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【マッチプレビュー】24/25 EPL アーセナル vs サウサンプトン(5/Oct/2024)タフだったシーズン序盤のおわり

こんにちは。元気ですか。

先日はCLのPSGにも快勝し、なかなか好調のアーセナル。そしてPLのサウサンプトン。われわれにとり今回の試合は、いろんな意味でタフすぎたシーズン序盤の最終戦という感じがする。

ここまでを振り返ると、アーセナルはPLの6試合でW4 D2 L0、取得可能な18ptsのうち4ptsしか落とさなかった。しかも敗けなし。PLテーブルでは現在3位につけている。この試合のなかにはToTやシティのアウェイなど、シーズン38試合のなかでもっとも難しい試合が複数が含まれていたことを考えれば、十分満足できる結果だった。

いっぽうのサウサンプトンは、ここまでPL6試合で勝ちがひとつもないという。それどころか敗けを免れた試合すらひとつしかない。20位のウォルヴズと同じく1ptsの19位。ラムズデイルも真っ青。

本来なら、アーセナルはここで楽勝すべきに思える。

だが、あなどれないのはサウサンプトンが「なぜか」アーセナルには強いということ。直近3試合では、なんとアーセナルは彼らに1試合も勝てていない。PLでのお互いの位置関係を考えれば、アーセナルはそういった勝つべき試合で勝てておらず、今回もまた似たような状況だったりする。いわゆるトリッキーな。

どんな試合になるか。



アルテタの試合前コメント「ハヴァーツは20ゴール取れる能力がある」

昨日行われた試合前記者会見。 AFC公式サイトより。

(ティンバー、ホワイト、トミヤスのフィットネス?……)

アルテタ:われわれは、多くの選手のためにトレイニングを調整せねばならなかった。今日も同じようにやった。なぜなら、選手たちに負荷がかかっていたから。

だから、それを決断するのは今日の午後だ。彼らはプレイできるのか、イエスかノーか。彼らは近づいている。トミヤスもかなり近い。それはよいニュースだ。

(ジンチェンコとオーデガードの復帰……)

アレックスはすべてがうまくいったとしても、おそらくIBのあとだ。彼はとてもよく回復している。

マーティンはかなり難しい。まだブーツをつけているし、やるべきことがたくさんある。彼はとてもハードに取り組んでいるし、気分もよさそうで、プッシュはしている。タイムラインを設定するのは難しい。

(サウサンプトン戦はどれほど大きな試合?……)

この試合の重要性と難しさは理解している。先週のわれわれのタフなスケジュールで、どんな相手だって問題を起こせると証明された。自分たちが試合をコントロールしていると思ったとき、それはただちに手からこぼれ落ちる。だから、そうしたことが起きたのは結局よいことだったのだ。

われわれはサウサンプトンのクオリティを知っているし、わたしの意見では、彼らは極めてよくコーチされたチームだ。とても明快なフィロソフィがあり、多くのポインツを取れていないのは非常に不運だった。なぜなら、試合のなかでは彼らのほうが相手よりはるかに優れていたこともあったし、結果に見放されることもあった。この試合はとてもタフになるはず。

(Russell Martinが自分のスタイルにこだわっている件……)

わたしは、その手の振る舞いが大好きだ。結局、自分の感じることをやらねばならない。彼は、彼のフィロソフィがとても成功するものだと証明してきた。彼がスウォンジーでやってきたこと、去年サウサンプトンでやってきたこと。彼らは25試合無敗をやったのだ。

わたしはあのチームプレイを観るのが楽しかったし、スウォンジーでも同じだった。彼らには現状よりももっと多くのものがふさわしい。だが、これがPLだ。結果を得るには、小さなディーテイルが非常に重要になる。

(アーロン・ラムズデイルが帰ってくる……)

