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【マッチレビュー】2023コミュニティ・シールド アーセナル vs マンチェスター・シティ(6/Aug/2023)最強シティに勝つ。シーズン最初のタイトル

アーセナルが土壇場でマンシティに追いついて、完璧ペナルティーズで2023コミュニティ・シールドに勝利。アーセナルにとっては通算17回めの同タイトルだそうな。

勝ちかたも劇的だった。このチームは劇的なのが似合う。

記録では、トロサールのゴールで追いついたのが、90’+11。なんという地獄からの生還。敗けを免れただけでなく、結局勝ってしまったという。あの、いま地球上でもっとも強いチームに。つまりアーセナルが世界最強。やったね☆

ちなみに、この試合の長すぎる追加時間は、今年からイングランドでも採用されるという時間稼ぎ回避のための「ワールドカップスタイル」の新ルールの恩恵。その周知にも役立ってしまったな!

Arsenal beat Man City in Community Shield shootout

試合を振り返る。



アルテタの試合後コメント「めちゃくちゃハッピー」

ボスが一番うれしそうだった。試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。

アルテタ:めちゃくちゃハッピーで、めちゃくちゃ誇らしくて、めちゃくちゃ安堵もある。ウェンブリーでファンの前で勝つ以上にいいことはないから。相手は世界ベストのチームだった。われわれのやり方で勝ったこと。わたしはものすごくうれしい。

空っぽのステディアムでもすごかったし、気分もよかった。だが、ファンのうれしそうな顔を見れば、どれだけ彼らが選手たちに関与しつながってきたか。グレイト。

(試合について)われわれには、3つのビッグチャンスがあった。そうしたチャンスを生かさねば、相手はこちらに来るし、小さなミステイクでも罰せられる。そのあとは、心理的にも、とても難しくなった。なぜなら、彼らは時間を使うのにとても慣れているし、そうした時間をマネジできる。

今日は6人のサブを使えるようにするか議論があった。彼らが大きなインパクトを出すだろうと、そしてそうなった。レオがゴールを取り、ファビオが最後のペナルティを決めた。

われわれは、プリシーズンでも3回シュートアウトをやってきた。今日やったように、それはもしものときのために準備をしておくプランの一部だった。だから、あれをやるのは初めてではなく、それが報われたと思う。

エナジーはグレイト。周辺にはポジティヴティがある。クラブのみんながうれしそうだ。この日を楽しもう。そして明日だ。また仕事に戻ろう。なぜなら土曜は、タフなことは変わらないが、またとても違う試合になるから。

試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(勝利の重要性……)

アルテタ:グレイトだ。ウェンブリーで、世界ベストのチームを相手にトロフィを勝つよりいいことはないと思う。そして、そのやりかた。とても励まされるものであり、試合のなかでは素晴らしい時間もいくつかあったと思う。とくに、ファーストハーフに3つのとても大きなチャンスがあったこと。だが、残念ながらそれは入れることがなかった。

われわれは、ミドフィールドで少しエラーをやり、ボールクリアをせず、その数秒後にはボールがネットに入っていた。そうなれば、試合はプレイするのがとても難しくなる。しかし、われわれは正しい選択をしたと思う。変更がフォーメイションを助け、信念と勢いを維持させ、それがあのゴールとペナルティで試合に勝たせてくれた。

(アーロン・ラムズデイルが、必要なら自分たちはマンシティに勝てると証明したと述べている……)

わたしが賛成も反対もする必要はない。結局、それは選手の気持ちであり、彼らがどんなチームにも勝てると確信しているということ。そこにはチャレンジがある。とくに成熟と、どの程度ファイナルでプレイしたことがあるか。しかし、今日はわれわれはレジリエンスと戦う決意を示したと思うし、試合に勝つにふさわしかった。

(シーズンに入っていくにあたり、実際に触れるものを手に入れたのはどれほど重要だった?……)

グレイト。なぜわれわれがここにいるかの理由。このクラブのためにトロフィを取ること。クラブを成功させること。たくさんの笑顔と誇らしさが観られるのはただ喜びであり、ウェンブリーでサポーターとあらためてつながれるのは格別なものがある。グレイト。

(ハヴァーツはゴール以外はすべてやっていた……)

イエス。わたしもそう思う。彼はスーパーブだった。彼のプレス、あるスペイスを理解しようという知性、そのタイミング、彼はグレイトだったし、ゴールできるグレイトなポジションに入っていった。ゴールできなかったのはアンラッキーだが、彼は必要とあればとてもフィジカルにもなれる。だから、わたしは彼にはとても満足している。

(ラムズデイルのパフォーマンスについて……)

彼はグレイトだったし、われわれは念のためプリシーズンでたくさんのペナルティーズを練習した。マンチェスター・ユナイテッドではひとつも止められなかったのは残念だったし、あれもまた正しい結果を得るための必要な学習曲線だった。彼はスーパーブだったと思う。

(今シーズンのアーセナルにかかる期待について……)

わからない。わたしはできるだけ早くトロフィを手に入れたかっただけで、そしてそのつぎのことが考えられる。だが、われわれもこれがフットボールだとわかっている。今日トロフィを勝っても、明日はトレイニングをしなければならないし、ノッティンガム・フォレストの試合は正しく準備しなければならない。それはこの試合とはまったく違うものになるだろう。とてもむずかしい試合になるし、われわれも一日ごとにやっていく。

これはグレイトだ。アガる。スピリット、信念、すべて。われわれはただいいプレイをして試合に勝ちたい。それこそがやらねばならないことだ。

(今シーズンの新しいタッチラインのルール……)

