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Arsenal, Arteta

ミケル・アルテタの淀みないメッセイジ

昨日、Ian wrightのTwitterでシェアされていたアルテタのヴィデオインタヴュー。

ぼくも気づいたときすぐRTしたのでもう観たひともいるかもしれないが、なんだかいろんな意味でひどく感心してしまったので、記録のためにもテキストに起こしておこうと思う。



アルテタ「ここにいることがどれだけ幸運であるか」

COVID-19パンデミックのなか、アディダスの提供で、イアン・ライトがさまざまなキーマンに遠隔インタビューを行う企画 #hometeam。これまでにも、ルカク、ポドルスキ、ダヴィド・ルイス、ヴィヴィアン・メディーマ&リサ・エヴァンズといった選手たちも参加。

Twitterでもシェアされているが、ライティ自身のYoutubeチャンネルでフルヴァージョンが観られる。

もうすっかりおなじみになった彼の自宅から、アルテタが語ったこと。

※小見出しは訳者による ※もし訳が間違えていたらご指摘感謝

ライト:ボス、どんな感じだい?

アルテタ:とてもいい感じだよ。そっちはどう?

ライト:問題ないよ。未曾有の事態で厳しいことになっているけど、ふたりの幼い娘が家にいるより外に出たがってね。でもまあそんなものだよね。キミ自身はどう?

アルテタ:よくあることだよね。うちには3人の男の子がいるから。

ライト:Wow。で、いまどうやってモチヴェイションを保ってるよ兄弟?

アルテタ:正直エクササイズはあまりやってないね。でも元気いっぱいな3人の子どもたちがいて、クラブとの仕事もあるし、スタッフたちとのコミュニケイションや選手たちのホームワークもあるしで、けっこうずっと忙しくしてるんだ。

ライト:つまり、いつ通常のトレイニングに復帰してもいいように毎日を過ごしているんだね?

アルテタ:そうだね。妻には普段よりひどいって云われてるくらいだよ(笑い)。いつもの彼女はいい温度計(thermometer)なんだけど……。

PL中断中のコミュニケイション

アルテタ:でもわたしが12月の20日か21日だかにここに来てから、3日ごとに試合をやっていて、本当に全然時間がなかった。ほとんどの時間をトレイニングや自分たちの振り返り、わたしがやりたいたくさんのことを組み込むために使ってきた。われわれが変わること、それがワークしているかどうか。

それに選手をより深く理解することもだし、わたしがクラブにもたらしたいすべてのことを彼らに理解してもらうことも。

(選手たちと)一対一のトークもやっていて、それに1時間使うこともあれば、1時間半かけるときもある。それがわたしには彼らをよく理解するとても貴重な機会なんだ。彼らがいったいどんな人間なのか。彼らのほとんどはまだキッズで、彼らのことを知りたくてしょうがないんだ。

われわれはお互い戦っているわけじゃない。だから彼らはわたしにも少しオープンになれる。いまはそうやって彼らとお互いにケミストリを生み出す時間がある。

ライト:なんでも話し合うのかい?

アルテタ:そう。わたしは彼らの人生において彼らがいまいるステイジについて知りたいし、彼らの親類とか周囲にいる人々、いま抱えている心配事、目標、クラブについてどう思っているか、わたしについてどう思っているか。そうしてわたしは彼らをよく理解することができる。いくつかいいリアクションももらってるよ。

ライト:選手の反応はいいということだけど、それはきっとキミだからだろうと思う。キミはやや批判的になるときもあるかもしれないが、それでも選手たちはよくついてきてくれる?

アルテタ:彼らがやるべきこと、彼らに何を望むかがはっきりしているようなとき、ふつう衝突はない。なぜなら彼らはわれわれが望むことを理解しているから。だからそこに議論(debate)もない。彼らが前進していくためには、それにとても価値がある。そして彼らは「つぎに行うことはわかっている」と云う。誰かからまた別のシナリオを提示されたとしても、それに反応できるいいツールを持てるということだ。

チームの変化とクラブ愛

ライト:しばらく時間を巻き戻したように感じるね。チームに進歩やエナジーが見られたように思う。チームはある種のエナジー、インテンシティ、オーガナイゼイションでプレイしていた。

