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Arsenal, Arteta, Controversy

ヨーロピアンスーパーリーグについてミケル・アルテタが語ったこと「このスポーツの魂はファンに属している」

(あなたはスーパーリーグへの参加には賛成したので?……)

わたしはそれについて何も知らなかった。この数ヶ月のあいだに、いくらか交渉があるとは知らされてはいたよ。でも評価したり、意見を云うには詳細を知らなかった。もちろん、わたしが(報道を)読んだり、何が起きてるか理解する前に、プロジェクトはすでに死んでしまった。

(そのコンセプトについてと、それには賛成できるか……)

わたしはコンセプトについてもまだ理解していない。そのコンセプトがどうなっていったのか、ほかの参加をどう許可するのか、コンセプトがどう共有されるのか、裏のメリットはなんのか。わたしには情報がない。

(保証されたメンバーシップとクローズドなコンペティションについて……)

コンペティションと参加する権利は勝ち取るべきものだと思う。そしてそれはピッチで勝ち取るべきもの。わたしはつねにそう信じるし、その考えを擁護する。

(クラブの謝罪はファンとのコミュニケイションに改善の必要があることを示している……)

アーセナルのようなクラブではそうだし、一般にフットボールではそういうものだ。われわれは彼らを理解せねばならない。以前にも云ったように、繰り返したくはないが、これが示しているのは、ワールドフットボールにおけるファンの重要性であり、彼らこそがこのスポーツの魂だということだ。

(スクワッドへのインパクトは?……)

わからない。われわれは彼らと話そうとしたし、実際話もした。ヴィナイは彼ら全員の前で、何が起きたのか説明した。だから彼らがいまはいい場所にいるといいのだが。まず彼らには大きなショックだったし、たくさんの報道があり、意見があり、ダイジェストがあった。

しかしいい訳はしない。明日には試合があり、それがもっとも重要なことだ。エヴァトンに勝とう。

(スタンフォード・ブリッジの外で抗議するチェルシーファンを観た?……)

繰り返す。ファンもみんなも自由に気持ちを表明できる。そして彼らがそうしたいのであれば、それは尊重せねばならないし、聞かねばならない。ワールドフットボールが彼らの云うことを聞いていて、だからこそ、彼らがこのプロジェクトから撤退する決断をした。

(ファンのリアクションを心配している?……)

心配する時間もなかった。すぐにリアクションがあったから。それはかつてないほど大きくクリアなものだった。ただそれが出てきたときにはもう終わっていた。

(ペップ・グアルディオラとはこの件で話したので?……)

しようとしていたが、もう起きていた。時間もなかった。クラブがそこから離脱するのは明らかで、もうその必要もなかった。

(ペップの「(成功が保証されてるなら)スポーツじゃない」発言には賛成?……)

われわれがここにいるメインの理由は、つまり勝つか敗けるか不確定があるから。だから夢を見られる。勝つことを夢見て、いい場所に行けて、あるいは悪い場所に行くリスクがあって、それがみんなを生かしている。

(スーパーリーグでアーセナルが競争力を持てるかどうか心配があった?……)

うらに何があったのかによる。どんなリソースがあるのか、タイミング、とても多くの側面に依存する。答えるのは難しい。

(オーナーにはがっかりさせられたと感じる?……)

ノー。わたしはクラブでみんなからとてもサポートされていると感じる。特権を感じる。それは声を大にしてはっきり云いたい。この数ヶ月、われわれが内部でパンデミックにどう対処してきたか。そこにはたくさんの予測できないことがあって、内部にも外部にも。だが、わたしはいまもみんなの顔にスマイルを見ることができている。このクラブをレペゼンできることに誇りを持てている。

それはわたしには大きなご褒美であり、とても誇れるものだ。クラブの上から下まで、みんながそれに貢献している。

(選手にそれを伝えたのはいつでしょう?……)