わたしはこう云っただけ。「聞いてほしい。わたしは3日で自分の習慣は変えられない」。それはやるのがとてもむずかしいことだ。われわれはベストを尽くすし、わたしもベストを尽くす。わたしはルールは理解している。どうしてそうなったのかもわかっている。しかし、それでフラストレイテッドにもなりうる。なぜなら、自分たちがいるテクニカルエリアがどこなのか、ときどきわからなくなるから。でも、いいんだ。それに適応する。

(追加タイムが増える新レギュレイションについて……)

結局、それは効果的な時間だ。それはとてもいいことだと思う。それ(時間稼ぎ)は行き過ぎた行為だったと思うし、これからはチームもよく考えなければならなくなる。これからは、われわれは100分プレイする準備をしなければならない。それが毎週起きるのだから。

(移籍の憶測のせいでラムズデイルがプレッシャーを感じている?……)

そうじゃないと願う。なぜなら、誰だろうと競争はつねにあるのだから。それこそ彼が感じねばならないもの。そういうふうに感じないのなら、どの選手からもベストを引き出せない。だから、そう感じるのはいいことであり、全員がそう感じるべき。わたしがその最初だ。

以上

 

今シーズンからPLでも適用される新しいルールについては、別途記事にしよう。

デクラン・ライスの試合後コメント「とても興奮している」

あの守備。ライス・ライス・ベイビーの試合後インタヴュー。ITV via Sky Sports

ライス:興奮してる。これこそぼくが加入したときに思い描いていたもの。シティは予想どおりで、でもぼくは興奮している。とてもうれしい。

彼らとの試合では我慢が必要になるし、試合のなかでミニゲイムが必要になる。それは試合前にマネジャーが云っていたこと。今日の勝利は、クラブでぼくの最初のものになる。

ぼくも、この3週間でとても成長したと感じている。覚えなきゃならないたくさんの情報や、マネジャーの要求がある。ぼくは学びに積極的だし進歩をつづけたい。

ぼくらは今シーズン、絶対になんでも勝ち取れる。集中を切らさないことだ。

「試合のなかでミニゲイムが必要になる」。まさにそんな感じの試合だったなあ。シティのゴールキックから始まる一連の攻防は、こちらのハイプレスも、あちらのバックからのプレイも、お互いにやることがわかっている状態で、もはや練習に近かったというか、たしかにミニゲイムっぽさがあった。

アーロン・ラムズデイルの試合後コメント「これは宣言。メンタルブロックはなくなった」

この試合のMOTM候補のひとり、ラムズデイルの試合後インタヴュー。ITV via Sky Sports

ラムズデイル:ぼくらにとって、これは宣言だ。ぼくらは必要とあればビッグゲイムでマンシティに勝てることを知っているという印。今シーズンがどうなるかはまだわからないが、メンタルブロックはなくなった。ぼくらはここからプッシュしていく準備ができてる。

ダヴィド・ラヤもこの試合を観にウェンブリーに来ていたようで、彼もラムズデイルのパフォーマンスに注目していただろう。ランボーも視線を感じていたかも。

新シーズンのアーセナルがふたりのNo.1を抱えることなるとすれば、それが吉と出るのか凶と出るのか非常に興味深い。

ファビオ・ヴィエラの試合後コメント「ウェンブリーはすごいスタジアム」

勝利を決めた、あの冷静沈着なペナルティ。ヴィエラの試合後インタヴュー。AFCオフィシャルサイトより。

ヴィエラ:素晴らしい気分。このクラブでぼくの最初のトロフィ。このトロフィを勝ててとてもうれしい。休んで楽しむ時間だ。

ぼくらは、最後の最後までゴールができるといつでも信じているチームで、ぼくらもみんなでゴールできると信じている。そしてペナルティーズではぼくらのほうがよかった。

ファンのまえでプレイすることは個人的にもとてもよかった。とてもむずかしくなるだろう新シーズンを前にして、ぼくらはファンといっしょになる必要があった。

(ペナルティーズ)正直なところ、いつもちょっと緊張するものだよ。でもそれが普通だ。冷静でいる必要があるし、そうした。ペナルティを決めて勝利を助けることができてとてもうれしい。

素晴らしかった。ウェンブリーでプレイしたのは初めてで、すごいステディアムだった。勝利がもっとも重要だ。ぼくはチームを助けるためにここにいる。これから長いシーズンになるので、集中してチームを助けたい。それがぼくがやらなきゃならないこと。

この試合、ウェンブリーは8万人以上入ってたみたいで(※公式には81,145)、やっぱり人数が多いとそれだけでも雰囲気違うんでしょうなあ。わしもいつか行ってみたい。

今回ヴィエラは87分INということでピッチにいたのは短い時間だったけど、この成功体験を糧にしてもらいたいと思わずにいられない。

ペップ・グアルディオラの試合後コメント「われわれも惜しかった」

Sky Sportsより。

グアルディオラ:アーセナルにおめでとう。われわれも惜しかった。ファーストハーフ最後の15-20分は、彼らのほうがよかった。セカンドハーフは、こちらがもっともっとよかった。とてもいいセカンドハーフだった。

(追加タイム)われわれはそれに慣れる必要がある。8分も延長があるとは思ってもいなかった。彼らは選手たち、マネジャーたちから意見を聴いていない。これから試合は100分になっていくのは間違いない。想像してみてほしい、彼らがゴールのために時間を延長するのだということを。そしてそれは4-3で、翌日の朝9amには、わたしはここに来てプレイしている。わたしの意見は訊かないでもらいたい!

チームの振る舞いは信じがたいものだった。われわれが対戦したのは、とんでもないチームだ。われわれは惜しかった。惜敗には失望している。だがこれもフットボールで、つねに勝つわけではない。これからわれわれが考えるのは金曜のバーンリーだ。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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