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【マッチプレビュー】18/19UEL LAST8 2ndレグ ナポリ vs アーセナル(18/Apr/2019)さあ仕事を片付けよう

のっけからCLの話題でアレですが、日本時間今朝のシティvスパッズでまさかの展開。ご覧になりました? まさかあんなことになるとはねえ。。

試合もすごかったんだけど、おもしろかったのは試合後の反応。ぼくがtweetdeckで並べているTLでは、グーナーたちの落胆の度合いがすさまじくて「人生最悪の日」みたいなひとばっかり。アーセナルが敗けたときよりも、彼らが勝ったときのほうが落胆が大きいっていう、こうなんというか、歪んだファンダムを見た気がしましたよ。でもそういうもんだよね。殺したいほど憎んでるライバルがいるのも、マイチームへの深すぎる愛情や執着の裏返し。

海の向こうには「アーセナル=人生」みたいなひとらがゴロゴロいて、パブリック・エネミーNo.1のやつらが喜んでいるところを見るのが何よりも苦痛。その地獄のような怨念が一斉に噴出しているところを見られたのはおもしろかった。

まあ週末のPLではシティが順当に勝ってくれるだろうし、CLセミファイナルだっていまのアヤックスの勢いならToTレベルには負けないだろう。そしてわれらは粛々とPLトップ4を目指すと。

ああ、あと今回は結局VARが勝敗を分けることになったんだけど、誰にもわかる確たる証拠が残っているから判定への不満が出ないのは新しい時代だなあと思った。もし今回VARがなければ結果は違っていたけど、その後に大きな議論になるのは避けられなかったわけで。

相変わらずVARは賛否あるが、それを利用してくだされる判定自体には議論の余地が(ほぼ)ない。運用さえ洗練されていけば、とても有用なツールになるだろう。

さて。ELである。アーセナルはホームでの快勝から一週間。今回はクオーターファイナルのセカンドレグ、アウェイのナポリだ。

Napoli v Arsenal

ホームで2-0勝利しているおかげで、鬼門のアウェイながら心理的には有利に試合を進められる。

またアウェイゴールが決定的な意味を持つこともアーセナルにとっては大きい。しかし、敵も味方も口を揃えて云うように、ファーストレグとはまったく違う試合になることも大いに予想される。

アウェイの定石なら守ってカウンターだが、リードを守るために引くのか。逆に積極的に攻めるのか。ワトフォードにつづいてアウェイで結果を出せるか、エメリの戦略の工夫もチェックしたい試合だ。



エメリの試合前コメント

昨日行われた試合前のプレスカンファレンスより。今回はソクラティスが同席している。

(アンチェロッティのことを恐れているか、あるいはサン・パオロで一番……)

エメリ:グッドイーブニン。これもひとつのフットボールマッチであり、経験ある選手たちのいるふたつのチームの試合だ。われわれにはビッグヒストリーがあり、彼らにはとてもいいコーチがいる。ファーストレグはホームで戦い、今回はサン・パオロだ。これが難しい試合になるだろうことはわかっている。彼らがベストパフォーマンスを出してくることを期待しているよ。彼らにはサポーターがついているし、アトモスフィアもある。スキルや戦術的なキャパシティもある。明日への準備はできている。

(ナポリについて……)

個人の力がある。彼らのアトモスフィアのなかで戦術的に来るだろうし、勇気をもってプレイするのだろう。彼らも頭脳とインテリジェンスでプレイする準備ができていると思う。彼らの選手たちにはそれができるキャパシティがある。

一方でこちらの選手たちもたくさんの経験がある。90分は長い時間だが、ファーストレグのことは考えずにプレイしたい。勝つこと、得点すること、彼らを止めること、一体感をもって戦術的にプレイしたい。スペースを利用して、戦術的なストラクチャをリスペクトし、ナポリの個人ワークにも対応していく。インシーニェ、ジリンスキ、メルテンス……、われわれに対しプッシュし、問題を引き起こすビッグクオリティを持った選手たちがたくさんいる。こちらにも彼らとクオリティをもって戦える選手たちがいる。ソリッドに一体感をもって戦う。

(ソクラティスがスクォッドに戻ります……)

わたしは選手全員に信頼を置いている。いま、どの選手もプレイしたがっているし、チームを助けたがっている。彼らの毎日の振る舞いはともてよい。ワークにコミットメントがあり準備ができていることもすばらしい。すべての選手がプレイできるし、PLでサスペンドだったパパもいる。彼らのコミットメントはファンタスティックだ。

(ソクラティスはよくなってきている……)

