自信マンマンなパフォーマンスでスタートしすぐに得点。しかしプレスのインテンシティが下がると、そのままじわじわと後退。個人エラーズ2連発から逆転されて、最後にラカゼットの劇的ゴールでなんとか追いついたものの、まったくもって自業自得なドロウだった。
2週間ぶりの試合、しかもホームで、またしてもこんな試合を観させられるとは。とほほ。
この試合ではパレスのマネジャーに就任してからまだ日の浅いヴィエラのチームが、思いのほかいいプレイをしていただけに、よりアルテタのチームの完成度の未熟さが見えていたように思える。ヴィエラこそ、あの土壇場で2ポインツ失うにふさわしくなかっただろう。
われらはずっと進歩&後退を繰り返していて、なんだかちっとも前進している気がしない。気のせいだろうか。
まあ、今シーズンは3連敗という最悪スタートだっただけに、その後はそれほどパフォーマンスが良くなくてもなんとか結果を出していて、それがかろうじてポジティヴな印象を残していただけで、ほんとうはずっと悪かったのかもしれない。ここまでのPL8試合でファンが心ゆくまで楽しんだのは、NLDくらいか。
試合を振り返ろう。
Arsenal equaliser ‘tough’ for Vieira
アルテタの試合後コメンツ「ボールを持ったときの落ち着きがなかった」
試合後のインタヴュー。オフィシャルサイトより。
アルテタ:なんとかゴールもできたし、コントロールしてもいた。しかしそこからレヴェルが落ちてしまった。
われわれはボールを持っての落ち着きがなく、あまりにも簡単にボールを渡し始めてしまい、パスの連続性もなく、ひとつかふたつのパスで攻撃したかったのに、距離がありすぎた。
チームは少し自らハンドブレイクをかけてしまったと思う。守らねばならなくなり、動きの流動性も、正しい判断もできなくなり、前に向かって追加点を取る野心もなくなってしまった。
(チームの粘り強さ?)選手たちは信じ続けた。いつもやっているように、彼らは絶対に諦めない。1得点したが、あと1点か2点は取れていたと思う。
試合後のプレス会見。オフィシャルサイトより。
(サカのケガとマッカッサーのチャレンジ……)
アルテタ:イエア、ブカヨはつづけられなかった。彼はHTで下げざるを得なかった。わたしもそこは観ていたし、どうやってあの選手がピッチに居つづけられのか信じがたい。
(ラカゼットのインパクト……)
試合のなかには異なる時間帯があって、始まりはとても勇敢で最初のゴールを取る支配もあった。しかし、そこからは多くのボールを失い始めて悪い時間帯になっていった。リードしてから試合をコントロールする落ち着きがなくなってしまった。
セカンドハーフにはコントロールを取り戻したものの、2度ボールを失って、2度チープなゴールズを与えてしまった。
しかしそこからのチームのリアクションはよかった。彼らがどれだけトライし、得点チャンスをつくろうとしたか。最後には、ふさわしいご褒美を得た。
(最後にポイントをつかむ重要性……)
ときに失点することはある。それが個人にもチームにもおおいに失望を与え、試合を投げ出してしまう。それをわれわれはやらなかった。
思うに、サブがすごかったと思う。彼らが入ってきて、観客にこのチームは得点できるという信念を伝えた。そうしたことが起きるには理由があり、結局は得点できた。それはわれわれが最後まで戦うことをやめなかったからだ。
(パーティの距離あるショッツの選択について……)
今日のひとつはこれまでの彼のものよりかなり惜しかった。それはわれわれが彼と練習しているものであり、ゴールできそうかできなさそうか、エリアで決断する。彼にはそれをやるキャパシティがある。なぜなら彼はキャリアを通してそれをやってきたし、いまもやろうとしている。それを続けることだ。正しいエリアでだけね。
(サカは大丈夫なのでしょうか?……)
わからない。どうなるかみるしかない。彼はつづけられなかった。彼はとてもタフでプレイをつづけたがる少年だが、それはできなかったし、つぎの試合もある。だから、経過を観る。
(レッドカード事案だったのになぜVARはそれを観なかったので?……)
わからんね。われわれはシーズン開始当初に受けた説明からすると、今夜起きたことは、まったく意味がわからない。
