように、この試合はじつはアーセナル有利と見る向きも少なくなかった。タイトルを争っているマンUに対し、アーセナルはドロウでは不十分だという声もあったほどだ。だが、残念ながら結果はそのドロウ。アーセナルは、ホームで最高の結果を得ることはできなかった。

しかし試合全体を振り返ってみても、フェアになれば、この結果により悔やしがっているのはアウェイチームのほうだろう。アーセナルにも勝つチャンスはあったが、マンUのほうにも十分勝つチャンスがあった。

試合をざっと振り返ろう。

Man Utd held by Arsenal in Emirates stalemate



アルテタの試合後コメント「フェアな結果」

試合直後のコメント。オフィシャルサイトより。

アルテタ:勝ちたがっていたふたつのビッグチームスによるグレイトな試合だと思ったね。

思うに結果はフェアだ。なぜなら、彼らにはファーストハーフでのモウメンツがあり、われわれにはセカンドハーフにビッグなモウメンツがあった。少なくとも1ゴールはしているべきだった。われわれにはそれができず、そうなれば試合に勝つのは不可能だ。最低でもドロウは取った。

セカンドハーフに戦術的な変更をして試合の大部分でコントロールしたやり方。それでわれわれはより自分たちらしくなった。

とてもアグレッシヴだったし、とてもいいエリアでとても早くにボールを奪っていた。しかしゴールが欠けていて、それがこのビッグゲイムスでは違いになる。

試合後プレスカンファレンスでのコメント。オフィシャルサイトより。

(ポイントを得たのか、あるいはポインツを失ったのか……)

アルテタ:フェアな結果だと思う。おそらくはどちらのマネジャーズも勝つべきだったと思っているだろう。ビッグゲイムだった。お互いに面と向かってプレイしたと思う。どちらも得点がなかったので勝てなかった。われわれが3人のベストプレイヤーズを失っていた事実が試合にインパクトを与えていたが、今日プレイした選手たちにはとても満足している。どれだけトライしたか。そしてもっとも重要なことは、終わりに向けて試合がどう進んでいったか。セカンドハーフのわれわれはとてもドミナントで勝つ大きなチャンスもあった。

(オバメヤンが隔離されている理由……)

われわれはいまの法令と手順を遵守するし、手順に従えばいま彼は参加することはできない。われわれはそれを尊重せねばならないし、それについてはドクターが担当している。

(それは彼が特定の国にいたからか、あるいはコロナヴァイラスに感染したからか?……)

それは家族の問題があって彼はそこにいなきゃならなかったから。それはそうしたことの結果だ。

(セカンドハーフにチームのどこがよくなった?……)

より効果的になるために、相手と競うために、いくつかのことを修正せねばならず、変更をしたところがある。ハイプレスとボールを奪うエリアでより効果的になるために。それからわれわれは攻撃でよいストラクチャができた。より脅威になり、相手にボールを渡すことを止めた。そして走り込めるスペイスが増えた。それは、ユナイテッド相手にそういうことがあれば罰せられるもので、ファーストハーフのわれわれは十分にできていなかったこと。

(エミール・スミス・ロウ……)

イエス。彼はとてもいい試合をした。ファーストハーフでさえ、彼が関与したときはとても違いになっていたと思う。彼はボールのそばにいればペイスとリズムを加速させる。そして守備でも彼はとてもハードにワークしていた。今回もまた全体的に彼にはとても力強いパフォーマンスがあったと思う。

(ムスタフィ、ネルソン、メイトランド・ナイルズが移籍する可能性がある?……)

いま交渉をつづけているところだ。わたしはすべての選手とそれぞれの状況について話した。なぜなら彼らだってみんなプレイタイムのことはわかっているし、状況を改善したがっているから。わたしは彼らを助けたい。クラブもそう思っている。解決策を見つけようとしている。しかしどうなるかはわからない。

(チームスピリットと勢いがわれわれをどこまで……)

