アーセナルにはタフな試合がやってきた。いまだ接戦でタイトルを競うMD31という重要なタイミングで、ブライトン。しかもアウェイ。
われらファンは彼らには対しあまりよい印象はないと思うが、それも当然で、アーセナルは彼らに対してあまり結果が出ていないだけでなく、ボールを持ってプレイするというスタイル的にもかぶるところがあり、なおかつそこで上回られたりしてきたから。彼らにボールを持ってコントロールされる感じは、屈辱的ですらある。
ただし、しばらくつづいたそうした苦手意識を払拭しつつあるのも事実。今シーズンのわれらは、もはやボールを持つことや支配することが主目的ではなく、勝利に向かってもっと実利を得る質実剛健なチームになっている。すでにホームでは彼らに勝ってもいる。
タイトルを競うなかで、残り8試合。ほかの残り試合を観ても、ここはなんとしてでも3ポインツが必要だ。スリップは許されない。
アルテタの試合前コメント「エミールは100%これからの計画に含まれている」
昨日行われた記者会見。生中継を観る気マンマンだったのにすっかり見逃した。AFC公式サイトより。
(ブカヨ・サカのフィットネスについて……)
アルテタ:もうわかるだろう。このあとトレイニングセッションがあり、彼がフィットしているかどうかはそこでわかる。ほかはみんな大丈夫そうだ。
(水曜に行った変更にはどれほど満足?……)
当然結果とパフォーマンスにはとても満足した。みんなが期待どおりの反応をしてくれた。変更を行うときは(問題が起きる)可能性もある。なぜなら、彼らはそれほどプレイしていなかったから。しかし、選手たちはとてもよかったと思う。
(ESRは喜び勇んでトレイニングに来たのでは?……)
そうだね、でもわたしが考える事例はリースだ。前の試合で彼はスクワッドに入らなくても、つぎの試合でスタートする準備ができていた。もし彼がやったような反応をしなければ、パフォームする準備はできていない。だから、わたしはチームのなかのそういうリアクションにとても満足している。エミールは試合のなかでとても力強かったよ。
(4つのアウェイ試合にタイトルがかかっている?……)※BHA、ウォルヴズ、ToT、マンU
イエス。しかしホームも同じだ。われわれには、CLの試合もあり、ホームでもいくつかビッグゲイムがある。このリーグではどの試合もめちゃくちゃ難しいし。
ゆうべ起きたことを振り返れば、勝つために全員がそうとう苦しんだ。なぜなら、レヴェルが高いから。そしてまた今回はとてもタフなブライトンだ。われわれもそのことはわかっているので、いい準備をしていく。彼らよりよいプレイをして、勝つ。
(ゆうべはふたつの試合を同時に観ていた?……)
両方とも少し観ていた。だが、チェルシーとマンUのは観る価値があったね。最後まで素晴らしかった。われわれのいるリーグは信じられないよ。これは喜びだ。選手たちのレヴェルとクオリティ、その示し方。ただ素晴らしい。
(シェフUのシャツを着ながら観戦したり?……)
ノー。
(トーマス・パーティがクラブに残りたいと発言していた件……)
彼の頭はこちらに向いている。なぜなら、われわれはいま大きなことのためにプレイしており、それこそわれわれが期待するものだから。
われわれには彼が必要だ。彼はトッププレイヤーでありチームにとりとても重要だから。ピッチ上の彼を見れば、彼がチームにもたらすインパクトがわかるだろう。
彼はわれわれの選手であり、まだ一年の契約もある。わたしは彼についてとても満足している。
(ハヴァーツの今シーズンの貢献度……)
とても満足。彼は攻撃フェイズでは、さまざまな場所を占領する素晴らしいクオリティがある。ゴール脅威になり、リンクアップし、よりダイレクトになる必要があるときも、そのレイアウトを与えてくれる。
それだけじゃない。彼の守備での貢献もチームで際立つものだ。彼のワークレイト、ハイプレスの努力はとくに。彼には、まだまだこれからがある。彼も数字をもっとよくする必要があるし、彼ならがんばるはずだとわたしも思っている。
(われわれはカイのベストを観ている?……)
そうは思わない。あの年齢で、彼はまだわれわれと始めたばかり。最初のシーズンであり、彼はいまそういう関係性を築いているところだ。
彼はそうした立場に向かっているところであり、彼はあんなにうまい。彼のインテリジェンスももっとよくなりうる。
(2024年の自分たちの守備記録に満足?……)
間違いなく。わたしがこれまでも話しているように、何よりもまず守備フェイズにおけるチームの組織だ。そして、選手たちのクリンシートをキープしたいという渇望。いい守備をして、相手に困難を強いる。
それが、チームに大きなプラットフォームを与えるのだ。それはこの週末には、とても重要なものになるはず。相手はトップサイドだから。
(Roberto de Zerbiのブライトンでの仕事について……)
とても素晴らしい。彼はトップマネジャー。トップコーチングスタッフもいる。わたしが思うに、彼らは信じがたいフットボールクラブだ。彼らがやってきたことは、彼らのすごい功績。彼らのクラブ運営、意思決定、このリーグでいかに評判を高めてきたか。そして、いまやトップクラブとも戦っている。とんでもない仕事をしていると思う。
Robertoにはとてもはっきりしたスタイルがあり、魅力的なフットボールがある。彼らは相手に非常に困難をもたらす。
(アーセナルがタイトルを取るためにもっと必要なものは?……)
もっと試合に勝つこと! それがわれわれがしなきゃならないことだ。われわれはまだトップにはいないし、勝利と勝利と勝利に変換しなければならない。シーズンの終盤では、チャンスはそれしかない。
(最多得点と最少失点なのにそれでもトップになれないことに驚く?……)
それがレヴェルだ。このリーグの6-7年のレヴェルはずっとそう。マージンはとても小さい。最後の試合で数字がどうなっているか観てみよう。