彼らは自由に自分たち自身を表現できる。もちろんわれわれはそのプロセスに関与していた。だからそれをしないことについて尊重せねばならないし、彼らが報道を目にしていろいろな意見を持つことを尊重せねばならない。そういうことだった。ヘクターがポストしたが、彼にはそうする自由がある。意見を云う自由がある。

以上。訳がわかりづらいところがあったらごめんね。

アルテタの難しい立場

さて、アルテタはやっぱりESLについては「知らなかった」と述べている。

少し前のエントリで、このブログの読者さまとコメント欄で少しやりとりしたのだけど、アルテタがこれについて「100%知らなかった」というのは、いまもないと個人的には思っている。(まあこのコメンツのなかで数ヶ月前に少し聞いていたとは述べているが)

彼がここでウソをついていると云いたいわけではなくて、MTGなどで正式には伝えられていなかったというだけであり、詳細について正式には知らされていなかったというだけで、うすうすは知っていた。

なんなら前回のプレスカンファレンスでも記者からESLについて質問されていたのだから、その時点でほんとうにまったく知らないのならば、「それはなんだ?」と逆にプレスに聞けばよかった。なんでも教えてくれただろう。あのときの口ぶりからすれば、知らないというよりは「あまり知りたくない」というような態度だった。それはほかのクラブのマネジャーも同じ。

それを知りたくなかったのは、内容をだいたい知っていたからだろう。

ぼくはアルテタは誠実なひとがらだと思うが、そこまでピュアじゃないと思っている。

彼はいまのクラブの財政状況もオーナーがどう考えているかも当然知っているし、仮にESLが成立したとして、個人的に心情的に受け入れられなかったとしても、それを拒否なんてしなかっただろうと思う。彼ならプロフェッショナルとして受け入れただろう。

どうしてそう思うのかというと、エジルの件があったから。

彼はアーセナルに来た当初、積極的にメスト・エジルを起用していたが、ある時期をさかいにまったく起用しなくなってしまった。それこそ不可解なまでに。

想像だが、クラブから彼の起用にストップがかかったのだろう。おそらくは財政的な理由で。彼をプレイさせるとインセンティヴボーナスが発生するとか。

そう考えないと、あの唐突な方針転換の不自然さは理解できない。

あのときもアルテタは対外的には納得できる説明はできなかった。純粋なタクティカルリーズンだというのなら、なぜそれまでは起用されていたのか。エジルのような選手をぱったり使わなくなるにしては、説得力はなかった。

彼は政治を受け入れたのだ。プロとして。おそらく。

でもだからといって、ぼくはべつにアルテタにそこまでがっかりしているわけでもない。マネジャーとかヘッドコーチなんてそんなものだろう。そういう意味では、選手のほうがもっと気楽だ。

むしろ彼はこのクラブ政治と、クラブを代表してファンに対し理想を語らねばならない立場にはさまれながら、かなりがんばっている。しかもこんなローラーコースターな状況のなかで。同情も共感もできる。

 

ということで、なんだかイヤなものを残していきましたね。ESLというやつは。

おわる



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One Commnet on “ヨーロピアンスーパーリーグについてミケル・アルテタが語ったこと「このスポーツの魂はファンに属している」

  1. あーまあ僕も薄々は知ってただろうと思いますよ。
    機密保持もあるし、アルテタをグルにしない限りは詳しいことは話せないだろうけど。
    逆に言うと、最初から詳しく知ってたんならむしろ推進派だった可能性があるって事で。これだって否定はできない。
    嫌な話ですナ。

    ついでに言うと、僕もアルテタがピュアだなんて全く思いません。大人ですよ。
    ESLに関してもはっきり「関わりたくない」でしょう。監督の仕事には完全にマイナスなんだから。
    むしろ記者とかに「ねえねえ是非ともESLについて教えておくれよ。チームにマイナスだろうと、誰よりも早くニュースを知りたいんだ!」とか聞いたら社会人としてちょっと問題あるかなと。正直ではあるけどw

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