彼の(移籍の)ニュースを聞いたとき、わたしはすぐ彼に電話した。彼もとても喜んでいた。

彼は、われわれみんなが愛した選手だ。とてもカリスマがあり、このクラブにも彼なりのやりかたでしっかり指紋を残した。彼に会えるのはとてもうれしいことだ。

(チームはどんな挑戦も乗り越えられると感じ始めている……)

それが、われわれのやろうとしていることだ。

われわれには、IBのあととても難しいフィクスチャリストがあった。そのうえ、多くの予想しないことも起きた。ケガや選手が使えなかったり。だが、それに適応した。

われわれは、すべての試合を楽しみにしていたし、非常によく競ってきた。たしかに、まだ進歩の余地がある面もある。だが、われわれは大いに安定したところや、適応できるところを試合に勝つことで見せてきた。わたしは、それは全部とてもポジティヴな兆候だと思っている。まだシーズンは始まったばかりだけどね。

(カイ・ハヴァーツはなぜに一貫してゴールできているので?……)

まずなにより、彼が非常に優秀だから。彼がいかにそれを欲しているか。彼の周囲には素晴らしい選手たちがいる。彼が、しばらく難しい期間を過ごした事実があり、それも彼をよりよい選手、よりよい人間にしている。そう思う。

(あなたにとってエミレーツステディアムとは?……)

わたしはそこにいることが、とても大きな特権だ。選手やサポーターに囲まれ、この素晴らしい雰囲気の一部になっていることが。

わたしは、ここでなにか特別なことを築いていることが誇らしいし、われわれの仲間たちもそれを誇らしく思っている。選手も自分たちのやることを楽しんでいる。できれば、これからもたくさんの試合に勝ちつづけていきたい。

(チームトークの重要性?……)

このレヴェルではそれほど必要だとは思っていない。なぜなら、われわれは自分たちのクオリティもPLで毎週対戦する相手もわかっているから。

この2日間、彼らのやることを観ていた。試合でプレイして勝つ権利を得るためになにをしなければならないか、彼らは今回もとてもタフな試合になるだろうことにとても意識的である。

(Russell Martinは彼のスタイルを適応させるべき?……)

どのマネジャーにもその選択がある。わたしが云えるのは、彼らの結果、証明してきたものはそこにあるということ。

とてもはっきりしたアイデンティティと、プレイのやりかたがあり、とても成功している。だからあとはマネジャー次第だ。

わたしがそれを観察して分析して云えることは、彼らはとても優秀であり、彼はとても優秀ということ。

(タイトル争いに誰が加わるかを云うのはまだ早すぎる?……)

超早すぎ。まだ始まったばかりじゃないか。どの試合にもテンションが感じられるし、どの試合の重要性もわかるが、われわれはまだ10月にいるのだから、考えてみて!

(ラムズデイルのような選手を手放すのは難しかった……)

個人的に、わたしは彼がやったことにはとても感謝していたから。われわれが彼と契約したとき、彼の周囲にはたくさんの雑音があった。われわれが彼に必要な環境ができるよう助けたのは、われわれが彼の可能性を信じたからであり、そして彼はそれを示してみせた。

彼は、われわれ全員から尊敬を勝ち取った。そして状況が変わった。なぜならこれはエリートスポーツであり、そうしたことは起きるから。

自然なかたちで状況に対処するのは難しかったので、われわれは彼と袂を分かつことに決めた。彼にも喜んでもらえたらよかった。

(オーデガードなしでチームはどう進化した?……)

われわれは、違うものにならねばならなかった。われわれの行うあらゆることにマーティンの影響があるし、ある選手を入れてそれを再現しようとすることは、非常に難しかった。だから、われわれはそれを違うやりかたでやろうとした。いくつかのことに適応し、違う選手のクオリティを使い、選手たちを正しいポジションでプレイさせ、正しいケミストリをつくる。

1試合か2試合くらいかかったかもしれないが、フロウはちょっとよくなりはじめた。われわれはやりかたを見つけたのだ。

しかし、われわれはいまも彼にいてほしいと思っているよ。なぜなら、彼はチームにとりもっとも重要な選手のひとりだから。

(サリバとガブリエルのパートナーシップ……)

