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【Welcome】ソクラティス・パパスタソプーロスってどんなセンターバック?【to Arsenal】

週末にロンドン入りして、今日明日にでもアーセナル入りの公式発表があるだろうといわれる、ドルトムントのDFソクラティス・パパスタソプーロス(30)。

BVBで5シーズン過ごしたCBということで名前はよく知られているけれど、とくにアーセナルのファンにとって彼がどんな選手であるかはそれほど知られていないのではないだろうか(主観)。

来シーズンのアーセナルでCBのファーストチョイスになると考えられる彼について、ブンデスリーガ公式サイトなどから、特長や経歴をあらためておさらいしてみよう。

BVBやブンデスリーガをよく知っている方には今さらな内容かもしれないのであしからず。



ソクラティス・パパスタソプーロスのプロファイル

WhoScored.comTMによると、1988年生まれの30才。ポジションはCB。RBでもプレイ可能。身長186cm。右利きのギリシャ人。

2008年にギリシャクラブから、イタリアに渡り(ジェノア)、ACミラン、ブレーメンなどを経て2013年からドルトムント。

ギリシャNTでは79試合出場。

17/18シーズン、CBで37試合出場、フースコのレイティングは「7」と高ポイント。

パスがヴェリーストロング。

空中戦タックルコンセントレーションがストロング。

ショートパスを好み、ファウルしがち。

「ソクラティスに関する10の事柄」

ブンデスリーガ公式サイトのシリーズ記事「10の事柄」。2018年5月の記事。アーセナルへの移籍が具体的になってから出てきた記事だろうか。

こちらをざっくり紹介してみよう。

10 things on Borussia Dortmund’s Sokratis Papastathopoulos | bundesliga.com

1 ギリシャでデヴュー

06/07シーズン、ソクラティスは18才のときに初めてAEKアセンズ(アテネ)でファーストチームのレギュラーの座をつかんだ。

思い出深いのは、UCLミラン戦で1-0の勝利に貢献したこと。

翌年にはギリシャでベスト・ヤング・プレイヤーに選ばれ、ジェノアの関心を惹いた。

2 過去のチームメイト

ACミランではガットゥーソ、ピルロの背後でプレイした。ロビーニョやイブラヒモビッチともチームメイトだった。ミランではイタリアのタイトルも取ったが、結局5試合しか出場できず、ヴェルダー・ブレーメンに移籍した。

3 プレイでチームを率いる

BVBでの5シーズン、重々しいふるまいや断固とした守備で彼は本物のリーダーになった。

昨シーズンのレヴァークーゼン戦で初めてキャプテンを務めた。

今季のデュエルでの勝率68%は、リーグで4位の成績。

4 名前について

フットボーラーがファーストネイムで呼ばれるのは珍しいことではない。ブラジリアンなんかはとくにそうだ。しかし、このギリシャ人は珍しい理由による。名字が長すぎるのである。“Papastathopoulos”は16文字。名前がシャツに入り切らない。

BVBのホームスタジアムでは試合前の選手紹介で、アナウンサーがファーストネイムを叫んでサポーターが名字で応えるのが常だが、彼の場合、アナウンサーが「パパ」と省略した名字を呼び、サポーターが「ソクラティス!」と応えることが恒例になっている。

5 安定した得点

彼がドイツに来てからは年に1度必ず得点している。1点も多く取ったことはない。(※訳注:17/18は3得点しているようだ)

