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【マッチプレビュー】21/22EPL ワトフォード vs アーセナル(6/Mar/2022)Football Stands Together

試合結果予想

BBC Sports (Lawro’s prediction)  1-2

Sky Sports (Jones Knows)  0-2

WhoScored.com  0-2

敗け予想なし。

ロウロ:アーセナルは現在3連勝。現時点ではナイスなランがある。4位争いにもいい場所にいる。

マンチェスターUやトッナムと比べて、アーセナルは固まったスクワッドのアドヴァンテッジがあり、全員が同じ方向を向かっている。ウェスト・ハムよりもはるかに強いデプスもある。

ミケル・アルテタのチームは自分たちがよくなくても、あるいは悪いことが起きても、試合に勝つコツをつかんだ。それはマネジャーのおかげであり、彼は彼らをまたチームにした。

ワトフォードは先週にOTですごいドロウをやったが、それはラッキーなポイントであり、ここでなにかを得るには同じことが起きねばならない。

ノウズ:昨シーズンのアーセナルは、すべての降格チームとのアウェイ試合に勝っている。アグリゲイトスコアは8-0。また今シーズンもすでに、バーンリー、ニューカッスル、ワトフォード、ノリッチ(2回)でクリンシーツ。

わたしの同僚であるNick Wrightに云わせれば、MOTMパフォーマンスをやったウォルヴズでのオーデガードは、ゴールには直接関与しなかったものの、彼の影響なしではどちらも取れなかった。この試合でもセンターステイジに上がるだろう。

オーデガード自身はサウサンプトン以来ゴールは取っていないが、バーンリー、ブレントフォード、ノリッチのような降格の危機にあるような試合では、9つのショッツと計0.93のxGを記録している。

しかしオーデガードの真骨頂はクリエイティヴワーク。12月17日以降のPLでは、p90のxAで彼より高い数字を出したのは、Michael OliseとTrent Alexander-Arnoldしかいない。この間の彼のアシスツは3。

今回のロウロ予想のゲストは、なんとジョニー・マー。

今週はマンチェスター・ダービーがあるので、マンチェスター出身の伝説的なギタリストを呼んだようだ。彼はシティひとすじなんだとか。しらんがな。この試合の予想は。

ジョニー・マー:ワトフォードは苦しんではいるが、これがアーセナルのスラムダンクになるとは思わない。彼らがちょっと団結し始めているとしてもだ。サプライズが見えるよ。1-0だ。

嫌いなのかな?

ちなみに、このブログで何度かThe Smithsだとか、そのあたりの音楽について言及しているけど、ぼく自身はいまはべつに彼らのファンでもない。10代のころに熱心に聴いていた時期があるので、なつかしいというだけ。

あと、ESRのニックネイムが“The Smith”になったり、PL界隈でも英国音楽のリファレンスがたまに出てくるので、わりとファンのマジョリティとも同時代性を感じたり、そのあたりの元ネタもわかるのは便利だなと思ったりはする。マンチェスターブームとかなつかしいや。吉祥寺の33はまだある?

ニュース:中国では今週のPLを放送せず。反ロシアに配慮?

ここでニュースです。

China Premier League coverage pulled

アルテタのプレス会見にもあったように、今週のPL試合では、現在ロシアに侵略されている最中のウクライナへ連帯アピールを計画している。キャプテンはウクライナカラーのアームバンドを巻き、スタンドのスクリーンには ‘Football Stands Together’ を表示。キックオフの前には黙祷。

それを理由にチャイナの権利者が。今週は国内で試合を放送をしないとPLに通告したという。

パラリンピックのスピーチを遮った件もそうだけど、中国としてそこまで神経質になる必要はあるのかね。いちおうは他国のことで自分たちの直接の脅威になるわけでもないのに。一般市民にはむしろ注目を集めて逆効果にならんのか。

トロイ・ディーニーの肝っ玉をわけてもらうといい。

試合のみどころ

アーセナルとしては、いまのグッドフォームを維持して、3連勝からの連勝をキープできるかどうか。

それと、この試合のあと来週末からは、2日おきで、レスター(H)、リヴァプール(H)、アストン・ヴィラ(A)というなかなかタフな3連戦があるため、それまで勢いを維持しておきたいというのはある。※そのあとはまた2週間のインターナショナルブレイクに入る

もうすべてがカップファイナルなので、死にものぐるいでやってくれるだろう。

パフォーマンスでは、先日のArseblogの戦術分析記事が非常に興味深く。くわしくは記事を読んでほしい。

Tactics Column: Variations on a theme on the Arsenal left | Arseblog … an Arsenal blog