もちろん彼らはチームにとって極めて重要だ。だが、わたしが思うにチームは一貫性や試合に勝つキャパシティを築いているのは、11人の選手全員がプレイのどのフェイズにもとてもコミットしているから。彼らには、どのボールにも競おうという渇望と欲望がある。

(レスターがどの試合も難しいことを証明した……)

イエス。3-4日ごとに信じられないテストがある。3日前はパリだった。その前はレスター。このふたつのまったく違う試合、相手、予想、プレイのやりかた。われわれは、それに適応しなければならず、それでいて自分たち自身であろうとし、試合に勝つために同じ野心と覚悟をもった。

(オーデガード不在ではトロサールとハヴァーツがフロント2でプレイしている?……)

われわれは、選手自身が自分の強みを活かせると感じられるポジションで使わねばならない。そして、自分たちの弱点はできるかぎり隠す。

マーティンがいなければ、われわれにもできないことがある。しかし、その他のエリアではより大きな脅威を持てるし、それを最大限利用せねばならない。

(それがチームがよりダイレクトになっている理由?……)

一部の試合では、イエス。だがマーティンのせいというわけでもない。というより、ポジションの振る舞いのせいだ。

(カイは今シーズン20ゴール取れる?……)

たしかに、彼にはそれをやるすべてのクオリティと野心がある。結局、ゴールを決めるということは、非常に小さなディーテイルになることもあるし、多くのことが自分のほうに流れてこなければならない。しかし、彼にはそれがあり、その点については彼のマインドセットはだいぶ変わった。

わたしの意見では、彼にはたしかにその能力がある。

(IBでのケガが心配?……)

わたしは試合は観ないほうがいいね! 全員が無事であることを祈るよ。なぜなら、前回のはいろんな意味でとても厳しいものになったから。

(IBはこれほどたくさんあるべき?……)

もう何年もこうなっている。われわれは、それを変えることはないだろう。それは彼らの義務の一部であり、すべてヨーロッパのチームが同じ。南米もそう。同じこと。だが、われわれはそれに適応せねばならないし、健康であってほしいと願う。

(選手たちには代表でプレイする前にフィットネスについて話す?……)

まずは、ナショナルチームに行くためには選手が健康でなければならない。そしてわたしが彼らと話しても、その全員がそこに入りたいと云う。これはノーマルなことなんだ。

国を代表するというのは大きな特権だ。彼らはみんなそこに入りたいし、そこで役割を演じたい。敗けたくない。われわれはそのことも理解する必要がある。

(トーマス・パーティがチームに溶け込んでいるのはどれほどうれしい?……)

彼はチームにとって大きな選手だ。彼はそれを毎週見せている。

彼はシーズンをとてもよくスタートした。とてもフィットしていた。休暇のあとの彼は、おそらくは彼がここにいたなかで、ベストのコンディションだった。それがチームをとてもよく助けた。

ここからの彼はそれを継続していく必要がある。われわれも彼のプレイ時間を正しく管理しているし、チームもそれをやっている。そして、彼も彼にできるすべてを行っており、ベストなフィジカルコンディションもある。

(彼は以前のベストに戻っている?……)

一貫性が問題だ。もちろん、ある習慣を変えてより一貫性を得たいと思っても、それは一夜にして起きるものではない。もし2-3週間たってもそれが起きないなら、あきらめてしまうこともある。キャリアのなかでそこからの2-3年を無駄にしてしまう。

彼はその点においてやれるすべてのことをやっている。わたしが思うに、彼のワークエシックはかつてないほどよくなっている。彼は、ボールを持ってチャンスがあるとき、ずっととてもソリッド。

この数試合の彼は、おそらく彼のもっとも完成されたパフォーマンスだった。彼は、求められているすべてをチームにもたらしていたから。

(彼のプレイは新契約を勝ち取れる?……)