最初の適応は重要だが、簡単ではないと思う。でもそれは選手ごとに違うものだ。そのことについてはプリシーズンにパパとよく話していたんだ。彼のイングランドでの適応は時間とトレーニング、試合が解決すると。彼はその後ビッグパフォーマンスを出してチームを助けている。彼にはとても満足しているし、明日はビッグマッチだ。経験ある選手がほしい。彼はそんな選手のうちのひとりだ。

(攻撃的に行くか……)

わたしたちのメンタリティはひとまず試合への準備について考えること、ボールを持ったときは攻撃にいきスペースに走り込むこと。そんなスタートについて考えている。守ることも同様だ。わたしたちの第一の目標は勝つこと。明日のような試合で得点できれば、チャンスをつくりだせれば、それはいいアドヴァンテージになる。

彼らは2点くらいは取れるほどの攻撃的な選手がいるので、簡単ではないことはわかっている。われわれのメンタリティはとにかく勝利だ。

(勝ち抜けのチャンスはどれくらい……)

フィフティ・フィフティだ。それついてはわたしの考えは変わらない。われわれはホームでまず勝った。しかしファーストレグでの結果について訊かれればそう答えるというだけだ。それはノーマルな結果だ。しかしここでナポリ相手に戦うということ。彼らはホームでとても強いのでどんな敵も負かすことができる。50/50だよ。

(ナポリについて……)

彼らはグレイトなクラブでグレイトなプレジデントとグレイトなコーチがいる。アンチェロッティは3度CLを取っている。グレイトな選手たちもいる。彼らのヒストリーはグレイトで現在の彼らはグレイトな機会があり、物事を勝ち取るだけの自信がある。

2-0をひっくり返さなければドローでも負けでも勝ち抜けるが、あくまで勝ちに行くと。その心意気やよし。

つづいてソクラティスのコメント。

ソクラティスのコメント「ファーストレグから何も変える必要はない」

ソクラティス:明日は0-0のつもりで戦う必要がある。ナポリはとてもいいチームだ。難しい試合になるだろう。しかし95分間、ぼくらは集中せねばならないし、自分たちのスタイルで仕事をやり遂げる必要がある。

アトモスフィアもとてもいいものになるだろうね。ぼくはここでプレイしたことは何度もある。ぼくらは何も変える必要はないと思うよ。こっちだって経験があるいいチームだ。自分たちのことを信じるよ。

ぼくは自分のチームのことをわかっている。とてもいいフットボールをプレイできるチームだ。どの試合でもベストを目指して戦う。最初にくらべたらたくさん進歩している。いまぼくらはPLとELの最後のステップにいる。できるだけたくさんの試合に勝ちたい。これはもうひとつのファイナルで、これに勝つ準備はできてる。

頼もしいぜ。

今週パパは公式サイトで特集も組まれていてこの試合でも注目される選手だ。「The Art of Defending…」やだかっこいい。。

Sokratis: the art of defending… and its future

今回の試合とは直接関係ないが、書き起こされているトランスクリプトはさほど長くないのでこれも訳しておこう。

ソクラティス:(なぜディフェンダーに?)もちろん子どもはみんなストライカーになりたいものさ。ぼくだって若かったころはもっと前でプレイしていたよ。とても速かったし。

でもコーチはぼくがもっと高いレベルのフットボールを望むならポジションを変えなきゃならないってことがわかっていたんだな。バックでプレイするポジションに変更しなきゃならなかった。で、13のときにディフェンスとしてプレイするようになって、だんだんうまくいくようになっていったんだ。

もちろん得点したやつが一番えらいよ。でもフットボールを理解しているひとなら、ディフェンスがリーグを勝ち取ることを知ってるんだ。いいディフェンスがいれば、いいことを成し遂げられるってね。

それは2004年EUROのギリシャみたいなことさ。2014年になってもまだギリシャはとてもいいディフェンスがある。イタリアのチームみたいなスタイルだよね。もちろんメンタリティは少し変わっている。だって2004年みたいに何か重要なものを勝ち取っても、その後にはみんながそれを狙うのだから。

ぼくはこれからの数年、フットボールはディフェンダーにとってもっと難しくなると思ってるんだ。まあぼくには問題ないけどね。だってフットボールが大きく変わる前に引退しているんだから! まだぼくがプレイしているあと5年くらいは同じフットボールであってほしいよ。

いまのチームやコーチをみれば、新しい世代はディフェンダーにディフェンス以上のものを求めている。No.6(CM)やNo.10のようにプレイさせようとしたり。もちろん、それはプレイスタイルさ、でももしフットボールがこうやってどんどん前に行くようになったら、マネージャーは選手にこういうスタイルにも対応することを要求するだろう。

