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【マッチレビュー】22/23EPL アーセナル vs ボーンマス(4/Mar/2023)奇跡のカムバック!!!

ところでこの試合前、ぼくはWordle(※英単語のパズルゲーム)で、はじめて初手で正解を当てるという奇跡をやった。遊んだことあるひとはわかると思うけど、まあふつうはありえんわけです。九蓮宝燈みたいな?

だからこの試合を観ていて、おれはなんというときに運を使い果たしてしまったんだと思った。おれのせいで愛するアーセナルがこんなことにと。ファンのみんなほんとうにごめんと。ひそかに自分を責めた。

ところが、そうじゃなかった。むしろ逆。good omenだった。もちろんあの勝ちかた。おお、なんということだ。アーセナルのチームの最後まで絶対にあきらめない姿勢。最後には、ホームで2-0のビハインドもなにもかも、あの歓喜の瞬間を迎えるためのむしろ最高のお膳立てにしてしまった。

あのリースのゴールは、ほんとうにほんとうに最高だった。

この気持ちをあらわせる語彙がない。アーセナルFCまじ最高ッス。

試合を振り返ろう。

Nelson’s 97th-minute stunner gives Arsenal victory



アルテタの試合後コメント「経験する価値のある試合になった」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。

アルテタ:(ホイッスルが鳴ったときの気持ち?)圧倒された、と云おう。すごかった。

9秒で失点するという試合の始まりかたがあり。こちらもトライしてもトライしてもゴールができず、そしてセットプレイからまた失点。これは自分たちの日じゃないように観えた。だが、われわれには試合を継続するためのたくさんの規律とたくさんの勇気があった。

われわれにはゴールが必要だった。トーマスがゴールしてからは、すぐにエナジーに変化が観られた。全員が、2点めを取れば試合に勝てると信念を持った。しかし、それでもまだやるべきことがあった。

今日は多くの選手が、かつて観たことがないレヴェルにまでステップアップした。とくに困難な時間に。サブが、大きな大きなインパクトを出した。

リースのような難しいときがあった選手のゴールを祝うこと、スタッフと選手がお互いにハグしているのを見るのは喜びだった。サポーターにはエナジーのフィーリングがあり。ただ美しかった。

60-65分くらいのときに、ちょっとあきらめかけるような時間があった。判断を急ぎだし、相手にフリーキックを与えてしまう。勢いを失ってしまえば、ことを起こすことはなかった。逆だっただろう。われわれは空気、信念を生み出した。われわれはしっかりしたテンポとスピードでプレイした。わたしはうれしい。

試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(運命を信じる?……)

アルテタ:信じるよ。なぜ? 今日はふつうじゃない日だった。最後には美しい経験になった。非常にドラマティック。経験する価値のあるものだった。なぜなら最高の結末だったのだから。

(最後の数分の感情をどう表現する?……)

おそらく、みんなが圧倒されたみたいな。試合の最初の数秒間は狂気だった。あれは彼らがやる可能性があると、こちらもわかっているルーティーンだった。それを彼らは非常にうまくやったが、こちらのディフェンスもとてもプアだった。

われわれはボールのうしろに10人いる相手に、山を登らねばならなかった。どんなやりかたも試した。こちらがゴールをせずにいると、突然にセットプレイで2-0になった。

あのあと、チームはシェイプとディシプリンを失わず、シンプルなことをやり始め、最初のゴールを狙った。われわれがやったのはそれだ。それをやるために、たくさんの成熟とレジリエンスを観せた。

1点を取ると、空気が変わり、場のエナジーが変わった。すぐに2点めが取れそうになった。われわれはたくさんのチャンスをつくった。合計で31のショッツがあったと思う。2点めを取ると「OK、駄々をこねて向かっていこう」となった。今日はサブが大きなインパクトをもたらしたと思う。

わたしは、リースが難しいときを過ごしてきたあとだったから、とてもうれしい。最後には、素晴らしい日になった。

(選手のキャラクター……)

今日はチームと個人が異なるレヴェルの勝利への意志、決意とイニシアティヴを示した。試合が醜くなっていけば、勢いを失うときもあるし、隠れてやりすごそうという気になることもある。選手たちはそうしなかった。

