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【マッチプレビュー】21/22EPL レスター・シティ vs アーセナル(30/Oct/2021)ESRの進化

試合結果予想

BBC Sports (Lawro’s prediction)  2-1

Sky Sports (Jones Knows)  0-1

WhoScored.com  1-1

勝ち予想なし。※Sky Sportsの予想を追記。勝ち予想。さすがMr.逆張り。

ロウロ:わたしはいまだアーセナルのことは信用していない。とくにアウェイでは。彼らはちょっとした無敗をやっていていい調子ながら、トッナム以外は決して予想外ではなかった。彼らが勝ったのはノリッチ、バーンリー、ウィンブルドン、アストン・ヴィラにリーズだよ。

ガナーズがホームでパレスにポイントを得たのもラッキーだったし、結果のうえでコーナーを曲がったとしても、つぎにはプアなパフォーマンスが待ってる。なぜならそうなるから。

レスターは水曜のカラバオカップでのブライトンでの勝利にヴァーディを使わなかった。彼には休暇になっただろうし、この試合に向けて準備している。彼が得点するだろうという感じがとてもする。

ノウズ:アーセナルは先週金曜のアストン・ヴィラでの勝利においては、大部分がトップ4チームのように見えた。ただしその分析のトリッキーなところは、チームのほんとうのパフォーマンス。彼らはどれだけ強いと評価できるのか。アーセナルはほんとうに野獣になったのか? あるいはアストン・ヴィラがただ平凡だっただけ?

このアーセナルのチームは、未経験・不安定な選手たちのせいで、まだ信頼できるところまではいっていない。たとえばオバメヤンやラカゼット。彼らはヴィラでは最高にやる気マンマンに見えたものの、つぎの週にはまた悪くなってしまう。

アーセナルのディフェンスについては信頼問題はまったくない。ラムズデイル・ホワイト・ガブリエル同盟には見るべきところがある。この3人は6試合でたった4失点しかしておらず、そのxGが5.2だったことも彼らの団結プレイのたまもの。xGAでは、この期間ではPLで2番めのベスト守備になっている。さらにこの6試合では、ファーストハーフの失点はない。

レスターはファイナルサードでの火力に欠けている。彼らの攻撃メトリクスでは、今シーズンはミドテーブルにランクされる。

アーセナルのアウェイ5勝のうち4勝はクリンシートであり、昨シーズンのスタートからでは、リヴァプール、マンシティ、チェルシーしかアーセナルよりアウェイで失点ゼロをやっていない(8)。

試合のみどころ

今回のみどころを3つあげてみよう。

プレッシング

もはや、アーセナルでは毎試合で課題となっているのがプレス対策。相手の厳しいプレスを破ってボールを前進させられるかどうかが、成功のポイントになっていると云っても過言ではない。

レスターは、プレスに関しては興味深いデータがある。

FBRefによると、レスターのプレスはリーグ1位の量。ただしその成功率は27.8%でリーグ16位と低い。アーセナルはこれがそれぞれ16位/19位でどっちもひどい。

それとプレスの種類については、ミドルサードでの量がリーグ1位(DFサードで5位、ATサードで12位)。

ここからわかることは、レスターはハイプレスはそこそこで、プレスをかける位置が少し深くピッチの真ん中あたりということ。そして、プレスをかなりやってくるわりに、それがかなり成功しているというわけではないこと。これはわりとわかりやすい傾向ではなかろうか。

レスターの予想フォーメイションは、先週アウェイで2-1で勝ったブレントフォード戦と同様の3-4-1-2で、たしかにMFが厚い。彼らはPLではバック4からバック3に変更してから2連勝中ということで、今回も3-5-2あるいは3-4-1-2で来る可能性は高そうだ。ミドフィールドでボールを奪ったらショートカウンター。FWにはカウンター大好きなタレントがいる。

この守られかただと、アーセナルはバックの選手が比較的らくにボールを持つことはできても、そこから前へ運ぶことに苦労しそうだ。CBのふたり、それとラムズデイル、トミヤスからどうボールを前に進めるか。またパーティを始めとしたMFたちがどうボールを受けるか。そのあたりの攻防は、とくにみどころになりそうだ。

アーセナルはとくにハイプレッシングに弱いので、プレスの位置が低いのならば、勝機はあるかもしれない。

自分たちのプレスについては、これまでどおりでハイプレスをやっていくんだろう。ここで消極的になる理由はない。ただし、体力マネジメントはしないとこれまで同様、フィジカリーに劣勢になる時間帯が必ず訪れる。

