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ミハイロ・ムドリクの複雑な状況

どうも。

シャフタール・ドネツクのミハイロ・ムドリク(Mykhaylo Mudryk)。本人がアーセナル移籍を熱烈に望んでいて、アーセナルも本気オファー。メディアやファンベイスでも、この移籍の成立には楽観的なムードが漂っていたのだが、ここへ来て、なにやらめんどくさい状況になってきた。

この件のプレイヤーは、アーセナル、シャフタール、ムドリク本人、そしてここにチェルシーが入ってきた。

彼はアーセナルが今シーズンのPLタイトル/トップ4フィニッシュの願いをかなえるにあたって、超重要なターゲット。彼のアーセナル移籍の成否は、クラブの戦略にも影響が大きい。

現時点での状況を整理しておこう。



ミハイロ・ムドリクをめぐる現在の状況(2023年1月5日)

まず。アーセナル。シャフタールに最初のオファー(£55m=€62m)を断られたあと、二度めのオファーを行い、それが断られそうだという。信頼と実績の『Daily Mail』によると。

シャフタール・ドネツクは、アーセナルのさらなるオファーを拒否する見込み。そのオファーは総額£62m(€70m)に及ぶものだったと思われる。

交渉はアーセナルとチェルシーと行われている。だが、チェルシーはまだオファーをしていないと信じられている。

アーセナルのオファーは、(シャフタールが要求している)£88m(€100m)には程遠い。

毎回パウンズとユーロが混在していてややこしい。半端な£は€にするとだいたい切りがいい数字になる。

ロマーノは、アーセナルの2度めのオファーは「€50m保証」と述べていたので、€50にアドオン20mで総額€70mみたいなオファーかもしれない。

これらの報道からすると、アーセナルのオファーとシャフタールの要求には、まだ€30mのような大きな差があるということ。

当初シャフタールは彼に€100mを求めると公言し、その後にはもっと低いオファーも受け入れる意向とメディアで伝えられた。しかし、現在はシャフタールの要求は£85-88mのように報道されていて、また当初の要求額に戻った感がある。

つまりリヴァプールが取ったコーディ・ガクポの2倍を要求していると。

シャフタールが強気になっているのは、チェルシーが関心を示していることと無縁ではないだろう。選手に大金を払ってくれそうな、もうひとつのビッグクラブが現れた。

チェルシーがアーセナルからムドリクをハイジャックする可能性があるとは、数日前から伝えられていた。そして。昨日のロマーノ。

シャフタール・ドネツクのディレクターDarijo Srnaが、今週ロンドンに来ている。チェルシーとマンシティの試合を観戦するようだ。

チェルシーとシャフタールは、24時間以内にムドリクについての交渉をする。アーセナルも直接交渉をしていて、選手の現在のプライオリティでもある。

この件は『The Guardian』など複数メディアが報じている確度の高いと思われる情報。

ファンのなかにはチェルシーのFFPルール抵触について指摘する声もあり、ぼくも気になっていたが、ファンの多くはもはやFFPというルール自体が、有名無実になっていると感じているようだ。

それは資金力のあるビッグクラブを縛るものではなく、資金力のとぼしいクラブにリスクをかけさせない(財政破綻させない)ためだけのものになっていると。

実際のところは、よくわからないが、とにかくチェルシーはムドリクを買いたければFFPを気にせずに買えるはずだと思っているひとが多い。この冬にEnzo Fernandezに100mを使ったとしても。ぜなら彼らには金があるから。

チェルシーは、アーセナルのオファーよりいい条件を出す可能性もある。

こうした状況のなかで、シャフタールは決断を急がない。彼らはもともと焦っていないのだから、補強を急ぎたいアーセナルの事情など構わない。

チャールズ・ワッツは、シャフタールはムドリクへの要求を下げるつもりがなく、交渉を夏までつづけるつもりがあると述べている。

先日、ムドリクとアーセナルが個人条件で合意したと伝えていたウクライナメディア『Sportarena』のジャーナリスト。

シャフタールはムドリクに対するすべてのオファーを聞きたいので、この案件が早く進むことはない。クラブのプライオリティは彼をできるだけ高く売ること。本人がアーセナル希望だとしても。だから早く決まることはない。シャフタールは急がない。みんな我慢が必要。

うーん。

最後に、選手本人。

彼はアーセナル移籍希望は、ほとんど公言しているのと同じであり、ウクライナメディアの個人条件で合意報道は、英国メディアも追随しているところもある。

実際のところ、彼にとって、チェルシーとくらべて、アーセナルがどれほど特別なクラブなのかはわからないが、少なくとも彼はジンチェンコとコンスタントに連絡を取り合っているとも云われている。

選手はアーセナル移籍を望んでいる。この冬に移籍できなければ残念だともインタヴューで述べていた。

こうなると、思い出すのは今年夏のリーズのラフィーニャの案件。

彼はバルサへの移籍がプライオリティで、結局あの移籍が成立したのは、仮にバルサのオファーが最高ではなかったとしても(TMによると€58m)、最後には選手の意向が尊重されるという移籍案件の例だった。

 

£88mの要求については、ぼくの観測範囲ではほとんどのファンが拒否すべきと考えている。ぼくも同意。それだけの金があれば、あらゆるオプションがあるから。ミトマが買える。

ほんとうに将来ネイマールになるかわからないウクライナリーグの21才に、€100mのような金額は冒険すぎる。いまのオファーだって、すでにそうとうに気前がいいものだ。

ムドリクのアーセナル移籍はかなうのか。これからも注目しよう。

 

おわり



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2 Comments on “ミハイロ・ムドリクの複雑な状況

  1. もしムドリクがチェルシーに取られちゃったら、持て余すだろうツィエクをガナで2500万ポンド位で貰ってあげよう。
    それが良い。

  2. 誰かの代わりレベルに40M使うなら80Mつかってマルティネリを控えにする、バックアップ獲得ではなく一級品を獲得するというビジョンがあるのでは?アルテタが同じように考えているなら80Mだろうがなんだろうが使って是非さらに高みを目指してほしいね

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