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【マッチレビュー】17/18EPL アーセナル vs ストーク (1/4/2018) なかったことにはできない ※追記アリ

このクソのようなパフォーマンスを。

終わりよければすべてよしだって? ご冗談を。こういうのをまぐれというのだ。そしてアーセナルFCというクラブは、もはやこんなまぐれ当たりに期待するしかないウンコみたいなクオリティしかないクラブなのだ。序盤からストークのハードなプレッシングに窮して、ほんとうにどちらがホームかわからないくらいだった。3連勝中で波にノッていたチームとはまるで思えない。

今季アウェイですでに負けてるんだから、雪辱してやろうという気はなかったんだろうか。3-0で勝利という結果にまったくそぐわない情けないパフォーマンスだった。勝ったからといって、こんな試合を見た直後に「勝負強い」なんて評価できるわけがない。



ティング

プレミアリーグに集中するとかいって、ローテーションしてるじゃないか。ジャカミキタリアンをベンチに置くとはさすがに予想外。チェフもいない。マイナーグローインイシューということで怪我か。

論点

アーセナルのクオリティ不足と自信不足は深刻

前半はとくにストークのとにかく前からプレスをかけるというゲームプランにまったく対応できていなかった。アーセナルの選手たちはアウェイのストークが前からあそこまで強烈にプレッシングをかけてくるという予想はしていなかったんじゃないだろうか。どう見てもあたふたしていた。そういう準備のなさもひどい。

たびたびビルドアップに窮したのは、CMのフォロー不足によるところも大きいと思う。彼ら3人(ラムジーウィルシャーエルネニー)はいったい何をやっていたんだろうか。なぜ彼らはもっと動き回ってCBとFBをフォローしなかったのか。中盤にスペースがなかったとストークを褒めてもいいけれど、あの程度のスペースを使えないようではこの先にも到底トップレベルでは成功できない。

いまのアーセナルにスペースのない中盤でもビルドアップできるクオリティが欠けているのはほんとうに深刻だ。

そのくせに終盤得点してからはまるで違うチームのように自信満々にボールが回り始めた。これは心理的な効果だろう? 裏を返せば彼らのクオリティは精神的な要素に左右されすぎるのだ。メンタル・タフネスというものが欠如している証である。

今季のストークにホームで楽勝できないビッグクラブ

今季のストークというチームはEPL20チーム中19位のチームである。そして、アウェイレコードも悲惨なものになっているらしい。なんと、PLやチャンピオンシップを含めてイングランドの上位4つのリーグで今季彼らほどアウェイでのポイントが少ないチームはないのだという(31試合で8ポイント)。

つまりストークは、本来われわれがホームで苦戦していていい相手じゃないのだ。

もうひとつひどいことのように思えたのは、彼らはアーセナルに対して決してフィジカル勝負をしかけたわけではなかったこと。ストーク・シティというチームはアーセナルに対しては従来典型的なフィジカル勝負や高さ勝負をしかけてくるチームで、アーセナルはそれの対応にしばしば苦労してきた。

それが、前回のアウェイマッチのときもそうだが、セットピースからの得点ではなく彼らはしっかりオープンプレイから得点した。今回も前からきっちりプレッシャーをかけてショートカウンターを狙うという、あのストークですら、モダンな戦術を使って勝負を挑んできた。そして十分すぎるほど「ビッグクラブ」を苦しめた。彼らですら進化しているというこの事実はアーセナルにとっては結構重いと思う。

※追記(2018.4.3)

その後、このストーク戦前半アーセナルの中盤での戦術的破綻をいつものブログが細かく指摘してくれていた。グラフィックも貼ってくれていてわかりやすいぞ。

Arsenal beat Stoke despite major flaws in midfield

ウィルシャーとラムジーがスペースもないのにとにかく前掛かりになっていて、エルネニーがパスの出しどころがなく孤立。ふたりが使うべき空いている中盤のスペースにエジルが下がってくるという理不尽。3CMで、ラムジーとジャックはCBからのつなぎをエルネニーに任せたつもりだったのかもしれないが、彼らにはこのとき「中盤のスペースを使う」という発想がまるでなかった。ベレリンも高い位置をキープし続けて中盤でのビルドアップに関与しようとせず、アーセナルの中盤はますます問題を抱えた。

このときエジルがラムジーとジャック両方に強引なパスをつけたことは、もしかしたらエジルなりの彼らのポジショニングに対するクレームだったのではないかという指摘。そうかも。