アルテタ:そう。そういったこと(変化)が起こっている。クラブに来た当初は簡単ではなかったけど、あなたが云ってくれたキーワード、つまりエナジーだね。わたしはそのときのトレイニンググラウンドやステディアム周辺のエナジーは、この大きなクラブにとり正しいものとは感じなかった。

わたしはいまここにいて、それにここでプレイする幸運があった。全員がまず最初に感じなければならないのは、そこなんだ。クラブでは多くの領域で断絶があり、わたしはみんなを団結させたかった。

まずみんなが理解しなければならないのは、ここにいられることがどれだけ幸運かということ。そうして、われわれが行きたい場所への方向がとてもクリアになる。

ライト:それがもし思い通りになったとして、それでこのクラブに来て欲しい選手に売り込むことが簡単になると思う? われわれはこのクラブがどれだけ偉大かを知っているが。ことばにする必要すらない。ただもうこのクラブを愛しているのだから。

アルテタ:イアン、われわれがアーセナルについて語るとき、それがどういう意味を持つかわかっているよね。

みんながここに来たがっているし、自分たちが何者なのか、はっきりとわかっている。だから、誰かを苦労して説得する必要なんてないし、もしそんなことをやるようなら、わたしにとってそれはいいスターティングポイントではない。

もしわたしが選手をアーセナルに残すために、あるいはここに来るために選手を説得しなければならないとしたら、わたしはちょっと……(※思い切り引くジェスチャ)。

引いているボス

そんなことになったらわたしは少し引くよ。

わたしがやるべきことをやるようにならなければならないし、わたしがやるべきこと、やりたいことはクラブのためになることだ。それは価値のレペゼンであり、わたしがやりたいプレイスタイルであるべきなんだ。

それこそ、わたしが聞きたいタイプのエモウションだし、ここにいる選手たちから聞きたいことだ。どんなふうに感じているか? クラブにはどんな印象を持っているか? それにほんとうに興味がある。

ライト:この苦境から抜け出したとき、Gameはどんなふうに変わっていくと思う? フットボールは変わる?

アルテタ:あなたは“unprecedented(かつてない)”って云ったけど、それはどういう意味か。それはわれわれが対応できないたくさんの?マークがあるということだろう。

思うにもっともキツいことは、トレイニンググラウンドや試合で、選手をみんなで教育(educate)できないこと。とても厳格な手続きに従わねばならない。常識で考えれば、つぎのステップ、そのつぎのステップと進んでいくが、急ぐことができない。

いまはみんな目標はまず試合でプレイすること。試合が必要だし、試合をやりたくてしょうがない。それがわれわれや社会、経済にとって重要で、われわれにはその責任がある。だからただ備えていなければならない。誰がなんと云おうが、前に進み、ドアを開け、発進するんだ。

4 Comments on “ミケル・アルテタの淀みないメッセイジ

  1. 一言。
    各国首脳、法王の公的な会見や演説にはプロンプターというカンペみたいなものが使用されますので、全く別物ですよ。公に決定された事を伝える場ですから私見や感情は基本必要とされません。もしご存知でしたらすみません。

  2. オススメ曲で締めるの良いですね。文章に加えて主さんの気分も伝わります。高まった時はまた是非!

  3. 正直言うとペップの英語の語学力がそこまでなので彼のインタビューや会見をそこまで追ってないけど、アルテタはもっとclearなコメントするし、よりtutorチックな感がある。
    (現役時代からだけど)そこまでジョーク好きでもないかな 笑

    今後財務状況がどうなるにしろ、若手をより一層起用していくのは間違いなさそうで、そこに関してサッカー選手として戦術的にも育成的にも、そして何よりアーセナルManとしても成熟させれそうなアルテタを監督にしたのは本当に大きいとしみじみ感じます。

    メルテザッカーも今後指導者として長くアーセナルに貢献してくれそうだし、
    パニックバイと呼ばれたあの補強でもアルテタ、メルテを迎えれた。。
    今夏移籍市場でどうなろうが、パニックとは騒ぎたくないですねえー

  4. サカの契約の件でアルテタが「それはクラブの仕事」って言ってたのが理解できたような気がする。スタートラインを下げたくないって話なのかな。
    政治的な存在であることの多い監督業に対して、アルテタはもっと純粋にサッカー本位なのかも。それがアルテタの魅力なのかなって思った。

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