ちまたでは「title deciderの可能性」が喧伝されているこの試合。 お互いまだシーズン20試合近く残しているので、さすがそれは大げさだろうが、この試合結果が与えうる、とくにアーセナルにとっての影響を考慮すると、あながち云いすぎでもないかもしれない。 PLマンシティ。この試合は、シーズン前半の延期があったおかげで、タイミング的にはCLのノックアウトステイジが行われている期間にイレギュラーにぶっこまれている。この日のPLはこの試合のみということで、1位と2位が直接対戦するPLのビッグゲイムとしても一般の注目度は高い。 昨日のエントリ↓でも触れたように、アーセナルは近年は彼らにまったく勝てていないのはご存知のとおり。単一チーム相手としてはクラブワースト記録のリーグ10連敗中という。 <合わせて読みたい> アーセナルにとってPLマンシティはカップファイナル | ARSENAL CHANGE EVERYTHING いっぽうで、今シーズンはとくに、スタート以降で一度もリーグトップを譲っていないアーセナルは、シティにやられつづけていた期間からは、すでにネクストレヴェルへ進んでいる状態。直近数試合でのやや不調は観られながらも、もちろん、これまでと違う結果が期待されている。 試合をプレヴューしてゆこう。
アーセナルにとってPLマンシティはカップファイナル
今週ミドウィークは、アーセナルにとって今シーズン最大のビッグマッチのひとつ、PLマンシティがある。 シーズン前半の対戦が延期されたことで、彼らとはシーズン後半にホーム・アウェイの2試合を残しており、今回はそのファーストレグ。エミレーツでの試合となる。 現時点で、21試合消化して51ポインツのアーセナルがリーグトップ、22試合消化で48ポインツのシティが2位と、両者のあいだには3ポインツ差しかなく、今回の結果によっては(GDで)トップが入れ替わるという6ポインター。しびれるような対戦になっている。 いつもなら試合プレヴューエントリで書く内容だが(※明日書くつもり)、今回はさすがにビッグマッチなので、より突っ込んだところを書いておきたい。 というか、おなじみの『The Athletic』にジェイムズ・マクニコラスがリヴァプール担当のライターに、シティとのタイトル争いの心がまえを訊くという企画記事があって、それを読んでいたらつい書きたくなったのである。
アーセナルはVARの犠牲者? 繰り返される議論な判定
先週末、アーセナルのPLブレントフォード戦で起きた「VARエラー」。 試合後にも確認されたように、オフサイドがありながらゴールが認められた誤審は明白であり。これがアーセナルのタイトル争いにどの程度影響を与えるか現時点では定かではないものの、ここで2ポインツを失ったショックは非常に大きい。 その後には、PGMOL(※PLのレフェリーを統括する団体)が、公式にエラーを認める声明を出した。 Both incidents, which were due to human error and related to the analysis of offside situations, are being thoroughly reviewed by PGMOL. — PGMOL (@FA_PGMOL) February 12, 2023 そんななか、『Sky Sports』がアーセナルが今シーズンに受けたVAR(審判)事案をまとめていた。昨日の当ブログでも言及したように、あのような議論な判定は今シーズンのアーセナルにとって今回が初めてではない。 Arsenal victims of another VAR error against Brentford – how many points has it cost them this season? 今回はこの件について。
【マッチレビュー】22/23EPL アーセナル vs ブレントフォード(11/Feb/2023)誤審で2ポインツ失う
これはダズ~ン。 ホームでだいぶ苦しみながら試合が進み、65分にとうとうサカ→トロサールで決めた!と喜んだのもつかの間。10分もたたずに、セットピースから失点。しかも、またVARの誤審もあったって? 貴重な2ポインツが。 ため息がでちゃう。シーズン前半は完璧に近いフォームで進めてきたというのに、PLはこの2試合で5ポインツも失っている。 おかげで水曜のPLシティ(H)が、これまでになく重要になってしまった。しかも、このフォーム。先々週にFAカップで敗けたときは、まだこの試合が楽しみだと感じていたのに。 試合を振り返ろう。 Trossard scores but Toney dents Arsenal title bid
【マッチプレビュー】22/23EPL アーセナル vs ブレントフォード(11/Feb/2023)“ビッグ6キラー”