もしそんなふうになるときが来たら、毎試合3つか4つのゴールで決着がつくようになる。試合を観ているファンにとってはいいかもしれないけど、もちろんぼくはそんなのは好きじゃない。失点がイヤなんだ。

どうなるかいずれわかるだろう。フットボールはとにかく前へ行こうとしているよ。

おもしろい。

この人って対人でアグレッシヴにプレイするから一見オールドスクールなCBのイメージがあるけど、アーセナルが彼に目をつけた理由はたぶん、とても足が速くてパスゲームができるというむしろモダンな側面なんよね。

頼もしいぜ。

ジャカのコメント「ナポリでプレイするのは簡単じゃない」

ワトフォード戦のあとのコメントでナポリ戦にも触れている。

ジャカ:アウェイではぼくらは違うキャラクターを見せる必要があると思うんだ。アウェイでプレイするのはたしかに難しい。デュエルがあれば勝たねばならないし、それができるなら試合に勝つことができる。

1-0だろうが6-0だろうが同じ3ポインツだよ。(ワトフォード戦のように)あんなふうに勝つほうが、アウェイでいい試合をしたけど勝てなかったみたいなのよりよっぽどいいね。今日のパフォーマンスに満足だよ。でも一番重要なのはとにかく3ポインツだ。

ナポリ戦は違う試合になると思うよ。ぼくらはホームで2-0といい結果になったけど、リヴァプールやPSGが苦戦したようにナポリでのプレイはイージーじゃない。

ナポリはいいチームだよ。とくにファンもすごい。でも2-0はいい結果だから、セミファイナルに進めることを願うよ。

がんばれ。

カリドゥ・クリバリのコメント「ファーストレグの自分たちには怒りをおぼえる」

ファーストレグではトレイラのアテンプトを足にあてて痛恨のオウンゴール。現在のワールズベストCBのひとりと云われるナポリのカリドゥ・クリバリのコメント

クリバリ:ロンドンでの自分たちのパフォーマンスには怒りを覚えるね。

自分たちで下手こいちまったってのはわかってるんだ。本当の実力を見せなかった。リターンレグではそれを見せたい。

チームが能力を出せばまだ勝ち抜けのチャンスはある。まだオープンだよ。アグレッシヴに行く必要があるし、アーセナルにプレッシャーをかける。木曜への準備はできている。

勝ち抜けのためにすべてを出し切る。ファーストレグのあとはみんなで話し合った。オープンになんでも話し合ったんだ。そしてドレッシングルームはまたソリッドに団結した。ぼくらがこの10年見せていたようにね。

とても楽観的だよ。ファーストレグはアプローチを間違えただけだ。ロンドンでの試合のあとにはがっかりしてダズ~ンな空気になったよ。でもいまはひっくり返すチャンスがあるんだ。セミファイナルに向けてグレイトなパフォーマンスを見せるよ。

やる気マンマンマンである。

カルロ・アンチェロッティのコメント「勇気、インテリジェンス、それにハートだ」

ナポリはマラドーナがいた1989年にUEFAカップを取って以来ヨーロッパのタイトルがないそうで。

アンチェロッティ:ファーストゲームの序盤のほうではほんの少しの勇気しか見られなかった。

インテリジェンス。試合の前後半でそれを見た。ハート。それは明日われわれが持っていなければならないものだ。そしてやばいくらいのインテンシティも必要になる。

このチャンスを絶対に掴まなければならない。ポジティヴなメンタルとアティチュード。そして何度でも云うが、たくさんのハートだ。

明日はナポリのグレイトなところを見せるよ。わたしはこのチームならやり遂げると信じている。

こういうグッとくることばでチームを鼓舞するところも名マネージャーのゆえんなんでしょうなあ。

チームニュース

公式TeamNewsより。

デニス・スアレスが股ぐらをやってアウト。このままフェイドアウトしてしまうのか。

結局アーセナルで彼のスマイルを見ることはほとんどなかったなあ。噂によればなんでも彼はチームのなかでも一番先に帰ってしまう選手だそうで、ドレッシングルームにも居場所がないみたいな。せめてゲンドゥージなみのコミュニケーション力があれば。

そしてもちろん、ベレリン、ホールディン、ウェルベックの3人はアウト。

ホールディングがピッチトレーニングを始めたという映像が話題。

5ヶ月ぶりとかだそうで、これはクララが立った的なアレ。

公式発表のトラヴェリングスクワッドでおやと思ったのは、アカデミーのGKオコンコが入っていること。ベンチには入らないだろうが、やっぱりかなり印象的なパフォーマンスを見せているからだろうか。