(チームのなかでのジャカの重要性……)
われわれもグラニトの重要性は理解している。彼がチームにもたらすもの、成熟、試合の読み、スクワッドにもたらす安定とバランス。
彼はプレイできないし、3-4ヶ月はプレイできないだろう。それはわかっている。それにわたしはほかの選手たちを完全に信頼している。今日のそれは個人の問題ではなく、より集団としての問題で、あのハーフでのボールを持ったときの落ち着きのなさだ。そこが、われわれが苦しんだところであり、もちろんボールを失って失点したのもそのエリアだ。
(アーセナルは1ポイント取れてラッキーだった?……)
ラッキーだったとは思わない。試合の最後のキックで得点したのだから、べつにラッキーと云われても構わないがね。しかし、概ね、われわれが試合に敗けるべきだったとは思っていない。
(失望したところはどこでしょう?……)
落ち着きのなさ。ボールを持つこと。自分たちがやらねばならないことの理解。クオリティを見せること。われわれは得点をしたあとに、守るようになってしまった。そして、それはわたしが好きではないものだ。
われわれは前向きでプレイしなくなり始めてから、悪いエリアでボールを持つようになり、自分たちをトラブルに陥らせてしまった。それがわたしが好きではない時間帯。
わたしはセカンドハーフには良くなったと思うし、スタートはいくらかコントロールもできてよくなっていた。しかし、ゴールズを与えてしまった。
(試合後にパトリックとは何を話したので?……)
何も。ただ「well done」と云っただけ。
(トミヤスのパフォーマンスについてと、IB後で彼に疲労はあった?……)
いや、彼に疲労はまったく観られなかったよ。わたしが観たのはこれまでと同じく、トライし、どのジュエルにも向かって行き、どのボールも正しく扱った。ほかの選手と同じ。彼は試合中にいいときと悪いときがあったが、わたしは彼にはとても満足している。
(なぜマッカーサーが退場にならなかったのか、レフェリーと話した?……)
ノー。わたしはHTにその映像は観て、さっきもう一度観た。だが、彼と話すタイミングじゃなかったんだ。
(今シーズンのVARの利用はよくなっていると感じる?……)
試合のなかで、もしわれわれが何かとても試合に関係することを見つけたいのなら、それが試合の結果を変えるようなものだとして、だとすれば彼らはそれを観なければならない。あの状況では、彼らに影響するだけでもなかったが、あの行為によって、われわれは選手を退場にさせなければならない。だから、ふたつの異なる影響があったのだ。それは正しくはない。
(違うVARの使い方を観たい?……)
それがクリアではっきりとしていれば、ストレイトに判断を下す。即退場になるとわかるし、彼らは10人でプレイせねばならない。
(アーセナルはオープンプレイで十分なチャンスをつくっていると思う?……)
われわれはつねにもっとクリエイトしたい。今日は得点するいいチャンスは少なくて、それができていなかった。しかしすでに述べたように、ボールを持ったときの時間帯に罰せられた。われわれは本来のレヴェルでプレイしていなかった。
(ラカゼットのこれからと、彼を失うことはできるのか……)
彼はここにいるじゃないか! 彼はわれわれの選手であり、彼はほんもののコミットメントを見せてくれた。だからわたしはそれ以外のことは考えていない。わたしが考えているのは、どうやって彼のベストを引き出すか。今夜の彼はビッグモウメントを、どれだけチームのことを気にしているかを示した。
以上
ラカゼットのコメント「チームにエナジーをもたらしたかった」
絶対に敗けたくないという気持ちがこもっていた。94分に執念のイコライザー、ラカゼットの試合後コメント。オフィシャルサイトより。
(即座にインパクト……)
ラカゼット:イエス。ぼくはチームにエナジーをもたらしたかった。ファンがいるステディアムは生き生きして、チームを応援してくれるとわかっていた。それが相手に困難をもたらすとも。もしかしたら、それはいまのぼくらのプレイがそうさせているのかもしれない。ちょっと眠いプレイだった。だから、彼らが好むエナジーをいくらかもたらしたかったんだ。試合を変えるために。
(ベンチではイライラ……)