セットピース

OptaグーナーのOrbinhoによれば。アーセナルはPLで、コーナーからすでに昨シーズン全体と同じ数の得点をしているということ(3)。

アーセナルがこの3試合で取った7得点のうち(パレス、ヴィラ、リーズ)、4点がコーナーがらみの得点だった。

先日のカラバオカップのリーズでは、コーナーから得点したチェンバースが試合後にセットピースコーチ(Nicolas Jover)について言及していたように、アーセナルでは現在もセットプレイについてかなり改善に取り組んでいるらしい。ESRもそれについて「ハードにワークしている」と先日たしかに述べていた。

チェンバースがニコと呼んでいたこのNicolas Joverは、アルテタもよく知る元マンシティのコーチということ。夏にクラブに来たばかり。

それがこうして、コーナーなどで結果を出し始めている。

『The Athletic』のある記事でも検証されていたように(※要課金)、コーナーのときには最近のルーティーンの動きも観られるようだ。

ということで、ひきつづき、アーセナルのコーナーキックやフリーキックなど攻撃セットピースには注目しよう。

ESR

アーセナルの選手のなかで、いまもっともアツいのは誰か。チームがいいフォームなだけに少なくない選手が好調に見えるけれど、個人的にはやはりESR。

ティム・スティルマンが、ESRについてArseblogでとてもいい記事を書いていたので、お時間あればご一読をおすすめしたい。

Here we are and here we are and here we go | Arseblog … an Arsenal blog

先日このブログでも「ESRはファイナルサードでパスよりシュートを選ぶようになっている」という、彼の進化を指摘したスティルマンのコメントを伝えたが、その件をデータを参照してより強調するようなコラムになっている。

くわしくはオリジナルを読んでいただくとして、彼の昨シーズンからの変化は以下のようになっていると。値はおよそで丸めてある。

  • ショッツが2倍
  • SoTが4倍
  • ゴールが2倍
  • アシストは同じ
  • xGが1.5倍
  • xAが半減
  • パスが20%減
  • パスの距離が15%減
  • 前方パスの距離が10%増
  • タッチが15%減
  • ディフェンシヴサードでのタッチが30%減
  • 相手ペナルティエリアでのタッチが10%増
  • ドリブルアテンプトが75%増
  • ドリブル成功が50%増

要するに、アルテタが彼にずっと要求しているように、攻撃的MFとして、よりゴールに直結するような積極的なプレイをするようになっているという。

シュートに積極的になっているところがもっとも大きな変化だろうし、ジェイミー・キャラガーが「PLでもベストだ」云っていたように、ドリブルも大幅な進歩を見せている。

現在のESRはアーセナルのチーム内でもドリブルキングになっていて、19/25で成功率76%は圧倒的。ちなみにぺぺは10/25で成功率40%。いわゆるドリブラーだと云われている選手のほとんど2倍もドリブルを成功させている。

ESR、サカ、ぺぺ。チャンスクリエイターはドリブラー順でもある。

ESRが今後もすこやかにこのパフォーマンスをつづけていけるか。この試合も大注目。

 

キックオフは、久しぶりの現地ランチタイム。日本時間で10/30(土)20:30。

ここで勝ったら、チームはそうとうに自信をつけるでしょう。必勝祈願。

COYG!



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

One Commnet on “【マッチプレビュー】21/22EPL レスター・シティ vs アーセナル(30/Oct/2021)ESRの進化

  1. カラバオのとき体調不良が数人いるとの情報でもしかしてコロナか?とビクビクしましたが、少なくとも普通(?)の体調不良ということで、、
    ホールディング、ソアレスはある意味リーズ相手にいつも通りのパフォーマンスでしたよね。
    ホワイト欠場で冨安を流石に中央で起用はないと思いますが、、
    ホールディングもし起用されたのならここで冨安センター待望論を掻き消す活躍を期待します。

    サリバの話ってホールディング/チャンバースの序列に関わってると思うのでホームグロウン枠で。
    売却しても驚きはないです最早。
    Ballard君も一応控えてる訳ですし。

    クラブの歴史に名を刻むってのは素晴らしいことですよねー
    岡崎、中村俊輔、中田英、小野、香川とかは絶対その筋のサポーターの方達はクラブのタイトルと共に名前を挙げてくれて誇らしく思います。
    願わくば富安もそうなりますよに!

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