ここしばらくはジャカとKTの役割がこれまでと変わっていて、相手にとってはパスや選手の動きの予測がしずらくなっているのではないかという指摘。かつてのジャカはLBに下がる&KTが上がるから、ジャカが上がる(No.8)&KTが低めを維持。それでいてKTは、下がりっぱなしでもなく、インサイドに入ったり。ふたり同時に高い位置にいることも多くなっているのは、試合を観ているとおり。

「あまりにも予測可能(too predictable)」というのは、アルテタのチームにずっとまとわりついていた評価で、それがすこしづつでも変化してきたというのは、かなり歓迎すべきこと。実際ジャカが高いポジションをキープしている効果はあるだろう。

そのあたりのポジショニングには、今回も注意して観たいと思う。

それともうひとつ。

前回ウォルヴズのレヴューで触れようと思っていて、すっかり忘れいてたのが、MFからのゴール脅威について。アーセナルにはそれが圧倒的に足りず、だからボックスに壁をつくるウォルヴズを崩せないみたいな論を展開しようと思いつつ、完全に忘れた。

それを思い出させてくれたのがこの記事「PLでショットロケイションズはどう変化したか」。※ペイウォール

How shot locations have changed in the Premier League

PLにおけるショッツ距離をこの10年で調査したという、非常に興味深い記事。

これによると、PL全体でもボックス外からのショットというのは減少傾向にあったりするのだが(ほぼ右肩下がり)、衝撃的なのが、この10年(2011-12以降)のPLで、オープンプレイからのショット平均距離がもっとも短いのがアーセナルという。※2020-21単年だと7位

10年前という時代を考慮すれば、アーセナルは相手よりボールを持って攻めることが多く、より確実なチャンスを得るまではショットを打たないという傾向はあったかもしれない。

ボールを持って支配的にプレイするチームなら、遠目の可能性の低いショッツより、近くからより確実なショッツを選ぶほうが合理的であり、ショッツ距離が短いこと自体は悪いことじゃない。

ただ問題は、近年のアーセナルのようなボールを持って支配できなくなっている試合のなかでも、ロングレンジ/ミドルレンジのショットに消極的になりすぎているのではないかということ。ラムジー以降ここ数年のアーセナルでは、ずっとMFのゴール貢献のなさが指摘されてきたし、ボックス外からのショッツへの消極性もアーセナルのチームとしての攻撃力に影を落としているように思えてならない。

この件は、長くなりそうなのでまた別の機会にでもなにか書きたい。まとめると、つまりパーティはそろそろショットを決めてほしいと。ジャカでもよし。今回アルテタもパーティのフォームについて述べているし、なんらかの伏線になっているといいのだけど。

レスターのユーリ・ティーレマンスとか観てると、ボックス外からめっさショット打つもんね。あれが観たいのだ。

期待している。

 

キックオフは、日本時間で3月6日(日)23:00。いい時間。

勝とう。COYG!



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【マッチプレビュー】21/22EPL ワトフォード vs アーセナル(6/Mar/2022)Football Stands Together

  1. グダグダの試合ばかりしてるけど、ワトフォードにはフォスターがいるから何が起こるか分からない。フォスターが「こんなもん防げるかあ!」って切れるくらいの圧倒的な攻撃を見せて欲しい。

    ウチの攻撃もまだ連携が合ってなくて、決定機はショートカウンターや単独突破が多いと思う。パスを回して相手のプレスを広げたり縮めたりはできてるけど、広げた瞬間に高精度のクロスを足元に合わせる攻撃なんかはまだほとんど成功してない。

    シティがよくやってるああいうクロスは、ピンポイントに合ったら防ぐ方法がない。一方でものすごい精度が必要で、キッカーにそのスペースを与えるためには高度なコミュニケーションが必要だと思う。先日のリー・ディクソンじゃないけど味方がボールホルダーにいつ寄せるべきか?どう寄せるべきか?ウチはまだギクシャクしてると思う。

    CFが点を取れてない(オーバにしろラカにしろ)という問題も、まずそこの改善ありきじゃないかと思う。そもそもアルテタのやり方自体が死ぬほど嫌いって人には不愉快な話かもしれないが、誰がCFでどうやるにしろ、連携って課題からは逃げられないと思う。今のこれが限界ではないと思うし、またそうであっては困る。

  2. ショットロケイションズの記事、シェアありがとうございます!
    かなり驚きでした。。近年ジルーがポスト兼エリアストライカー、オーバメヤンがピュアストライカーチックな役割してましたが、改めて見せられるとなんか歪なというか、アーセナルの魅力でもある「相手を崩す」というところをやりすぎた感あるのかなー?と

    なんでそろそろウーデゴールにミドルorFKでも叩き込んでいただいて欲しいですね!
    パーティは、、他の部分で!笑

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