予想ファースト11

もうほとんど諦めている当ブログのスターティング予想。

3-4-2-1

ラカゼット

ラムジー、エジル

コラシナツ、ジャカ、トレイラ、AMN

ソクラティス、コシエルニ、ムスタフィ

チェフ

守備時には5-4-1。ナポリのホームで押し込まれる時間も長くなりそうで、そっちが基本システムになりかねない。

エジルをスタートから使うかどうかは迷うところだが、密集したエリアでボールをキープしつつ気の利いたパスが出せるエジルはカウンターではかなり有効だ。

コシエルニについてはフィットネス次第でモンレアルがCBに入る可能性も高いと思う。そのときはパパがDFリーダー。

2トップで来たら驚くけど、それも「勝負!」って感じでいいな。

UEFAニュース

ここでお知らせです。

Sources: Mkhitaryan has UEFA support over visa

今回のUELはファイナルがアゼルバイジャンのバクという都市で行われるということで、大変に国家間で仲が悪いというアルメニア人のヘンリク・ミキタリアンが、もしアーセナルがファイナルに進んだ場合アゼルバイジャンに入国できるかどうかが注目されていた。

そしてこのたび、UEFAがミキタリアンのVISA発行について全力サポートを表明したということで、ちゃんと入国して試合でプレイできるようになるそうである。

これで心配がひとつ減った。安心してファイナルへ行けるゾ☆

試合結果予想

BBC Sports (Lawro’s prediction)  N/A

Sky Sports (Charlie Nicholas)  2-1 

WhoScored.com 2-1

負け予想ながら、2-1ならアウェイゴールでアーセナルの勝ち抜け。

チャーリー・ニコラス(Sky Sports):正直なところナーヴァスになってるよ。アーセナルもエミレーツではたくさんのチャンスをつくったが、ナポリだってホームで2得点くらいはできてしまうだろう。

わたしならルーカス・トレイラを入れつつ、マテオ・ゲンドゥージをバック4の前に陣取らせる。もしバック3で行くというのならそれでもいい。それとメスト・エジルではなくアーロン・ラムジーとピエーエメリッ・オ・バメヤンを入れる。ラムジーをホールディングMFの前に置いて、オバメヤンはラカゼットと2トップ。

アーセナルには得点が必要になるし、やってくれるだろう。

たしかになあ。2点くらいはあっさり取られそうだということは、アウェイゴールがどうしても必要になる。1点ぶちこめばナポリには最低でも4点が必要になるのだから、いかにアウェイゴールが重要かということ。



試合のみどころ

ナポリのサイドの選手たちはとにかく足が速く、アーセナルはいつもの調子でラインを上げすぎると自らピンチを招くことに。

彼らにポゼッションを好きにやらせないためにはコンパクトな陣形をキープする必要があるが、ボールを持ったときいつものように全体を高く押し上げすぎるのも危険だ。バックラインはそうとう慎重にならなければならないだろう。

ということで、守備の駆け引きはこの試合の大きな見どころのひとつだと思われる。

それともちろん得点だ。勝ち抜くためには失点さえしなければ得点の必要はないが、ただでさえ守備の弱いアーセナルなのだし、アウェイゲームを無失点で切り抜けられるほど甘くはないだろう。

1点のアウェイゴールは大きすぎる。得点にあせったナポリが前掛かりになるようなら、それだけカウンターのチャンスが生まれる。

早い時間帯での失点だけはどうしても避けたい。1点取られて「これはイケる!」と彼らに思われたらやっかいだ。ステディアムの空気が変われば、それを再度ひっくり返すのは容易ではない。

とにかく守備の時間が長引いても、最後まで集中を切らさないことが重要。

ホームで先勝した心理的な有利をどこまで活かせるか。エメリの戦略プランに注目したい。

キックオフは日本時間明日4/19(金)早朝4:00。勝ってセミファイナルへ行かないと。

COYG

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プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

One Commnet on “【マッチプレビュー】18/19UEL LAST8 2ndレグ ナポリ vs アーセナル(18/Apr/2019)さあ仕事を片付けよう

  1. いつも楽しく読ませて貰っています。
    アンチェロッティが「やばいくらいのインテンシティ」とは言わないだろうと笑ってしまいました。
    昨年のミラン戦を思い起こしても、イタリアのチームに負けるイメージ無いです。
    恐るるなかれ、さくっとアウェイゴールを奪って次のラウンドに進むと思ってます。

    今朝のなんやかんやで色んな意見あって良いと思いますが、CLファイナルはリバポとスパーズのプレミア対決で、リバポ優勝。
    EL決勝もプレミア対決でアーセナル優勝。
    PLはシティ優勝のアーセナルの3位。
    で、スパーズ5位でお疲れさんが、理想かなと思ってます。
    最終盤、楽しいですね☆

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