アーセナルのMD21は、ホームのブレントフォード。 PLでは、ミドウィークにマンUがホームでリーズに分けたり、先週はもちろんアーセナルも絶不調のエヴァトンに敗けたり、ますますどんな相手も油断できない混沌としたリーグになっている。 現在のブレントフォードは、じつは絶好調チームということで、今シーズンのPLではまだ敗けなしという要塞エミレーツながら、シティ(FAカップ)、エヴァトンと2連敗中のアーセナルは今回もまったく安心できない。 本日の試合をプレヴューしてゆこう。
マーティン・オーデガード「やっとホームを見つけた。ノースロンドンに」
こんにちは。 今朝TWを観ていると、チャールズ・ワッツが「すごくいいよ」と『The Players Tribune』のマーティン・オーデガード回をシェアしていた。 North London Forever | By Martin Ødegaard 読み始めたら内容もすごくおもしろくて、それなりにボリュームのあるインタヴュー記事なのに、つい一気に読んでしまった。 ぼくがフォロウしているアーセナル系インフルエンサーの皆さんも、ほとんど全員この記事に反応していて、やっぱりそれだけおもしろい記事だったんだなと。 このたくさんのスポーツ選手のインタヴューを紹介している米『The Players Tribune』の記事では、以前にグラニト・ジャカのインタヴューを訳したことがあるが、日本語版もあるサイトだから、その後ガビ・マルティネリのインタヴューがアップされたときは遠慮をしていた。 だが、いまあらためて日本語サイトを観ると、コンテンツはかなり限定されていて(サッカー選手は一部の有名選手と日本人しかない)、今回のオーデガードも日本語訳はされなさそう?なので、このブログで紹介したくなった。 もし、日本語版に反映されるようなら、このエントリは消そう。 英語も平易で、訳に時間がかからなそうなので、ちゃちゃっとやってみる。
アーセナルを悩ますフォラリン・バロガンの活躍
今シーズン、アーセナルからのローンで、リーグアンのStad Reimsでプレイしているフォラリン・バロガン(21)。 最近は、ほとんど毎週のように彼の活躍がメディアで伝えられているのはご存知のとおりで、先日はFC Lorient(H)でのハットトリックでゴールを14として、ついにリーグアンの単独リーディングスコアラーになってしまった。ラカゼットも活躍中でなにより。。 フランスリーグにいるスター選手たち、エンバッペ、ネイマール、メッシらよりもゴールが多いとあって、見出しのインパクトは強烈。そんなわけで、いまフロ・バロガンは、外国でブレイクしたフットボーラーのひとりとして英国でも注目が集まっているところ。 ローンが大成功しているこの状況は、アーセナルのファンや関係者の誰にとってももちろん喜ばしい。だがいっぽうで、来シーズンの彼をどのように扱うべきかがクラブにとってはますます悩ましくなってきた。 と、昨日の『BBC Sport』が伝えていた。
移籍市場でひとり巨額を費やしたチェルシー。なぜFFPで罰せられないのか?
ゆうべ、マンシティがFFPルール違反でPLから起訴されるというニュースがTLに流れてきた。4年に渡る調査の結果で、前代未聞の事態と。 BREAKING: Man City charged by Premier Leaue with numerous breaches of financial rules following a four-year investigation. This is unprecedented: pic.twitter.com/ZGzdX210qP — Martyn Ziegler (@martynziegler) February 6, 2023 PL公式もこのことを公に発表している。 シティに与えられる可能性がある罰則としては、罰金、ポインツ剥奪、コンペティション除名、移籍ウィンドウのバンのようなものがあるらしい。『The Guardian』の解説記事だと、これらの合わせ技すらあるとか。彼らは、2014年にもFFP違反でUEFAと罰金で和解している。 さて、今回はどうなるか。 もちろん現在シティとアーセナルはPLのトップを争っているので、これはこれで興味深い。 ところで前から思ってるのは、ユヴェントスもPSGもシティも、弁護士とか税理士とか、この世界の最上級のエキスパートをちゃんと雇っているだろうに、なぜにこういうことが起きるのかという。ルールすれすれで財務を運用しようとしているのだろうが、結局失敗してしまうのはなぜなんだろう。Football Leaksでの暴露とか、そういうのは置いといて。バレなければルールを逸脱してもいいと考えているのか? もっと安全なやりかたもあるだろうに。 と、そんなことがありつつ、そういえば、ちょうど昨日はフットボールファイナンスの大先生であるSwiss Ramble氏が、チェルシーの財務について興味深いポストをしていたことを思い出した。 