もし、そうしたものが維持できるのなら、われわれにもいいチャンスがあると思う。
(守備と攻撃ではどちらの記録がうれしい?……)
勝つほうである! それがわたしのほしいもの。もちろん、プロセスが超重要で結局はそれが反映された結果がほしい。それがわれわれの望むもの。
(de Zerbiがアーセナルのことはまだ考えたくなかったと述べたのは称賛?……)
われわれみんなが相手に対して同じことを考える。わたしも彼らと同じ気持ちだ。
われわれは水曜の試合が終わってから、すぐにブライトンのことを考えた。そうしなきゃならない。ベストのラインナップも。われわれが計画しなければならないことがあり、やるべきトレイニングがあり、回復があり、今回も勝つ準備をする。
(あなたはライヴァルの試合もチェックする?……)
わからない。考えねばならないのは、どの試合も違うということだ。
それについては、わたしの妻や子どもたちもひとこと云いたいと思うよ。うちのちびっこがレゴで遊びたいとか、外で遊びたいとか、フットボールしたいとか云うだろうが、わたしはそうした試合のほとんどを観る。彼らといっしょに観るだろうけど。
(相手を止めることについてのあなたのコーチングフィロソフィ?……)
もし試合を支配したいのなら、もし相手を窒息させたいのなら、ボールは持たねばならない。そしてボールを持てば、それを最大限脅威にできるようベストに使わねばならない。
それができないのなら、できるだけ早く奪い返すか、あるいはできるだけピッチの遠くにいさせる。できないなら、なにかべつのことをやらなきゃならないのだ。
しかし、彼らはみんなフットボールにおけるその重要性がわかっている。プレイのどのフェイズでもだ。
(あなたのマネジメントキャリアを通して受けてきた影響について……)
わたしは、すべてのコーチたちからたくさん学んできた。David Moyesは、とてもいい例。そういう面だけでなく、ほかのことでもわたしはとても尊敬している。
そうしたところから拾い上げて、混ぜて、自分のものにする。
(もう混沌とした試合はやらなくなっている……)
われわれもそうした試合がいくつかあった。たぶん最近じゃないが。わたしもわからないが、フットボールファンからの観点として、チェルシー対マンUは、ゲキヤバだった。
(シーズン終盤に向けてブカヨの燃え尽きが心配?……)
わたしはスーパーポジティヴ。彼はこれからも飛び続けると思う。
(セットバックから素早く回復する彼の能力……)
彼は強いから。彼がどれだけそれを欲しているか。
彼と話してみれば、彼がどれだけ復帰を楽しみにしているかわかるよ。彼はそこにいたい。彼は、どんどんよくなっているし、すこしぐらいのnigglesはふつうのことだ。
彼は何度も蹴られたり、この2-3年はそうしたことをたくさん経てきた。いまの彼のパフォーマンスを観てごらん。
(エミールはこれからの計画に含まれている?……)
イエス。100%。わたしは彼のことも、この2シーズン彼に起きたことも観ている。3シーズン前に何が起きたのかも。それらをすべて考慮する。
彼のキャリアで起きたことは、ベストになりうることなんだ。もし彼がそれを正しく利用するなら。だから振り返ってはいけないし、「もし」もいけない。それはもう起きたことなんだ。利用すべし。
それは起きる可能性があったベストなことだった。「自分には素晴らしい時期も、困難な時期もあった。そしてこれからやりたいことも対処するしかたももうわかっている。それが自分をよりより選手にしてくれる」。
彼がフィットし、あのレヴェルでプレイしているとき、彼はヤバい選手なのである。
(Rob Edwardsが、アーセナルには弱点がないと述べていた件……)
わたしもわかるよ。おそらくマネジャーというのは、いつでも実際持っているものより持っていないほうを観たりするものだ。しかし、ほかのマネジャーからそういう考えを聞くのはいいものだ。
われわれは、まだ多いに進化できるし、そのためにがんばっていく。
(アーセナルが進歩できるエリアについて……)
それは云わないよ! たくさんのエリアがあると思っているけどね。
(最近のアーセナルはトンネルでの威圧的なオーラで試合に勝っているのでは?……)
相手が感じていることを感じるのはとても難しいものだ。わたしも違うシャツを着て、トンネルでインヴィンシブルズを観ていたことがある。そのとき、今夜の試合はすごくタフになるだろうと感じたものだ。
われわれも、それを生み出せたらよいと思う。チームにとってそれはとてもポジティヴなことだから。
会見のつづき。サマリー。
- Importance of flexibility and versatility to do everything? Especially in this league and Europe, every game demands different things
- Planned to add extra dimensions when you came in? You have to evolve the team, understand what you want and have the players to do it, I don’t know what playing nice mean
- What have you done to improve discipline? Stop talking about it probably! We haven’t been talking about it that much, I never told a player to kick someone or elbow and get sent off
- I’ve been very good on the touchline recently!