これ選手の問題だけじゃなく、アーセナルのビルドアップにおける戦術的なプランのなさの結果なんだよなあ。前はある程度自由でもいいかもしれないが、とくに攻撃の好きなMFの選手が勝手気ままに動いちゃあ話しにならない。はあ。情けなくて涙がでちゃう。

その他論点

はあ。毒を吐いて一息ついた。まあ一応勝ったしネガティブなことばかりでもない。LMAOも一緒にプレイしたしな。

ハットトリックよりチームメイト。オバメヤンのクラスアクト

バメヤンはデヴュー以来6試合で5ゴール。アーセナル記録。

この試合、2つめのペナルティをラカゼットに譲ったことが話題だ。3点目のペナルティはふつうハットトリックがかかったオバメヤンが蹴るところだが、その理由が「自信を回復してほしかった」というのだから泣ける。試合後にラムジーとともにインタビューに応えた。

(マンシティでペナルティをミスしてたからプレッシャーがあったんじゃないですか?)

オバメヤン:まあね。ちょっとだけだよ! ただ得点が必要な場面だし、やるべきことに集中していたよ。少しのプレッシャーはあったけど、問題ないね!

(ハットトリックのためになぜ2回目を蹴らなかったんですか?)

ラカが戻ってきたし、ぼくはもう2点取っていた。彼の自信のためにそのほうがいいと思ったんだ。だからだよ。

#Repost @lacazettealex ・・・ ✨ LACAUBAM ⚡💪🏽🔥😁

Aubameyangさん(@aubameyang97)がシェアした投稿 –

オバメヤンの頭に書いてあったのは先日亡くなったグランマの名前らしい。

ボスが試合後にラカゼットとオバメヤンの同時起用について語る

ボスもオバメヤンのスポーツマンらしい振る舞いにご満悦だ。

ヴェンゲル:(オバメヤンがペナルティを譲ったこと)それが、われわれのチームがどういう結びつきかをよく示している。あんな寛大なシーンを見たらふつうは驚くよ!

わたしは驚かなかったけどね。だって彼らの相互理解については知っているし。そういったことはチームを強くするから好きなんだ。ラカゼットは長い怪我から戻ってきたばかりだ。いいことだと思うよ。キミならできるかい? わたしだったらあんなことできるかはわからないね! アッハッハ。

そうだね、オバメヤンはキャリアの長い時間を左サイドでプレイしていた。サンテティエンヌやドルトムントの初期にね。レヴァンドフスキとともにプレイしていたときは左サイドだった。レヴァンドフスキがバイエルンに移籍して彼はセンターでプレイするようになったんだよ。

ラカゼットがウェルベックと交代で入ったとき、やった2トップか!? と思ったけど結局フォーメーションはもう終盤でグダグダしていてよくわからなかった。

しかし、このボスのコメントからするとやはりふたりを同時起用するときはオバメヤンを左に置こうとしているようだ。2トップはなぜダメなのか? やっぱりエジルがいるから?

エジルのツイート

前回のストークとのレビューエントリでも触れたストークポリスのツイート。今度はエジルがみごとにカウンター。

「ヘイ、ストークポリスさんよお、この前の泥棒の件はあんたら全然役に立たねえから自分たちで解決してやったぜ」

いいね。

もういっちょ、試合中エジルがベレリンにブチ切れていた件。さすがに味方にあそこまで怒っていたのは珍しいかも。試合後にベレリンが「そんなに怒らないでよ」みたいな顔をした様子をツイートすると。

おまえドレッシングルームじゃヘアスタイルしか気にしてねえじゃねえかとジョークでお返し。はあ険悪にならなくてよかったよかった。

しかしこの一連のやりとりの何が一番笑えるかってベレリンのうしろのナチョだよね。

試合については以上。

次の試合は木曜日のUEL、CSKAモスクワ。ホーム。ホームが先か。嫌な予感。

おまけ:実況の件

おとといにフットボリスタのWEB版に掲載されたこの記事を見て、今回DAZNの日本語コメンタリーを意識して聞いていた。

日本のサッカー中継は低レベル?欧州は解説者も進化している | footballista.jp

だいぶ控えめに日本の実況は広い層を相手にしている(から踏み込んだことはあまりいわない)なんて書かれているけれど、要するに内容が薄いということだ。このアーセナルvsストークも聞いていて、へえなんて感心するような内容はほとんどなかった。