もちろんさ。ベンチにいることはけして楽じゃない。いつだってプレイしたいし、チームに何かをもたらしたい。それがぼくのやろうとしたことだ。
(最後のホイッスルまでやりつづけた……)
イエス。絶対に諦めず、最後までプレイするというのは話していたことだ。勝っていたときは、もっとやれたかもしれないが、どうしてああいうことが起きたのかぼくにもわからない。でも最後にはカムバックした。
(今シーズンは我慢のとき……)
こんなふうになるのは、ぼくにとって初めてのことだ。ぼくはただ自分の時間が来るのを待つだけ。チームを助けることができるときを待って毎日トレイニングする。もちろん今日は得点できたのでとてもうれしい。
(無敗を伸ばしている……)
敗けるよりはいいね。もちろん今日は3ポインツほしかった。でも、ときには勝てないこともあるし、そのときは敗けないようにしないと。
ラカゼットは、この試合の数少ないよかったところのひとつ。彼が入ってあきらかに攻撃が動き出した。
ちなみにラカゼットのこのゴールは、キャリア200得点めだったということ。
Alexandre Lacazette (30) continues to be a spark, despite lack of playing opportunities – he scored his 200th goal in professional football tonight – via @PSSportsFR:
– 129 with Lyon
– 68 with Arsenal
– 3 with France— Get French Football News (@GFFN) October 18, 2021
パトリック・ヴィエラのコメント「われわれは勝ちにふさわしかった」
やっとPLで2勝めができるところだったのに。パレスのボスの試合後コメント。『Sky Sports』より。
ヴィエラ:とても惜しかった。しかし、われわれはそれを云ってばかりである。これまでの試合から学ばねばならなかった。わたしはとても失望しているのは、チームのセカンドハーフのカムバックがあったから。われわれのほうが試合に勝つのにふさわしかった。
わたしは悔しい。彼らは勇敢でキャラクターを見せたし、あのような失点をして、わたしは自分たちの選手のためにがっかりしている。われわれはよくセットピーセズのセカンドフェイズからあのような失点をしていて、そこに取り組む必要がある。腕をまくって身体を投げ出さないと。
今日われわれはとてもアンラッキーだった。そういう結果になったが、このチームはもっとよくチャレンジするために今後よくなっていくはず。こうした試合はわれわれはより強くしてくれる。
こんなパフォーマンスがあれば、わたしはより選手に要求できるし、また自分たちを進歩させるためにフィールドに戻っていける。
ヴィエラは、試合前エミレーツのアーセナルファンから熱烈な歓迎を受けたのも話題。
VIEIRA, WOAH OH 🎶
👏 Patrick Vieira gets a huge reception from the Arsenal fans at the Emirates pic.twitter.com/8snAyBrYBB
— Football Daily (@footballdaily) October 18, 2021
アルテタも思わずぶつかっちゃうくらい。
試合後には、アーセナルとファンについても語っていた。
🗣 “I’ll always love this football club, I’ll always be an Arsenal fan.” ❤️
Patrick Vieira speaks about his love for Arsenal after he received a great reception from the fans pic.twitter.com/Vdh0twiGgY
— Football Daily (@footballdaily) October 18, 2021
「わたしはこれからもずっとアーセナルのファン」泣けるじゃないか。
アルテタ大嫌い
こんばんは。
