試合について
アーセナルのファースト11
『BBC Sports』より。
4-2-3-1
ラカ
ウィリアン、ESR、ぺぺ
ジャカ、エルネニー
KT、マリー、ダヴィド・ルイス、セドリック
レノ
試合前予想11について若干いい訳を云うと、ぼくはラカゼットとESRは最初選んでいた。でも記事を書いていて、だんだんアルテタがそこまではロテイションしないかと思い直してグラフィックまで修正したのだ。
だからアルテタがここまで大胆にレギュラーチームから変えてきたことにはびっくりした。ELベンフィカから6人。
一番驚いたのはCBのペア。ルイスはともかく、ここでマリー。ガブリエルはベンチにも入っていなかったが、試合後プレスも誰もそこをツッコんでくれなかったようだ。なぜ。
アルテタはわりと気に入りの選手とそうでない選手で、扱いに差が見えてしまうほうのマネジャーに思えるが、パブロ・マリーはけっこう気に入っていると思う。実際いいしな。失点シーンは見なかったことにしよう。CBでは、ホールディングは若干冷遇され気味に感じる。
それとパーティを使わなかったのも意外だった。ただ、ここは純粋にフィットネス理由だろうと思う。とても慎重になっている。
ESRは、やはり中央のほうが活きる。もっとボールに触らせるべき。彼のNo.10起用はスポットオンだった。41分に彼は負傷交代となってしまうが、カメラに抜かれた彼はなんだか泣いているみたいにも見えた。久しぶりのNo.10でいいプレイをしていたのだから、泣けてくるほどくやしい気持ちだったのかもしれない。何かが伝わってきた。
いまのアーセナルでここがすごいと思えるのは、ESRの代わりに出てくるのがオーデガードというところ。今回ベンチはかなり豪華だった。
Re: ESR’s muscular injury. The player looked to be signaling to his inner groin area which could indicate an adductor injury (very common in footballers). If so, availability depends on severity (these can be sensitive). Depth with Ø now becomes 🔑. Will have a video update asap
— Dr. Rajpal Brar, DPT (@3cbPerformance) February 28, 2021
Dr. Rajによれば、ESRのケガはフットボーラーがやりがちな内転筋ではないかということ。MØがいて助かった。
サブは、オーデガード(42 ESR)、パーティ(66 エルネニー)、オバメヤン(83 ラカゼット)。
オバメヤンは最後に惜しいチャンスがあった。あれが決まっていればなあ。
マッチスタッツ
『BBC Sports』より。
試合を通してのポゼッションやSoTを見ると、さほど内容に差がないように感じるかもしれないが、レスターのSoTはわりとGK正面でそこまでクオリティあるチャンスでもなかった。(しかし、ああいう強烈なミドルレンジのショッツはアーセナルは見習ったほうがいいとは思う)
ポゼッションに関しては前半のアーセナルは68%と圧倒。実質的に試合を決めた3点めが後半早い時間だったため(52分)、ボールをやや相手に譲るかたちになった。
コーナーとファウルの数は歴然で、お互いの勢いが現れている。
攻撃モメンタムでも、90分を通してアウェイチームが継続的にプッシュしていることがわかる。ホームチームの勢いある時間は少ない。
Understat.comによるxGは、0.53 v 2.11。
レスターのxGの平坦さよ。
天敵ジェイミー・ヴァーディをほぼ完全に沈黙させたことは、この試合の勝因のひとつだろう。ショッツをゼロに抑え込んだ。完封である。マリ v ヴァーディの1 v 1はしびれた。
セドリックのランが欲しかったやつで素晴らしかったッス…T^T
いつもお疲れ様です
失点シーン、水沼さんはマリが下がりすぎと言ってましたが、僕はエルネニーが行くべきシーンではないかと思いました。エルネニーがマークしてる選手はいなかったので。
とにかく、不調と言われてる選手が活躍して、勝ったのは気分が良いですね
何度も大声が出るゲームでした。
つまりグッドゲーム。
スミスローはつらいですが、さわって出たあの11番の存在感とフィット感はかなりヤバイ。もうずっといてほしい。てかレアルはなぜうちの2人を使わないのでしょうね。
レスターは間違いなく強い。たしかにキーマンが数名いなかったですが。
そこにきっちり勝った。久しぶりに強いアーセナルを見ました。こんな試合をずっとすれば今の順位なんて考えられません。
