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【マッチレビュー】17/18EPL アーセナル vs クリスタルパレス (20/1/2018) 突然のティキ・タカ

なにこのシャンペン・フットボール。1月のここまでの絶不調はなんだったのかと問いたくなる会心のティキ・タカ。そしてケチャどば。アーセナルにとっては5試合ぶりの公式戦勝利となった。あの選手たちのじつにのびのびとしたパフォーマンスを観ただろうか。この豹変ぶり、タイミング的にサンチェスの退団とまったくの無関係とはいえないよなあ。

この試合に起用がほのめかされていたサンチェスは結局スコッドに含まれることはなく、チームメイトたちに別れの挨拶をしてチームが滞在するホテルを離れたといわれている。マンU入団はもう目前だ。これで長らくチームにはびこっていたモヤモヤ(のうちのひとつ)がようやく解決した。この試合を観たら、やはり彼の存在がなにかしらのマイナス要因になっていたと認めざるを得ないのではないだろうか。

今冬ヴァレンシアに移籍したコクランは「(サンチェスとチームメイトたちの)ドレッシングルームのいざこざなどなかった」と述懐していたものの、チームでもっとも影響力のある選手がいなくなるというインパクトは少なからずあっただろう。そしてそれは結果的にチームにとってポジティブに作用したと。

彼の不在でチームがまさしく解放されたように見違えたのは事実だ。それではまるで彼がいることでチームが萎縮していたみたいじゃないかといわれれば、実際そうだったのかもしれない。

この試合前半は、これまで鉄下駄を履いてプレイしていたのかというくらい弾けていて、おかげで後半はダズ~ンとフィットネスが落ちてしまったけれど、ボスが「やりたいプレイができた」とコメントした前半のパフォーマンスは、やっといいときのアーセナルに戻ったという感じがした。肩の力が抜けていて、自信にあふれていて、アイディアがあって、チームワークがあった。全員が連動したフリーフロウなフットボール。これが本来のわれわれが期待するアーセナルだし、イングランド・トップサイドに要求されるレベルだろうと思う。

Arsenal v Crystal Palace



ティング

アーセナルは4-3-3でスタート(ぼくが観た中継は4-2-3-1表記だった)。コシエルニが戻ったということでバック4を採用した。ひさしぶりにエルネニーがスタートから使われ、今季ではやや珍しい組み合わせということで、試合の流れのなかではエルネニーが下がってバック3を形成したり、エルネニーをCMにおいて4-1-4-1ぽくなったりと試合中は頻繁にポジションを変える流動的なフォーメーションに見えた。

よかった選手

文句なしのMOM、メスト・エジル

MOMはBBC、SKYともにメスト・エジル。文句なしのパフォーマンスを見せた。彼は、一時期の不貞腐れた時期と比べるとだいぶ大人になったというか、しっかり走るし、味方のサポートもするし、最終ラインまで戻ってディフェンスに参加したりとこれまでの批判を見返すようなプレイができている。そういった攻撃以外の部分でも積極的にチームに関与していこうという姿勢が、彼自身のパフォーマンスにも好影響を与えている。

サンチェスの移籍が近づきつつあるなかで、このところエジルは好調を続けている。彼もまた、サンチェスの退団で名実ともにアーセナルのエースになるという自負がポジティブに作用しているのかもしれない。

途中交代は嬉しそうには見えなかったが、つぎはミッドウィークにリーグカップのチェルシー戦が控えており、温存はあきらかだった。

いまが最高、ナチョ・モンレアル

1ゴール2アシスト。モンレアルは最初の3点にからむ大活躍。来月には32才になるにも関わらず、この人は本当にフットボーラーとして今が最高潮なんじゃないだろうか。

怪我で途中交代となったが、ボスによれば「(ハムストリングの裏側を蹴られた)念のため大事を取った」ということで深刻な怪我ではないようだ。

バック3と併用でバック4を採用することも増えてきた最近のアーセナル。左サイドはモンレアルがフィットしていれば安泰という状況になってきた。

そこで心配なのがコラシナツだ。彼の交代で入ったのはAMNで、彼は風邪の影響からか全然動けていなかったのに、コラシナツよりも先に起用された。つまりコラシナツは現状で左サイドのサードチョイスになってしまったということだ。もちろんフィットネスの問題もあるだろうが、LBであの程度のフィットネスだったAMNよりもペッキングオーダーが低いというのが衝撃だった。