DAZNフットボールは一応専門チャンネルなんだから、コアなフットボールファン向けにハードル設定をもっともっと高くしていいはずで、ディレクターはもっと突っ込んだ内容を解説者にしゃべらせるべきだし、それをしゃべれる解説者なりを起用したほうがいい。うっすい内容の解説ならむしろ邪魔なのでコメンタリーなしか、あるいは英語コメンタリーをそのまま流してほしい。

せっかくコストをかけて日本語のコメンタリーをつけているのだから、このご時世、この片野さんがおっしゃるようなヨーロッパ基準のコメンタリーを意識してもらってもいいんじゃないだろうか。うまくいけばそれ自体がコンテンツになるはずだ。



5 Comments on “【マッチレビュー】17/18EPL アーセナル vs ストーク (1/4/2018) なかったことにはできない ※追記アリ

  1. ラムジーエルネニーのコンビはそりゃダメに決まってる。ウェルベックはやっぱサイド無理で、オバメの動きを阻害してたし

    得点したことでメンタルに変化はあったろうけど、結果はメンツの問題だったのではと思う。
    ラカゼットはフィットしてたし、ジャカは入った途端に上手く展開して、ムヒも良い動きをして味方のパスコースを増やしてた。

    エルネニーはポジショニングやテンポが悪いのもあるけど、あまり信頼を得られてないのかな?
    後半は代わったジャカと同じようなエリアで居たのに、ジャカが入るとCBやSBがちゃんとパスを出し、エジルも落ちすぎないようになった。

  2. どもども。

    やっぱりチームだから悪い空気が蔓延(伝染)してしまうのかなとぼくは思いました。
    そしてそれを防げないのがつまりリーダー不在というやつなのかと。
    そもそも、ぼくはひとりひとりはそんなに悪いとは思っていないのですよね。
    だから試合中に雰囲気ががらりと変わることがある。

    あ、いやウェルベックはダメだな。。
    彼はずっとダメ。

    1. ウェルベックは確かに良くないですね 笑
      彼はミラン戦のような役回りでしか良さが出ませんね。現時点ではベックオバメの共存も難しそうですし、たぶんラカゼットとの共存も厳しいでしょう。
      んー脳筋…

  3. 解説の件は日本はバリエーションが少ないですよね
    もっと両極端(?)いいはず。初心者向け目線での話し それかもっと戦術的な話か
    まあまともに戦術を学んだ(現在進行形で学んでる人)が解説者にいないってのが問題ですが。
    あと解説が色々言われてますが、個人的には海外(Sky,BTとか)と比べたとき実況も日本はひどいと思いますよ
    事前にもちこんでるデータ量の差が雲泥の差ですし、達成されてる記録とか、選手にまつわる小話とか、、、

    日本に関してはプロ化が早かった野球でさえ実況・解説の質はいいとは言い切れないものがあり、実況もデータ準備が足りない、セイバーメトリクスもしっかり持ち込んでるとはいえないし、、、

    選手の表情アップばかり映すカメラワークとかもそうだしな、、
    日本スポーツ全体的な昔からの問題な気がします

    1. おはようございます。コメントどうもです。

      戦術をしゃべれる解説者ってあんまいないんですかね。それで仕事成り立つのかなあ。。

      ぼくは解説はともかくいわゆる実況のアナウンサーさんはわりとまとも(一部嫌いなしゃべり方の人は除いて)だと思ってます。
      現地報道なんかもがんばって事前にチェックしている人もいますし。実況は空気のようにしゃべってくれればそれでいい。

      どちらかといえば問題は識者の解説かなと。戦術とかの突っ込んだ部分では、おれたちより識者であってほしいんですよね。なるほどーそういう視点もあったかあ確かにそうだなあと唸らせてほしいんですよ。

      話しをするのと記事を書くのでは職能が違うのは当然ですが、もっとフットボールメディア方面の方にしゃべりで出てきてもらってもいいのかなと思います。元選手とかばかりじゃなくて。

      あー、カメラワーク超わかりますね。日本だと選手の顔アップとかリプレイやりすぎ問題。

      でも、これって最近思うんすけど、じつはものによっては現地中継も近ごろ選手アップやリプレイが多くなってきた気がしてるんですよね。気のせいかな? もしかしたら向こうでも一般の人が見るようになってわかりやすさを意識するようになったのかなとか。

      ワールドカップでどんな中継をやるか見ものです。

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