一貫性。次もよろしくお願いいたしますm(__)m
最初の失点以外はナイスゲームでした。
やっぱりバログンは引き止められなかったですねー。
正直身体能力考えると、エンケティアよりはプレミア向きだと思ってたんですが…。
ユースの成績はエンケティアが上ですが、彼は上にあがるとフィジカル面で苦しんでましたし。
レスターはキーマンを欠いていて、イヘアナチョのヘボさに助けられた面は多分にある。
そしてティーレマンスの得点ではパブロ・マリを心のなかでバンバンに罵った。
デュエルを避やがるCBなんてクソだ!って。
でも、ペペがサイドで優位性をもたらし(マンCのマフレズやスターリングのように)、ジャカは試合を通じて素晴らしかった。サカというキーマンを欠いてもチャンスメイク、ビルドアップが出来てよかった。
セドリックもベジェリンのようにフラフラ上がっていくこともなく、良かった。
余談だけど、ベジェリンの特に足元もうまくなくてオンザボールで突破できるわけでもないのに
「ここまで上がっちゃったから、このまま前でパス出てくるの待ってみよっかな。戻るのも大変だしさ」
的なポジショニングは困りすぎる。周りの味方が。
たぶんアレがあるからアルテタとギクシャクしているのだろうと妄想する。
失点後のVARは、NDIDIと接触、と試合会場のスクリーンに表示されてましたよ。ティーレマンスとは接触しておらず、その前にNDIDIと接触したお蔭で、ペペはバランスを崩した、という判定。ウィリアンとペペ、良かったですね。何より、プレスも怠らず、運動量も豊富で1~2枚は引きはがす、という。無論、相手にマディソンがいたら全く別な気がするのですが、ヴァーディ―に仕事をさせなかったこと、これが何よりスバラシイ。交代ではいる選手がこのラインナップだと、レスターから見たら悪夢・・・でしょうね。1週間は浸れそうです。COYG
ありゃ気づかなかった。いや思い出した。たしかにありましたな。
失点シーンは、誰が悪いかとか別にしてもジャカの判断は悪いと思う。LBが上がった状態で、あんな苦し紛れの雑なパスを出す時点で良くない。
あれ以外はジャカは良かったけど、伸びしろとしてはもっとやれる気がする。
ラカやウィリアンを追い越してリターンを受けるチャンスは、3点目のあれ以外にもたくさんあった。
その多くで、ジャカはまだ止まってボールを受けてる。
僕はジャカのキックの質はウーデゴーアに匹敵すると思うけど、ウーデゴーアと違って足技がないので自力でマークをはがせない。そういう尖った選手が前を向いてパスを出そうとするなら、引いてきた前の選手を追い越してリターンを受けるしかないと思う。
今まで4年間ジャカはそういうプレーを全くしてないから、これが最初の成功体験かも。チーム事情があったにせよ、ほとんど犯罪的な才能の浪費だと思う。
僕はジャカのキックの価値をウーデゴーアやESRと同じくらい高いと思ってるので、まだこれでは満足できない。もっとやれる余地があるし、まだスタートラインに立ったばかりだと思う。
ウィリアンはコンディション的にまだ万全でない印象。あって6~7割くらいな。ドリブルのいいシーンもありましたけどまだ体力的に足りてない感じ。守備は最低限の仕事を優先的にしている分攻撃に割く体力がなくて常には攻撃で力を出せてない感じ。それでも以前より少しは戻ってきた感じはしますね。その兆候があるだけでもよかったかと。
ペペが活躍できた要因は色々あるように感じます。相手SBのクオリティ、高い位置でボールを奪うことが多くショートカウンター的な場面を作り出せた、オーデガードがこの試合はペペの近くでプレイする意識をしていたという印象。
オーデガードのこれまでの個人的な印象はボールを持った時のクオリティは高いですが、ボールを受ける、リンクアップの為のポジショニングをあまりしない感じ。あまり動き回らない。それが徐々に良くなってきているのかシティ戦の時に比べるとペペとの距離を近く取ろうという意図があったように感じました。
そしてペペの守備の意識は素晴らしかったように感じます。高い位置でボールを奪えると自分の得意なシチュエーションに持っていける(スペースがある状態になりやすい)というのを実感してからでしょうけど、最近ではプレスの意識が一番高いし効果的になっているように思います。
でもこの試合は全員がプレスを適切にほぼ試合を通してやれていたと思います。チームワークというか一丸というかそういう意味でいい勝利でしたね。
押し込まれることも少なく奪いたい場所でボールを奪えた。それが攻撃にもいい影響を与えた印象。プレスをかける瞬間は体力使うけど上手くボールを奪えることが続いたら楽、なんならプレスに楽しみや意義を実感している、ペペやウィリアンにもそんな表情を見れたような気も、というくらいプレスが機能していた気がします。