彼らは試合がほしかったし、毎回ボールを要求した。リスク、イニシアティヴを取り、相手を倒すまでやりつづけた。そのようなチームが観られてグレイト。

(あなたの心拍数はどうなった?……)

クレイジーだった。自分がどこにいるのかもわからず。思わず走り出したが、自分がどこへ向かっているのかもわからなかった。スタッフ、選手、サポーターたちの顔を観て、みんなが笑い、目は喜びにあふれていた。素晴らしい人生。

(リースにシュートしてほしかった?……)

わからない。トレイニングでは、50回やるように伝えても、彼が実際にゴールするかどうかはわからない。だが、彼はそれをやった。チームにとって、彼自身にとって完璧なタイミングで。彼はあの瞬間に完全に値する。

(時間稼ぎについて……)

どのチームも試合に勝つためになんでもやる。そこは尊重せねばならない。レフェリーはそのためにいる。わたしはAndre(Marriner *4thオフィシャル)に伝えて、すぐに彼はすくなくとも6分はあると云った。今日、試合に勝つに十分な時間があったことはありがたい。

「7分でしょ?」プレッシャーをかけるミケル

(スミス・ロウのサブは計画どおり?……)

彼をあんなに早く入れるつもりはなかった。彼はほぼ5ヶ月フットボールから離れていて、70分プレイするのは難しかった。彼はいいインパクトをもたらしてくれたと思う。

最後にはわたしはなにか別のものを入れる必要があると感じた。とくに左。なぜなら、そちらで脅威になれて、もっと選手を引き付けられる選手を欠いていたから。だから、リースを入れる決断をした。

(あのようなステディアムの音は聞いたことがある?……)

おそらく最大で、最高にエモウショナルだった。われわれがともに歩んできた旅路…… サポーターとチームがいっしょに。それが今日のあの瞬間に加わった。とても特別だった。

(トロサールのケガについて?……)

心配だ。彼はすぐにわたしのところに来て、続けられないと云った。コーナーのあとトラックバックしたときに違和感があった。彼のことは様子を観てチェックしなければならない。

(あのようなことを生み出せるネルソン……)

わたしはつねに彼の可能性や才能、渇望は観ていた。だが、彼はいま違うレヴェルにいる。感情的には、彼の経験が役立っているのだと思う。

フットボール面では、この2試合で彼をスクワッドに入れなかったのはわたしの決断だ。なぜならチームにはほかのオプションがあったから。だが、彼が扉をたたいてきた。彼は非常によくトレイニングしていて、わたしにもコーチにもいい教訓になった。チームに彼が必要だし、チームのなかでとても重要な選手になりうる。

(ボーンマスの早いオープナー……)

彼らを褒めないと。彼らはキックオフからいろいろなことを試している。どのセットプレイでもルーティーンがある。彼らはそれに取り組んでいるはずであり、今日はとてもいいゴールを取った。こちらはとてもプアだった。

(トロサールが下がったあとはマルティネリが中央でプレイした?……)

相手の守りかたがあり、われわれはそれがベストだと考えた。ほかのやりかたもあった。エミールもそのポジションでプレイできるし、選手を移動してリースを脅威になれるワイドで使うこともできる。

どの相手も違うのだから、われわれは毎回相手を観なければならない。つぎはスポルティングCPで、とてもタフな試合になる。だから、ひとりかふたりは戻ってこれることを祈ろう。

(つぎの試合に向けて選手たちにどう集中する?……)

まず、今夜を楽しもう。みんなには楽しむよう伝えた。こんな経験をしたときは、それを楽しまないと。フットボールであまりないことなのだから。明日はワークに戻る。

(このような勝ちがタイトル争いで信念と勢いになる……)

4連勝。PLで4連勝は非常に難しい。われわれは一週間で3勝した。それはさらに難しい。そして、われわれはいろいろなやりかたでそれをやった。

それで信念を生み出さないと。今日はたくさんのことがチームの逆風になった。最初の失点はわれわれのせいだし、つぎは自分たちがゴールしていなかったから。レオのことがあり、セットプレイがあり、失点した。

だがそれでもチームは試合に勝つ道を見つけた。それは非常にポジティヴである。

以上

 

heart rateについて訊かれている部分のミケルの回答(James Benge版)が、なんだか詩的に思えてよかったので、残しておこう。ちなみに、子どものくだりはAFCの書き起こしでは省略されている。あのケイオスな状況で子どもがうろついていたのは、警備上の問題になりかねないからかもしれない。

“You lose sight of where you are.