6 地に足のついた巨人

フットボーラーは子どもじみた金の使い方をするものも多い。

たとえばチームメイトでもあったオバメヤンは、クロムメッキのランボルギーニで新聞の見出しを飾っていた。

一方でソクラティスはイタリア車で違った意味で注目を集めた。彼はBVBと契約したあとにフィアット500でトレーニンググラウンドに現れたのだった。

その写真がバズったのちにソクラティスは語った。「いいクルマだよ。街乗りにぴったりだし、6年も乗ってるんだ。小さくてすばしっこいからドライヴも楽しいんだ」

7 ワールドカップ・ヒーロー

記念すべきギリシャの勲章といえば2004年のEURO優勝だが、彼にはまだ早すぎで、彼がNTで足跡を残すのはワールドカップ2014のブラジル大会である。

この大会でギリシャは史上初めてグループリーグを突破し、中央アメリカのシンデレラチーム、コスタリカと対戦した。

ギリシャは1-0で敗退寸前だったがインジャリータイムでソクラティスが同点にし、延長線へ。引き分けのすえに最後はペナルティ・シュートアウトでコスタリカに敗れたが、世界中から称賛を集めた。それは、彼らがギリシャのフットボール協会に対して勝利ボーナスを放棄して、アテネに新しいトレーニング施設をつくるよう頼んだからでもあった。

(※訳注:国債の暴落などこの頃のギリシャは経済難にあえいでいた。2015年ギリシャ経済危機

8 交換不可能な漢

2013年にBVBに移籍してからソクラティスは4人のコーチと仕事をしている。

ユルゲン・クロップが最初のコーチで、このカリスマコーチが彼が移籍を決めた要因になっている。

次がトーマス・トゥヘル。彼がソクラティスの激しさを洗練させ、アグレッシブなプレイを進歩させた。

トゥヘル「彼はちょっとディフェンスにとらわれすぎのきらいがある。ゴールラインを守りたくてデュエルがないと物足りない」

その後、Peter BoszとPeter StögerもソクラティスをBVBのディフェンスの中心に据えている。

9 ジェコとのドタバタ騒ぎ

ワールドカップ・ロシア予選、1-0で負けていると、ソクラティスに倒されたジェコが時間稼ぎにボールをしっかりと持って離さない。すぐに再開しようとソクラティスがジェコにつかみかかると、ジェコはソクラティスのショーツをおろしてしまう。

ジェコはすぐソクラティスを放して、その後ギリシャはボスニア・ヘルツェゴビナに追いつくが、結局プレイオフでクロエイシャに敗れて予選敗退となった。

10 ギリシャの先駆者

ソクラティスはBVBのジャージを着た初めてのギリシャ人。DFBカップ(2017)を優勝したのは彼がギリシャ人で初めてではないものの、彼より成功したギリシャ人がいない。

以上

なんかトリビアルなことが多いな。。とても10個も挙げられないという感じがまたいい。

「ドルトムントの巨人、ソクラティス」

もういっちょブンデスリーガ公式サイトから。ところでブンデス公式って日本語サイトもあるんだけど、日本選手の記事が中心でスルーされる記事が多いんだねえ。おもしろいのもあるのにもったいない。

こちらは2018年6月の記事。こちらはもっと具体的なプレイなんかに突っ込んだ記事。

Sokratis Papastathopoulos, the Colossus of Borussia Dortmund | bundesliga.com

元ブレーメンのこの漢は、17/18シーズン、BVBで全48試合中43試合に出場。彼の5年に渡るBVBでの活躍が現れている。

苛烈な競争

2013年、UCLでバイエルンとの決勝戦前日にBVBに加入してからは、フンメルスとスボティッチのおかげでしばらくファーストチョイスにはなれなかった。

チャレンジはソクラティスを腐らせなかった。自分のちからでチームに貢献できると信じていた。

ソクラティス「ドルトムントに加入するにあたり金は重要じゃなかった。自分の将来こそが問題で、正しい決断をしたと信じている。ぼくがドルトムントを選んだのは、キャリアで正しい道だと思ったからだよ。プロフェッショナルな決断をする必要があったし、自分の成長にはドルトムントがベストなステップだと思った」

ギリシャの神々

激しい競争は彼の成長を止めなかった。伝説的な2004EUROの優勝メンバーであるTraianos Dellasは、AEKアセンズのファーストチーム入りを認めなかったが、それでも彼は19才で史上最年少でクラブキャプテンを務め、2008年にはギリシャの最優秀若手選手に選ばれた。