何だか今回もやれやれな試合で、NLDのトキメキを返してほしいくらいです。このモヤモヤが晴れるゲームを見られるのはいつになるのか…そしてサカを蹴って交代に追い込んだパレスの輩とあれをイエローにするディーンの2人のサイコパス。いいかげんにしてもらいたいもんです。サカが無事でありますように。
かなり早い時間のファインゴールだったんで、これは何点とってくれるんだろう、って思いましたよね、それが…
いい選手はかなりいると思います。
それでも勝てないのは…
トミヤスしか見てない解説にもうんざり。
ザハのいないパレスにホームでこんなにやられるなんて、ちょっともうやばいですね。
ブライトンとかブレントフォード、リーズのほうがアーセナルよりいいフットボールをするなんて、許されるべきではない。いい監督にめぐまれた彼らがうらやましい。
いつも長文失礼します。
サカのポジションはぺぺもそうなのですが、スミス郎と入れ替えても良いのではないかと思います。右はぺぺがはって、サカが中、左はティアニーがはって、スミス郎が中、ウーデゴールは下でビルドアッパーに、みたいな。今回、特に左の人選は誰がはって、誰が中をとるかを臨機応変にできるようにアルテタはおそらく考えたと思うのですが、シティやリヴァプールみたいに。でも、それってペップやクロップが数年基本をやらせたから選手たちが自ずとできるようになったのであって、アルテタにはまだ早い。チェルシーでさえまだ、誰がはって、誰が中をとるかということはかなり固定されているように見えます。臨機応変と単に無策なのは紙一重。アルテタには、一度シンプルに立ち戻って、選手の役割をもっと限定してほしいです。ウーデゴールのフォームが安定しないのは、彼の請け負ったタスクが曖昧になっていることも関係している気がします。
ぺぺはいつも結果的に点には絡んだけど…
無駄に中に入ってきたり、はっても位置が高すぎたりして、そのせいでスミス郎やウーデゴールがとるべきポジションが取れていない。ラスト追い上げの際、ぺぺが内で、スミス郎が外という位置どりになっていて、おいおいという感じでした。
これらの問題や、ロコンガの攻守における位置どりの悪さ、ビルドアップ時キーパー含めボールを蹴りすぎてしまうことなどは数試合解決されずに放置されているのが見ていてつらい。毎試合ツッコミどころが同じで張り合いがないです。
ラカゼットはスタメン、契約延長すべき、というのも何度目か。
結局NLDのパフォーマンスが特別で、それ以外が平均値なんでしょうな
問題は変わってないのに2年程それをクリア出来ない
これで危機感を持たないオーナーなので先は暗い
お疲れ様です。
午前4時開始の試合って、こんな感じの凡戦が多い印象があります。
ダメージが大きいです。
CLに戻れれば、こんな月曜日の日程、減るんですがね・・・
お疲れ様です。
ウナイエメリのアーセナルは全く同じこと思いました。一点取ったら露骨にボールを渡してカウンター狙い。
意図的なのか違うのか分かりませんが、なぜNLDで見せたようなプレッシングをやらないのか。
試合数が多い上位クラブがこちら以上のインテンシティを見せているのを見ると悲しくなってくる。
やりたいことはわかるんだけど、、
左サイドはシティっぽいポジション入れ替えながらやろうとしてたり(ティアニーは攻撃面ほんと器用だなあ)
右サイドは冨安ロールに改めてチャレンジして一応は得点に繋がったり、、、
だけど、うーん中途半端。。
やり方試行錯誤してる間に対戦相手はプレスしっかり定めてきてるわけで、、
ヴィエラ監督ってなかなか優秀なんですね。
失礼ながら今まで監督したチームまともに見たことなかったので、、
チームのwell disciplinedっぷり見事でした。
ザハいなくてもベンテケさんエドゥアールくんで起点作られてたし。
この調子はまずいなぁーー
サカの軽症を祈ります。
(アレって遡及調査、追加処罰になるような単なる暴力行為じゃないのかな、、、)
全くアグリー。
初めてアルテタに危機感を覚えました。
特に前半途中〜後半15分に掛けてくらいは、絶対chan氏は「どちて?」ってブログ書くだろうな〜と思いながら観てました。
しかし、マッカーサーのアレはどういうつもりなのか、、、理解不能です。
初めて選手個人に憎しみに近い感情が生まれ、不快な気持ちに。