あえて裏方に徹する漢、モー・エルネニー

個人的には、がんばり屋は嫌いじゃないが、彼のことは残念ながらトップクラブの選手だとは思っていない。しかし、この試合では中盤の深いところを駆け回って、ずーっとほかの選手たちのサポート役に徹していて、さすがにありがたい気持ちになった。ボールを出してはすぐにもらえるスペースに走り、CBやフルバックが上がれば彼らの空けたスペースをケアしたりと、ボールより走ってたみたいだった。この試合では96%のパスを成功させていたということで、しばしばパスミスをやらかしていたジャカに比べると、中盤の潤滑油としてよりいい仕事をしていたと思う。

なお、ボックス際でザハにチャレンジしたあれはファールだったろう。そしてたぶんペナルティだっただろう。あれを取られなかったのはラッキーだった。もっとも終盤には、ラカゼットへの明らかなペナルティも見逃されたので、プラマイゼロにはなっていた。

その他

ジャックはよかった。やっぱり彼がいると中盤でボールを失わずにつぎに展開できるという安心感がある。スキがあれば自分でボールを持って前に進めるし、そして少し上がれば、エジルやラカゼットたちとのコンビネーションでつねに「何かを起こしてくれる」という期待感があった。早く契約更新してほしいよ。

回復しているはずのラムジーがベンチにも入らなかったが、彼が戻ったときジャックはどうなるのか。この一連のパフォーマンスを観て彼を中盤から外す選択肢はなさそうに思う。ただつぎのチェルシー戦は休ませる可能性はある。この試合終盤はもうヘロヘロだった。

ボスはジャックについて「将来的にリーダーのひとりになれる」とかいってんだけど、そこはもう「リーダー」でいいじゃないか。なにを慎重になっているんですかね。

イウォビもよかったと思う。彼についてはファーストチームに入ってきた当初に期待されたほど成長を見せてくれないと思っていて、いつもヤキモキしていた。しかし、この試合では開始すぐに惜しいシュートもあったし、流れのなかから得点もした。いまのアタッカーのなかでは、新戦力が加われば最初に外れる確率が高い選手だが、腐らずハードワークを続けてほしい。

ラカゼットは久しぶりの得点になった。得点後にエジルとハグしているシーンがここまでの彼の窮状を物語っていたね。よかったよかった。

チェフはこれで、EPLでのクリンシート200試合達成を6試合連続おあずけとなった。どんだけ。彼にはいい試合だったけど。

移籍関連ニュース

ヘンリク・ミキタリアン

Henrikh Mkhitaryan and Alexis Sanchez set for swap deal

決まりだね。ミキタリアンは48時間以内(またか)にアーセナルのメディカルチェックを受けるという話。どうも、サンチェスとミキタリアンはいつの間にか「スワップ・ディール」つまりクラブ間でお互いに移籍金自体が発生しない「トレード」ということになったようだ。まあたしかにサンチェスの移籍金が25M程度だったとして、いくらマンUの戦力外でもミキタリアンがそれ以下の価値ということはないか。

アラン・シアラーが「どちらのクラブにとってもいい取引だった」とコメント。たしかにな。もちろんミキタリアンが今後アーセナルでどれだけ活躍できるかにかかっているけど、夏に何も得るものなく失うだけで終わるよりはだいぶマシだった。

ピエール・エメリック・オバメヤン

ついにアーセナルが正式にドルトムントにオファー。オバメヤンへのオファーをドルトムントが認めた。ひとまず50Mユーロといわれるオファーは断られたようだが、BVBのアスキング・プライスが60Mユーロらしいので、これも時間の問題だろう。

ところで、ボスが決まってもいないオバメヤンの取引について言及したということで、「他クラブに対してリスペクトがない」とBVBのマネージャーがお冠だったという件。ぼくもいつもそのへんノーコメントを貫く用心深いボスにしては不用意な発言だなあと思っていたところだった。パレス戦後の会見でこのことを問われたボスは「わしがそんなこといいましたかの?」とすっとぼけ。いいね! こんなときだけおじいちゃんのフリして!

マルコム

一時の狂騒はなんだったのか。いや勝手に盛り上がってただけだけど。ボスもミキタリアン(とオバメヤン)以外は何もないとコメントしている。彼はなさそうだ。

最悪なのは、ToTが彼の獲得を希望しているらしいということ。マルコム自身はイングランドへの移籍に前向きだといわれており、今冬にToTやリヴァプールが獲得する可能性はないとはいえないだろう。あー最悪。

 

以上。

つぎは日本時間1/25(木)早朝のEFLカップ、チェルシー戦セカンドレグ。勝とうぜ。COYG



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