I started to run and I didn’t really know where I was running to.

Then I saw a kid next to me.

I gave him to security.

Just looking at the faces of everybody,…, with those smiles, that joy in their eyes.

It’s great to live.”

こういうのを上手に訳せたらよかった。

リース・ネルソンとベン・ホワイトの試合後コメント「ただ前方へプレイしろと云われて入った」

残り20分で登場しG1 A1のネルソン。ベンジャミンのゴールをアシストし、最後は自分でズドン。まさにゲイムチェインジャー。試合後インタヴュー。AFCオフィシャルサイトより。

ネルソン:(シュートについて)ボールが右足に落ちてきたんだ。だから右足の甲(with my laces)でヒットしたかった。でもディフェンダーが来るのが観えたから、左に変えることにした。それをtop bins(トップコーナー)めがけてヒットさせなきゃならなかった。あんなふうに! あれが入ってくれてぼくもうれしいよ。とても満足してる。

ぼくは試合でスタートしてないが、ただ前を向いてプレイするように云われて入った。できるだけ1 on 1の機会をつくってクリエイトすること。それをやった。

ホワイト:(2点めのゴールが決まったあと)信じられなかった。あれはリースがぼくのためにやってくれた。とても感謝してる。

ぼくらは毎週築いていて、試合に勝っていて、それこそが今日なんとかやったことだ。試合のエモウションがあり、違う転び方だってありえた。それは、ぼくが思うに選手全員のおかげだ。毎日どれだけワークしているか。これこそ、ぼくらにふさわしい結果なんじゃないか。

ネルソン:(サポーターへの称賛)シーズンの始まりからずっとステディアムはこんなだと思う。もちろん、あんな遅い時間のゴールがあれば、みんながそうなる。

サポーターたちと祝うのは素晴らしかったし、ぼくらが受けたサポートも。だから、これからの数試合に向けてもこれを継続できることを願う。

Big up Reiss!

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

5 Comments on “【マッチレビュー】22/23EPL アーセナル vs ボーンマス(4/Mar/2023)奇跡のカムバック!!!

  1. 更新ありがとうございます!!楽しみにしていました
    最高の試合でしたね
    ESRは怪我の影響でプレータイム制限(45m〜50m程度?)があったのではないかと思いますが、どうでしょうか?(出場自体スクランブルでしたし)

  2. 年甲斐もなく飛び上がっててをたたいて悦んでました。アーセナル最高!

  3. リース推しを続けて幾星霜、ほんとうに報われました。涙でました。こんなの、アーセナル見続けていないとできないこと。ムドリクじゃなくて、リースっすよ、本当に。ティアニーもESRも、どうかフィットしてほしい。ビッグガビがリースに天を仰いだときは、”神の存在感じたよな?神だよな?”といっているようにみえました。本当に神がかった試合。

  4. いつも楽しく読ませて貰っています!
    一点
    今回のアーセナルのスターティング11は、1986年1月22日リーグカップのヴィラ戦以来、初めてアーセン・ヴェンゲルの下でプレイしたことのある選手がひとりもいないチームだったという。
    ≫元ツイのツリーを読んでもよく理解出来なかったんですが、ヴェンゲルさんが就任したのが96年。ヴェンゲルさんの指導を受けた選手でヴェンゲル以前からチームに居た選手(トニー・アダムスは83年にデビュー)の事を指しているにしても数字が合わないかなと。
    もしかしたらアダムスの初スターティングが、1986年の1月だったのなら合点がいきますね。
    すいません、細かい事が気になって。
    COYG

  5. スミスロウも冨安も本人たちのプレイがそこまで悪かったというよりは、試合の展開によって犠牲なり、不当に評価されてしまった感じだと思います。控えめな二人だから、下手にマイナスに捉えないか心配だけれど。

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