エメリとアルテタのアーセナルを比較

先日アルテタがアーセナルで51試合を消化したとき、エメリやヴェンゲルとの比較が各所でされていた。こういうやつ。

今回は、@Orbinhoのがあらためてそれをまとめていたのでざっと紹介しておこう。グラフィックを拝借するだけなので、くわしくはオリジナルの記事を参照されたい。

Emery v. Arteta: Comparing Wenger’s Two Successors | The Analyst

ゴールやxGなど、攻撃パフォーマンスはエメリからアルテタになって概ね悪化している。

ボックス外からのゴールをかなり減らしている。ウッドワークを叩いているショッツがかなり増えているのはアンラッキーの証拠？

ポゼッションが減り、オープンプレイからのクロスが増えた。パスシークエンスが増え、スピードも低下。ここもまた攻撃パフォーマンスの低下を示しているか。

アルテタのアーセナルはボールを前に運ぶのが遅くなっている。シティ化？

アルテタのアーセナルでエメリ時代からの顕著な変化は守備。失点も被ショッツ・SoT・xGみんな減っている。クリンシーツはかなり増えた。

このあとディシプリンの比較とつづくが省略。

各自分析のうえ、レポートを提出するように☆

試合結果予想

WhoScored.com  3-1

ヴィヤレアルってそんな強いの？ アーセナルが弱いのは認めるけど、そこまで大きく崩れないチームだという評価だと思っていた。3失点とはなあ。

試合のみどころ

アーセナルにとっては、今回はファーストレグがアウェイということもあり、どういったゲイムマネジメントをするかが重要になりそうだ。アウェイゴールズを奪うためにある程度のリスクをかけるのかどうか。KTを無理して使うかどうかなんてあたりは、かなり決断を迫られるだろう。

今回、大差をつけて勝つような結果を得ないかぎりは、今シーズン最大の試合は来週のセカンドレグになるのだから。

この試合のみどころとして、とりあえず「ウーナイvsミケル」という見方は当然あるだろう。

フォーメイション、試合へのアプローチ、リードしたとき／されたときの動きかた、サブスティチューション etc etc ピッチ上でのバトル以外に、ピッチサイドでのバトルがある。

それと、エメリはアーセナルの選手をよく知っているということで、そういう弱点を突くようなプレイをしてくるかは興味深い。こちらは「ウーナイ vs アーセナル」。

たとえば、ジャカのような選手は短所も（長所も）熟知しているはずで、狙いどころになる可能性はある。右サイドのChukwuezeは大変にペイシーな選手らしいので、ジャカのエリアを攻略するにはもってこいかもしれない。

エメリがヴィヤレアルの選手たちに「ペペ？ ああ、あいつは左脚きっときゃ大丈夫だから」みたいに説明してるのかと思うとちょっと笑える。

でも、逆にペペが逆足をすごく進歩させていたらエメリを驚かせられる。ジャカもそう。彼が去ってからの1年半で選手の弱点が弱点でなくなっていたら。エメリの裏をかくようなシーンがあれば、それはみどころになると思う。

エメリは、自分のアーセナルの過去はどうでもいいというような発言をしているが、しかしアーセナルに勝つモチヴェイションがまったくないかといえば、そんなこともないはず。

たしかにいい思い出もあるかもしれないが、いやな思い出だってたくさんあるはずだ。挫折の記憶が風化するような時間はまだたっていない。

そうやっていろいろなバックグラウンドを考えると、なかなかおもしろい試合になるように思える。

ファイナルをかけた2試合。アツいやつを期待したいすね。そして勝つ。アルテタの云うとおり、試合に勝つことだけが安定と興奮をもたらすのだから。

キックオフは、日本時間で明日4/30（金）早朝4:00。

なんか緊張してきた。

COYG!

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