わからんね。でもそうなるようがんばるつもりだよ。思うにいまチームにはとてもいいモウメントがあり、正しい方向に向かって動いている。選手全員がチームやプランに貢献しようととてもやる気があり、ワクワクもしているように見える。だからわたしが彼らを少しづつプッシュしなければならないし、シーズンをとても力強く終えられると信じさせることだ。

(ダヴィド・ルイスがクリアランスでセレブレイション……)

イエス。なぜなら身を挺して守らねばならなかったり、自分のボックスのなかで守らねばならなかったり、容赦しなければならなかったり、相手のボックスを攻撃するときはよりアグレッシヴにならなければならないから。それが結果にとても大きなインパクトになる。そういった状況のときには全員が命がけで守っていたと思うし、それこそわたしが彼らに求めているものだ。

そういったときこそ倒すことが難しい選手になる。そして、いまわれわれがキープしているクリンシーツの数がある。

以上。

ルイスのガッツポーズ。パパ・ソクラティスのスピリットを感じたよね。彼は大きなものを残していったよ。。

オバメヤンの隔離?

オバメヤンについては、なんではっきりしたことを云わないんだろ。ガボンに帰っていて隔離期間が必要だ、でこの話は終了だと思うのだが不自然にはぐらかしている。よくわからない。

ちなみに、先日ELのベンフィカ戦を中立地で開催することが検討(交渉)されているというニュースがあったのだが、UKからポルトガルに行くと、通常は帰国時に「10日間」の隔離が必要になるそうで。もうとっくにオバメヤンは帰国しているという噂もあるが、仮に10日間の隔離になると、ミドウィークのウォルヴズはもちろん、週末のヴィラも難しそうである。例のファン向けにメッセージを出した日(1/28)からちょうど10日めがヴィラ。あのときに帰国していたかどうかは微妙のような。

ソーシャルメディアでの人種差別がふたたびクロースアップ

プレス会見でこの話題が出ていない(出ていてここで割愛していたとしても)のは不思議だが。

最近また立て続けにフットボーラーがソーシャルメディアでレイシストたちの標的になっていることは、ご存知のとおり。今回の試合で云うと、マーカス・ラシュフォードもやはりそういったアビューズを浴びせられていたという。

そしてアーセナルFCもこれに反応しメッセージを発表していた。

Our message to football fans around the world

数日前からアーセナルのソーシャルメディアのアイコンが黒くなっているのもこれのせいだろう。

アルテタには、そういうアビューズを行う人間にはアーセナルをサポートしてほしくないってはっきり云ってもらいたいものだ。

ダヴィド・ルイスのコメント「野心がなければいけない」

MOTMパフォーマンス。いいときと悪いときを繰り返す漢。彼もアーセナルマンになったなあ(※皮肉)。オフィシャルサイトより。

(結果について……)

DL:グレイトな試合だった。どちらも勝つつもりでどちらもチャンスがあった。ちゃんとした試合だったよ。勝つのが大好きだから悔しいね。ぼくらは毎日がんばっている。でもまだ進歩すべき部分があるのは謙虚に認めるよ。

ボスがグレイトな仕事をしていると思うね。ヤングボーイズがすごく成長していて、ファンタスティックさ。

ぼくらはリアルチームをつくり始めたところだと思う。リアルアトモスフィアを。それがぼくらが前進をつづけている理由だけどフットボールとはこういうものだ。もし集中を切らしたり毎日のハードワークを怠れば、ものごとは変わりうる。ぼくらはとても難しいときをターンアラウンドしたことにとてもハッピー。つづけよう。

(フリーキックを防いでセレブレイティング……)

リーグ1かもしれない選手がフリーキックを蹴ったんだ。ブルーノはすごいよ。彼はああいうときに試合を決めることができる。ああいったポジションでのフリーキックはペナルティみたいなもの。ファンタスティックな選手を前にすればベストを尽くさないと。彼は素早く蹴ろうとしていて、ぼくに話しかけすらした。サプライズで蹴ろうとしてね。でもうれしいよ。ゴールをセイヴできたのだから。

(今シーズンに何を達成できる?……)