New analysis looking at how much money Chelsea have really spent under the new owners. Yes, player amortisation, longer contracts and other accounting tomfoolery will help meet FFP regulations, but what does this mean in the real world? #CFC https://t.co/4w5xBaxBC4 — Swiss Ramble (@SwissRamble) February 6, 2023 チェルシーといえば、もちろん今年€600m近く移籍金に費やしているということで、みんなが(建前では)平等に楽しんでいるゲイムに、ひとりだけルール無用のプレイヤーが混じったみたいになっていたところ。さすがにそれはおかしいだろうと、多くのフットボールファンが感じたのではないか。 Swiss先生が、なぜ彼らだけがそれができたのかについて、くわしくリポートしていたので、今回は一部分だけ翻訳してシェアしたい。 全体は無料で読めるので(※要メンバー登録)、くわしくはオリジナルをご参照。いろいろ興味深い。
【マッチレビュー】22/23EPL エヴァトン vs アーセナル(4/Feb/2023)セットバック
PLタイトルを狙うわれらが、まさかここで敗けるとは。しかも、絶不調のエヴァトンにもたらした勝利は、まるで去年の再現みたいである。 これでアーセナルは、FAカップのシティにつづいて2連敗。PLでは今シーズンの2敗め。 アーセナルのファンとして、今シーズンはまったく敗けることに慣れていないので、不覚にも大きなダメジを受けてしまった。メンタルヘルス。 試合を振り返らねばいけませんか。わかりました。そうしましょう。 Everton stun Arsenal in Dyche’s first game as boss
【Forever】ガブリエル・マルティネリが2027までの新契約にサイン【Arsenal】
ゆうべは今日のPLエヴァトンのエントリを優先したかったので、ちょいと話題が前後してしまった。 昨日ロンドン現地朝、アーセナルFCがガブリエル・マルティネリの契約延長(新契約)を発表していた。ファイナリー。 Gabriel Martinelli signs new long-term contract Gabi signs on ❤️ pic.twitter.com/mgMIzdt68O — Arsenal (@Arsenal) February 3, 2023 最高にエモいと評判の1分動画もナイス。 ヤッフー! もうしばらく以前からクラブはマルティネリの新契約について、選手側と交渉していたと伝えられ、今回ようやく&めでたく最終的に双方が合意した。 これまでも選手本人は、アーセナル愛&クラブに残留希望を公言していたため、ここに至るまでとくに心配はしていなかったが、みんなが取り組んでひとつのことをやり遂げるというのは、やはりよいものだ。感動した!
【マッチプレビュー】22/23EPL エヴァトン vs アーセナル(4/Feb/2023)混沌エヴァトン
ホームでのマンU以来、FAカップをはさんで、およそ10日ぶりのPL。この間は移籍ウィンドウの盛り上がりもあって、すっかり長い時間がたった気がする。 アーセナルのMD20は、グディソン・パークのエヴァトン。 去年9月、例の英国の女王がお亡くなりになった影響で、エミレーツでの彼らとの試合は延期、今シーズン初めての対戦になる。 エヴァトンといえば、今シーズンは成績低迷、マネジャー交替、オーナーがクラブ売却の意向を示すなど、まったくケイオスな状況。今回の冬ウィンドウもかんばしくなかったというのだから、何をやってもうまくいかないみたいである。 相手がそのような状態なので、アーセナルはアウェイながら、勝たないわけにはいかない試合だ。 土曜の試合をプレヴューしてゆこう。
アーセナルの2023冬ウィンドウをどう評価する? by BBC Sport
どうも。 昨日、このブログでもアーセナルの2023冬の移籍についてはまとめて、一息ついたつもりだったが、それが終わったあともメディアでは続々とそのレヴューをやっていて、なんだかまだ興奮冷めやらぬ?といったところ。 移籍金でも、この冬はイングランドの冬ウィンドウの記録を更新したようだし、大局的にはポストCovidで反動もあったりで、各クラブが積極的に動いたという理由もありそうだ。 そしてアーセナルとしては、けして理想的な補強にはならなかったものの、英国メディアの評価は総じて低くない。ぼくもそう思う。 ただ、基本的には、ぼくも含め多くのファンがそういうポジティヴ寄りのスタンスだとは思うが、あくまでひいきクラブを観る目だ。 中立的・客観的な目線の『BBC Sport』のレヴューが、フェアな評価に思えたので、今回はそれを紹介したい。 Have Arsenal done enough in transfer window? 昨日の当ブログのまとめエントリのつづきのようなものとして読んでもらえれば。 アーセナル2023冬の移籍ウィンドウまとめ | ARSENAL CHANGE EVERYTHING