- Tough defeat to Brighton last season, it was a good learning day
- At the stage where players can manage themselves and don’t need to talk as much? I think so, the team has matured and found their own rhythm and leadership
- It’s about trust and setting a culture of what we expect whether I’m there or not
- How hard to build that trust? It has to be built every day, you have to be on it every single day
- Let’s do everything we possibly can to try and win the title
- The ghost of Brighton coming back, how important was last season to learn? I hope it has, that experience serves a lot and we try to use it in the right way
- Are you thinking you have to win every game? At the moment yes, but very unlikely everyone wins every game
以上
「ESRはあなたの計画に含まれますか? イエス。100%」 はい言質とった。もう忘れない。よかったよかった。
そしてESRについては、キャリアのなかで困難を経験したことがベストだと。それを利用せよと。むしろ経験すべきだった試練。なるほどなあ。人生、挫折で知ることもあるのはたしかである。
トンネルでの威圧的なオーラというのは、例のあれだな。一列に並んだベニーやビッグガビがにらみをきかせてるやつ。そういうのも、このチームに長らく観なかったもの。ヴィエラとロイ・キーンとかそれくらい遡らないと。超重要。
やりとりのなかにあるトーマス・パーティの発言は、ルートンの試合後のものという。
パーティ:ぼくの考えはつねにここにいることだ。ここがぼくがプレイすると選んだ場所。フィールドにいるとき、いつだってとてもハッピー。
たくさんの憶測があるのは知ってるけど、ぼくにとっていちばんハッピーなのはここにいること。このクラブのためにプレイをつづけることだ。
いいじゃん。ケガしない保証さえあれば、来年も再来年もいてほしいんだがなあ。
アルテタは、手話のインタヴューに答えるコンテンツも公開されていた。彼はなんと6カ国語をしゃべるとみずから話しているである。。。
Mikel Arteta looking to add another language to his CV…
The Arsenal manager features in our latest episode of Sign Up – Into Football, aimed at raising the profile of the deaf community and elevating the visibility of British Sign Language (BSL) 🤲
📺 @tntsports | 5:30pm pic.twitter.com/gAbK42dZWT
— Football on TNT Sports (@footballontnt) April 5, 2024
カイ・ハヴァーツの試合前コメント「ジョルジとはお互いに理解がある」
AFC公式サイトより。
KH:彼(アルテタ)には、ぼくが来た初日から助けてもらってる。フットボールのプレイのいろいろなやりかたを見せてくれて、それはぼくがこれまで観たこともないものだった。そして、選手としてピッチ上でもっとよくなるためにどうすればいいか。
彼がたくさんのことでぼくを助けてくれるのは、すごくうれしいことだ。ぼくは成長したい選手だし、それが彼を特別にしている。
あそこまで細かいコーチは初めてだ。ぼくが知りもしなかったようなことを、たくさん教えてくれる。
(ジョルジーニョとの関係)彼はいっしょにチェルシーにいてよく知っていたし、ここに来る前にも話したよ。ここがどういうところかって訊いたんだ。彼はクラブで半年過ごした率直な意見をくれた。コーチや選手やみんなのことを褒めていたから、それでぼくの決断も楽になった。
そのあとにコーチとも話して、ここに来たいと思った。
ジョルジは、自分を観てくれる選手であり、ぼくも彼のことを観ているし、お互いつぎに何が起きるかわかる。彼は、ぼくがいっしょにプレイしたなかではベストのひとりだ。ぼくの動きも理解してくれているからね。ぼくも彼のパスも頭のなかにある考えもわかっている。
一般的に、フットボール世界全体としては、ゴールとアシストにしか興味がない。でも、彼はピッチ上ではもっとほかのことに関わる選手だ。ボックスにはそこまで入っていかない。
みんなゴールする選手やアシストする選手のことを話しがちだ。どれだけゴール貢献したかとか。でも、思うに、彼はチーム全員が気にする選手のひとりだ。彼がピッチでトーンをセットし、リズムを与える。
彼がバロンドールで3位だったことは、あのポジションで彼が最高のひとりだということを示している。
エイジェント・パパーイ。
アレックス・ジンチェンコ「徴兵されれば戦場へ行く」
これは試合前コメントではない。アーセナルの選手、一フットボーラーがいま直面しているタフな現実。
Oleksandr Zinchenko: Arsenal footballer would fight in Ukraine if called up