2010年にジェノアからアレグリのACミランに移籍したときには、アレサンドロ・ネスタとチアゴ・シルヴァがいた。ロッソネッロのヒエラルキーではなかなかこのデュオに割って入ることはできなかったが、その後に報じられたところでは、ユヴェントスの監督に就任したアレグリが彼の引き抜きを検討していた。

またアーセナルのヴェンゲル、マンUのモウリーニョ、チェルシーのコンテもまた彼を補強リストに加えた。彼のサンシーロからの移籍は大きな一歩になった。

その後彼を補強リストにいれたアレグリやほかの監督たちは、彼が7シーズンに渡りブンデスリーガでもっとも安定したディフェンダーのひとりであることを見ることになった。

汝、パスすることなかれ

2015年にトゥヘルがやってくるまで、ファーストチョイスになかなか定着することができなかったが、それでもBVBでの最初の2シーズンは43試合にスタート、恐るべきは66%のチャレンジ(デュエル)の勝率だった。

彼の時代になるのはスボティッチとの交代で、2016年にフメルスがバイエルンに去ったあとだった。それ以来ソクラティスはBVBの後方守備の中心で名前に恥じない活躍をしている。

今シーズンの彼の69%のチャレンジ勝率は、クリンシートの数が二桁に増えたことに貢献しており、彼のチームの「ガンホー・スタイル」のおかげでもある。

とくにピーター・ボスの下では、今季のタッチ数がトップ10に入っており(ナウドに匹敵するものでフメルスより少し下という程度)、ソクラティスのパス成功率90%という数字は、敵がBVBと同じくプレッシングをするなかで、ボールを前に運ぶことができるということでもある。

「信じられない守備だ!」

彼は攻撃のチームを理想としている。なぜなら彼は守るのが好きだからだ。「彼の守備はハンパない」。ソクラティスと一緒にプレイしていた頃のフメルスはいっていた。

2010年のワールドカップではメッシをマンマークするために、オットー・レーハーゲルはソクラティスを中盤に上げたくらいだ。

試合中に彼の声が聞こえることはまれだが、彼は必要があれば行動で示すタイプだ。たとえば昨シーズンにあったウスマン・デンベレの移籍の騒動。

ソクラティス「ウスマンはぼくらにたくさんを与えてくれた。試合で違いをつくれる選手だ。ああいうプレイヤーが必要だ。でも一方で一線を越えるような選手は必要ないし、われわれの一員でありたいと思う選手が必要だ。チームより重要な選手なんていないということを彼は知るべきだろう。みんなチームのために戦っていることを理解しなければならない」

それは彼が若いチームメイトに向けたことばでもあるし、自分自身が従う哲学でもある。

彼は戦うために戦う。

以上

ソクラティスは足がめっぽう速い

あとひとつブンデス公式日本語サイトから。彼の足の速さについて。2017年10月の記事。

歴代スピードスター10傑 | bundesliga.com/jp

この記事では、ブンデスリーガにおける歴代の足の速い選手をランキングされており、ソクラティスがオバメヤンとともにトップ10に入っている。顔からは想像できないな。

コヨーテよりも速くブラキオサウルスの倍以上速い。ブラキオサウルスは速いんだか遅いんだかわからない。。

ソクラティスは縦パスをめっぽうする

先日、ロボツカに関するエントリでも触れたPOTPの「Vertical Passing 2.1(縦パス2.1)」というブログ記事。

Vertical Passing 2.1: Distance and Clustering

ディフェンダー部門で、ヴァーティカル・パスで優秀な成績を残していることがわかる。

アーセナルのCBに赤丸をした。真ん中がソクラティス。4大リーグのディフェンダーのなかでもかなり縦パスを試みるタイプである。

というかコシエルニとムスタフィは全体のなかでもかなり縦パスをやるCBであるということだから、つまりそれがアーセナルのプレイスタイルで、CBに要求されるスキルだったことになる。