われわれは、チームのベストヴァージョン、それにもっとも競争力あるチームを見つけるために彼をプレイさせる。そしてどの試合も勝つ。

最近のパーさんは、やっぱり好印象ですな。残り契約1年を切って、彼のベストシーズンになっている。MF危機のなかで、なんとよきタイミングか。

ちなみに、これまでクラブとの交渉がないと云われていた彼の契約については、このアルテタの会見があったからか、複数のソースが契約交渉について報じていた。アルテタは彼と2年の契約延長に前向きだとかなんとか。ほんまかいな。

会見の後半。

サマリー。ところで、ここはいつもこの動画の備考欄(あそこなんていうの?)をそのままコピペしているんだが、AI的な抽出なのか、Q&Aになってなかったりおかしなところで区切ってあったり、けっこう適当。でもひとつづつ確認するのめんどい。ごめんね。

  • Saka’s comments on winning Premier League title? Players are free to express their feelings. Belief is the most important thing to achieve. We don’t talk about winning the title, if we’re good enough then we’ll achieve it.
  • Merino’s comments about training? I don’t know what he’s referring to. We train in a certain way to get the best out of the players. And to take players to different levels.
  • Kai needs a lot of love. He needs to feel protected and feel chemistry around him. He’s one of the most likeable people I’ve ever met.
  • Maybe we’ll tell Aaron things and then do the opposite! There will be some mind games I’m sure. It’s not the first time we’re playing against someone who was in our camp.
  • Aaron decided he wanted to take another step in his career. We need competition in that position.
  • We have conceded some very sloppy goals against Southampton in the past and we haven’t applied ourselves in the right way.
  • This is what my dad tells me! If you had of won against these teams you would have won the league!
  • Lee Carsley gave me the sense of what it’s about being in a team and what it means. He was a joy as a person and a professional.
  • Carsley can create that energy around the team.
  • When your goalkeeper can combine both long and short, it’s a great option to have. It’s a weapon that we have that we can exploit.
  • I understand what Russel Martin is trying to do. You need a lot of courage.

このやりとりのなかで、「メリーノのトレイニングについてのコメントをどう思うか?」という質問がある。これは、PSGのあとの彼のコメントのことだろう。彼は「アーセナルは(トレイニングで)自分のキャリアで観たこともないようなことをしている」と述べたことが話題になっていた。ちなみに、同じようなことを以前ハヴァーツも云っていたらしい。

彼ほどの年齢でいろいろなクラブも経験し、それでも観たこともないこと。なんだろう。ヘンテコなこと。

そういえば、ぼくが最近のアーセナルの試合を観ていて思ったのは、相手のオーソドックスなやりかた。

レスターが守備の時間でもヴァーディを高く残していたのは、9も含め全員が守備に戻るアーセナルではもうしばらく観ていないやりかただし(これはPLでもあんまり観ないか)、PSGではHakimiとNuno Mendesというふたりのワールドクラスのフルバックがいて、彼らが攻撃のカギになっていたところも。

アーセナルのフルバックはホワイト、トミヤス、キヴィオール、ティンバー、カラフィオーリと、もうしばらくFBというよりはCBとのハイブリッドタイプが務めていて、オーヴァラップは彼らのメインの仕事ではなくなっている。そういった従来型のアタッキングFB(あるいはWB)は、チームのなかにもはやKTくらいしか残っていない。それも、残っていると云えるかどうかは微妙だが……

アーセナルも、思えば遠くに来たもんだと思う。

全員で攻撃して全員で守備してティキタカもやればパークザバスもやる。ハイプレスからボールを奪えるし、セットピースで鬼のように強い。やっぱりいまのアーセナルは、たいそうユニークなチームなんだろう。それをピッチで実現させるためのトレイニング。メリーノが「観たこともない」と感想を述べているのは、なんだか興味深かった。

ガブリエルの試合前コメント「(サリバは)ロールスロイス」

Sky Sportsがインタビューしていた。

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