試合について
ファースト11
SofaScoreより。
4-3-3
トロサール、エンケティア、ジェズース
ライス、ジョルジーニョ、オーデガード
ジンチェンコ、ガブリエル、サリバ、ホワイト
ラヤ
サブは、マルティネリ(46 トロサール)、トミヤス(75 ジンチェンコ)、ハヴァーツ(75 エンケティア)、パーティ(75 ジョルジーニョ)
試合前、サカがスクワッドにも入っていないのがわかったときはたいそう驚いた。無理してでもここでプレイするのかと思っていたから。
試合後のアルテタはサカについて「ひとつもセッションができていない」と、さもアウトが当然のように話しているが、試合前会見で起用できると云っていたのはあなたではないか。結局、試合には勝ったのでサカ不在はとくに話題にもなっていないが、もし逆の結果なら前のCL試合で彼にかけた無用なリスクについて、こっぴどく追求されていたに違いない。
それとスタートで驚きはジョルジーニョも。
やはりシティのような相手で8は守備が期待できるライスを使いたかったということなんだろう。パーティはスタートできるほどはフィットしていなくて。しかし、ぼくの観測範囲では、すくなくとも一部を除いてジョルジにはあんまりポジティヴ反応はなかった。でも、彼はよかったと思う。このようなビッグマッチで、このチームでは貴重な経験あるシニアプレイヤー。正直、来年もこのチームにいてほしい。
前半だけで交代することになったトロサールは、ケガがあったとのこと。ハムストリング。
Arsenal Mediaのライヴ中継のHTショウで、前半のアーセナルは左サイドからの攻撃がほとんどなく、ジェズースのいる右側にかなり偏っているデータが紹介されていて、それをどうにかしたいからアルテタはHTでトロサールを変えたのかと思っていた。みんなどこかにケガを抱えながらプレイしているので、こういうことはある。
それと、サブの大当たりは触れておかねばなるまい。
86分のネリのゴールにつながった、パーティ→トミヤス→ハヴァーツ→マルティネリという一連の流れには、今回のサブ4人がそのまま関与。これは、マネジャーがうれしいやつ。
マッチスタッツ
『BBC Sport』より。
ポゼッションは互角。ショッツが12 vs 4と大差がついた。もっともアーセナルはショッツ12でSoTが2なので、あまり攻撃の効率はよくなかったけれど。
シティのショッツ4とSoT1、これは近年観たことがないような数字。それもそのはず、シティのPL試合でのショッツ4は2010年以来で最低で、前回もアーセナル戦だったという。今回アーセナルのディフェンダーたちは称賛されるべき。
Man City had four shots. That’s the fewest they have managed in a Premier League game since April 2010, also against Arsenal.
City’s last shot of the game came in the 58th minute
— Orbinho (@Orbinho) October 8, 2023
Understat.comによるxGは、0.39 vs 0.86。
シティのチャンスの大部分は、試合開始直後のセットピースからのあのショットによるもの。それだけで、0.76とカウントされている。
いっぽうのアーセナルはチャートを観る限り、小さなチャンスながら試合を通してコンスタントにシュートを打てているという感じはある。相手にずっとボールを持たれて支配されたり、攻撃面で長く停滞した時間はない。
グアルディオラが云うように、お互いにチャンスの少ない(チャンスのクオリティが低い)試合になったのはたしか。
サカが使えないのはわかっていて「準備できている」と言ったのでしょう。それまでとは逆パターン。
シティ側は、リコ・ルイスがファールを受けたと笛を吹かれたシーンで「なんでアドバンテージ見ないんだよぉ」って反応でしたが、振り返るとあれは多少影響しましたね。
守備強度もありますがお互いビルドアップがうまくいっていない印象でした。サポーターとしては激アツなドラマだったけど他サポーターからしたらしょっぱい試合だったんじゃないかと思います。得点場面は今季アーセナルではあまり見られないパターンだっけど、もっとあれを狙ってよいと思う。冨安の動きは去年ジャカがしてくれていた裏抜けですよね。ハヴァーツもライス(やはりIHの方がよい)もあのようにセカンド/サードアタッカーとして振る舞ってほしい。次はロドリ、デ・ブライネがいるシティを倒そう!