ソクラティスとアーセナルのシニアCBとの比較

左からソクラティス、ムスタフィ、コシエルニ、おまけでソユンチュ。

ソクラティスが目立つのは、ディフェンス総合、タックル、空中戦、デュエルといったところか。どれもアーセナルのCBに比べて高ポイント。

逆に悪い部分はファウル、インターセプト、ブロック、クリアなど。このあたりのディフェンスアクションの数字が悪くて、なぜディフェンス総合のポイントが高いのか謎ではある。

まとめ。なぜアーセナルはソクラティスを取ったか?

一番のポイントは、やはりバックからのビルドアップのためではないだろうか。

少し前のエントリでPSG時代の戦術について書いたように、エメリは最後方からパスをつないでビルドアップを行う典型的なモダン戦術を使うコーチである。

パス能力が高く、縦パスも多い。タッチ数も多いというのは新GKのレノにも当てはまることで、エメリのやりたいビルドアップに貢献する人材だといえる。

また、足が速くタックルも強いのは、エメリでも変わらないであろうポゼッションで押し込むスタイルで自陣に大きなスペースを開けるやり方ではかなり重要な能力だ。

そして、フットボーラーとしての能力という部分以外では、やはり「安い」というのが大きいだろう。

いつの間にか50Mポンドの予算という話しが過去のものになったかのような補強を進めているが、それにしてもコストパフォーマンスはおそらくアーセナルのリクルーティング方針にとっては大きな要素であることは間違いないはずである。

ソクラティスは先月に30才になりピーク時よりは市場価格は下がっていたので、年齢を気にしなければ賢い買い物になりうる。

それでも、加齢による衰えや昨シーズンはダメダメだったというBVBファンの指摘も考えると、不安はなくもない。

いずれにせよアーセナルにとって、彼がいかに優れていようとも数年先も安泰だとは考えにくく、30才の彼をいま獲得するということは比較的短期的なソリューションだといえる。

チェインバースやホールディングにかなり期待を寄せているらしいことはおぼろげながらわかってきたものの、守備面でのアーセナルの長期的なプランが見えてくるのは来季以降かもしれない。

同郷のマヴロパノスにもいい影響があるといいな。



5 Comments on “【Welcome】ソクラティス・パパスタソプーロスってどんなセンターバック?【to Arsenal】

  1. 公式きましたね~~
    いいことしか書いてないのは逆に不安になりますねw
    個人的にはムスタフィにいい影響があれば最高、、と思ってます
    お互い結構、チャレンジ好きなタイプのDFに思えますが、うまくカバーし合ってくれれば。。

    トレイラはW杯で素晴らしいパフォーマンス見せてるし(くるよね?)
    すげー新シーズン楽しみだなあ~~~

    1. どもども。毎度です。

      > お互い結構、チャレンジ好きなタイプのDF

      うわさによればまさしくそんな感じらしいんすよねえ。

      ふたり突っ込んでふたりかわされたら笑える。。

  2. 個人的にクリバリ獲得して欲しかったかなあ
    まぁワールドサッカーダイジェストさんによると相場7000万€はくだらないらしいけど絶対プレミア向きですよね
    ムスタフィとコシェルニーとパバスタで3バックじゃないのかなあ
    あといつも面白い記事書いてくれてありがとうございます😊

  3. 個人的にクリバリ獲得して欲しかったかなあ
    まぁワールドサッカーダイジェストさんによると相場7000万€はくだらないらしいけど絶対プレミア向きですよね
    ムスタフィとコシェルニーとパバスタで3バックじゃないのかなあ
    あといつも面白い記事書いてくれてありがとうございます😊

    1. こんにちはー。

      クリバリはナポリが取る前にはアーセナルが取るんじゃないかとかなり話題になってましたよね。

      逃した魚は大きいですなあ。

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