試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) 0-1
Sky Sports (Jones Knows) 0-1
WhoScored.com 1-2
アーセナルの勝ち予想が優勢。しかし僅差。
Chris Sutton:この試合はちょっと難しい。アーセナルはスタンフォード・ブリッジで3連勝しているが、チェルシーはフォームの点では改善が始まったところで、Raheem Sterlingがとくに危険に見える。
問題は、アーセナルがあらためて行けるかということ。彼らが前回マンシティを倒してから、もう一度大勝利ができるか。
ガナーズはチャンピオンを倒したが、ファイナルサードで素晴らしい流動性があったわけでも、大きな攻撃の脅威があったわけでもない。だが、1-0勝利というあの試合はカウントされるべき結果だった。
ここでのアルテタのゲイムプランがどうなるか、わたしにもよくわからない。だが、もし彼らがまたしても引き締めようとするのなら、彼らがポインツを得るところが見える。
Jones Knows:ガブリエル・サリバ同盟が、今シーズンのアーセナルを支えている。
彼らは、昨シーズンのはじめからPLでもっともスタートしているCBパートナーシップであり、このペアがベストの勝率、PPG、クリンシーツ、最小の被ショッツを誇る。
32試合のサンプルサイズもとても大きいものだ。昨シーズンのサリバが離脱すると、アーセナルはマンシティに5ポインツを縮められた。
アーセナルは、いまデクラン・ライスが加わったことで守備はまったく猛々しくなった。彼らは、イングランドの4つのディヴィジョンで、今シーズンいまだにアウェイゴールを許していない唯一のチーム。チェルシーの非常に安定しない攻撃を考えると、それが継続されることは容易に想像できる。
チェルシーはまだ、コンスタントにチャンスを決められるとは信じられていない。
試合のみどころ
この試合はキーポインツがいくつかある。
まず、いまアーセナルには元チェルシーの選手が少なくないこと。ハヴァーツ、ジョルジーニョ、それにライスとエンケティア。レギュラーチームに4人もいる。
彼らはスタンフォード・ブリッジでのプレイには特別な感傷があるかもしれない。
年齢的にトップチームとは契約延長しにくかったジョルジはともかく、チェルシーで成功したとはとても云い難いハヴァーツは、成長した姿をかつてのサポーターたちに観せたいのは当然の心境に思える。
またライスとエンケティアについては、14才のときにチェルシーアカデミーから放出されており(しかもふたりともまったく同じ日に)、彼らもまたSBには思うところがあるに違いない。
このなかの誰かが活躍するようなら、アウェイスタンドは大いに盛り上がるはず。注目しよう。
それと、すでに書いたように、ジェズース、サカ、マルティネリのフロント3がこの試合で復活するかどうか。もし、彼らが同時にスタートできればゴールやチャンスクリエイションへの期待が否が応でも高まる。また、シーズンの今後に向けて、彼らが3人そろってトリオ復活を宣言するには、とてもいい機会だろう。チェルシーはビッグクラブだからね。
あとは、ペナルティについて。アルテタの会見にもあった誰が蹴るかわからないという件。ジェイムズ・ベンジがこれをネタに記事を書いていた。いまのアーセナルがペナルティテイカーをちょくちょく変えるのは、PLのなかでもかなり珍しいらしい。たとえば、リヴァプールやシティは担当者をほとんど固定しているとか。
Arsenal are doing something quite curious with the boatload of penalties they have won lately. It appears to be working.
Piece 👇 https://t.co/L0547w4dCl
— James Benge (@jamesbenge) October 20, 2023
今シーズンのアーセナルはPLでもっとも多くペナルティを得ていて(5)、去年のアーセナルがシーズン全体で得た数をすでに超えているという(4)。この試合でも、ジェズース、サカ、マルティネリのボックスへ侵入していくプレイスタイルを考えると、ペナルティの機会はあるかもしれない。誰が蹴るかにも注目しよう。
全体的な戦術では、アーセナルはポゼッション志向のチェルシーにかなりボールを持たれることを覚悟すべきで、最近のアーセナルがとくに称賛されている「ボールがないときのオーガナイゼイション」を見せる時間が多くなりそうだ。
今シーズンのアーセナルがPLアウェイでプレイした3試合は、パレス、エヴァトン、ボーンマスなので、ビッグチームとのアウェイは今シーズン初めて。われわれがボールを持って試合をコントロールしようとするような見慣れた試合展開にはならないかもしれない。
だから、そういう意味ではアーセナルの新しい面が観られる可能性がある。ポゼッションがないときにいかにプレイするか。そこは楽しみではある。
ベンジャミン・ホワイトが述べていたこと。「シティのように(悪くても)結果をひねり出す」。もしボールを持たれても結果を出す。それが重要だろうと思う。
もちろん、こんなふうに試合前に思っていることは全部杞憂で、アーセナルがSBで支配的にプレイするかもしれない。さっき、自分のブログでアウェイのチェルシー戦のエントリをいくつか読み返していたら、だいたい毎度心配していて(笑)、それでアーセナルは<意外にも>毎度いい結果を得ている。今回もそんなふうになるといいな!
アーセナルのキープレイヤーは、ガビ・マルティネリ。あの劇的ゴールはもう4年前になるらしい(19/20)。驚き。彼はこの試合でプレイするとアーセナルで100試合め。でかい活躍をするには最高の舞台である。
キックオフは、日本時間で10月22日(日)1:30より。今晩。
2週間ぶりの試合がマジ楽しみ。
COYG!!!