云ったように謙虚にならないと。1位とはだいぶ差があるのだから。1試合づつやっていくさ。シーズンの終わりにはどこまで行けたかわかる。野心がないといけないね。ぼくは野心なくして何かを始めたことなんてないよ。計算上不可能ということになるまで、トライしないと。ベストを出さないと。ぼくは試合づつ、試合づつで勝とうとトライする。これがぼくらが毎日胸にいだいていなけりゃいけないことなんだ。

今回のパフォーマンスで、アーセナルがルイスを来シーズンどうするかがにわかに注目されているが、アルテタは契約延長をするともしないとも云っていない。オフィシャルサイトのトランスクリプトから漏れた部分か。『Evening Standard』より。

アルテタ:(ルイスに新契約を与える?)まだ数ヶ月もある。そういったことはいつも彼と話しているが。われわれはいいポジションにいるから。

わたしが彼に求めたいのは、シーズン終了までこういうパフォーマンスをつづけてもらいたいということ。

彼の33才という年齢的にも、あと半年での退団が既定路線だろうが、ドレッシングルームでもルイスの存在はとても大きいということで、こういうパフォーマンスをされると悩ましくなるという。

「ひょっとして彼はもう一年プレイできる?」 それが罠なんだよなあ。

OGSの試合後コメント「チャンスをつかまねばならない」

今回もアーセナルに勝てなかったソールシャール。しかし、トップフライトでアウェイ18試合敗けなしはマンUの新記録だとか。『BBC Sports』より。

OGS:アーセナル、チェルシー、マンシティ、リヴァプールといったチームとの試合を見れば、われわれはよく守ったし、それほど多くのチャンスをつくられてもいない。

そこから得るものがプレイの基礎になる。われわれはチャンスをつかまねばならない。われわれにはそういう選手がいることもわかっている。だが、最近はそれができていない。

ファーストハーフは自分たちがよくコントロールしていいプレイをしたと感じた。ふたつの大きなチャンスもつくり、いいプレイもあった。

アーセナルはそれなりにチャンスはつくったけどな。彼ら基準ではあれくらい大したことないのか。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

5 Comments on “【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッド(30/Jan/2021)失望と安堵

  1. 飛車角落ちでもあれだけやれると言うべきか、イヤでも勝たなきゃと言うべきか。。。ものっそい微妙だ。
    いい試合だったけど。

    少しだけど、好ブロックやセーブに対してグータッチが見られたのは良かった。
    ブロックしてコーナーを取られたとしても、というか次のプレーが相手のコーナーだからこそ、ナイスブロックを大声で肯定してからセットプレーに入らなきゃダメだ思う。

    どうも長年アーセナルには「守備は不本意なもの」という風潮があって、黙って下を向いたまま、何となく嫌な雰囲気になったままセットプレーに入ることが多かった。
    (瞬発的なパワーを必要とするプレーの直前に!?あり得ない!)

    守備を個人任せにしてきたことによる、構造的な問題でもあったと思う。
    個人的には、こういう妙な雰囲気がなくなりつつあるだけでもアルテタを監督にした価値はあると思う。

  2. カバーニが外れたのは、全世界のグーナーの思いがそうさせたと信じたい。ラッシュフォード、人格は立派だと思うんだけど、あのシミュレーションっぷりは本当に嫌い。ジャカが逆にブルーノに後ろからぐっさりいったら即カードですよ・・・。ラカのFKがも少し下だったら、ですね。勝てたとしてもロースコアゲームだったかと思うので、飛車角落ちで引き分けは妥当な結果かと。これから毎試合、ビッグテストですね。COYG

  3. 失意と安堵
    ホントにその通りですね。
    ダブルを食らわしたかったですけど、オーバ、サカ、KT抜きじゃ。正直、ホッとしました。
    サカとKTが早く戻ってきて欲しいですね。出来れば今夜。
    期待して夜更かしします。COYG

  4. デコ=卓球=hoobastankのvocalが似てると友人と大騒ぎした15年前を思い起こしました。

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