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シティ戦で炸裂したアーセナル崩し。アルテタのスカウティングとは?

redditでなるほどなあと思わず唸ってしまったポストがあった。

What’s going on here? As soon as city score 2nd goal, the coaching staff go to Arteta and celebrate. Did he point out a flaw in the Arsenal defense? from Gunners

先日のシティ戦、ベルナルド・シルヴァが決めた2点目の直後、中継のカメラが抜いたのは、シティのベンチでアルテタを抱擁するグアルディオラとコーチ。

この写真にキャプションをつけるとすればこんなふうになるだろうか。

アルテタ「(シャッ!)」

グアルディオラ「ミケル! なんてこった君のいった通りになったぞ!」

コーチ「当たったな! ミケル! お前はほんとにすごいやつだ。わっはっは」

※この件、Metroでも記事になっていた。

How Mikel Arteta helped mastermind Manchester City’s win over Arsenal



もしこれがほんとうにアルテタのスカウティングによるものなら、アーセナルの2失点目にはアーセナルによる典型的なエラーが繰り返されていたことになる。

失点シーンを振り返ってみよう。

ベルナルド・シルヴァのファインゴール

アーセナルが1点を追いかけていた63分のこと。この時間帯のアーセナルはラカゼットが入ったことで攻撃が活性化し、全体でみれば決して悪い時間ではなかった。グウェンドゥージがコーナーキックからのクリアボールの処理を誤り、セルジオ・アグエロとチェフが一対一からビッグセーブの直後。

ミキタリアン、ジャカ、オバメヤン、ゲンドゥージと人数をかけたプレッシングを次々かわされると、(ここから上の動画シーン)ギュンドアンから左のメンディへ。スターリングとのコンビネーションでアーセナル陣内の深いところまで自ら持ち込むと、ベレリンのマークにかからないマイナスのクロス。ボックス内にぽっかり空いたスペースにベルナルド・シルヴァが入り込みそのままダイレクトでゴール左上にシュート&ゴール。

ミケル・アルテタのアーセナル分析

アルテタが事前にアーセナルの動き方を分析していたという前提で。

第一のポイントは、アーセナルのプレッシング。

ここをかいくぐれたらそのあとには、前に人数をかけている分だけ必ず中盤にスペースができる。つまり、プレッシングはそれだけアーセナルにとってリスクになるということ。しかもアーセナルの集団プレスは、現時点では完成度が低いということは事前に予想されていたことは十分にありえる。

実際、人数をかけたプレッシング(最前線にはラカゼットが残っていた)をやりすごせたため、ギュンドアンはオープンスペースにいたメンディにボールを預けた時点では、アーセナルの前の5人を置き去りにしていた。

次のポイントは、ディフェンスラインの駆け引き。

メンディがアーセナルのディフェンスサードにボールを持ち込んだときには、ムスタフィが3人のディフェンスライン(ベレリン、ソクラティス、リヒトシュタイナー)に加わって4人がしっかりゴール前でラインを揃えた。遅れてジャカがラインの前に合流、4-1の形に。危なげないかたちに見えたが。。

メンディの走り込みに合わせてボックス内では中央のアグエロがGKの前へ進むと、それに釣られたのがソクラティスとリヒトシュタイナーのふたり。

メンディはスターリングとの短いパス交換で簡単に深い場所へ侵入すると、ベレリンがついてくるが、そこを避けてボックス内アグエロが開けた大きなスペースにマイナスのグラウンダーのクロス。アグエロの右後方にいたシルヴァが追いついて余裕を持ってボレー。

リヒトシュタイナーはソクラティスとともにアグエロを見つつ、シルヴァのことも気にしていたが、最後には中途半端なポジショニングになってしまった。

アルテタの指示

  • プレッシングを抜けたときがアクションのトリガー
  • ボールを持ってサイドを深くえぐれ(サイドのスペースが空く)
  • CF(アグエロ)は中央ボックス内でGKの前まで(DFが必ずマークについてくる)
  • ボックス内でCF後ろのスペースを使え(そこへクロス&走り込んでフィニッシュ)

これはさすがとしか。いかにも稚拙な守備をやるアーセナルらしいといわれれば、そのとおりである。

アルテタがこういうインストラクションを事前にしていて、実際にこれが起きたのだとしたらあのベンチのリアクションはうなずける。あまりにイージーなことに彼らは逆に驚いたかもしれない。

アルテタとアーセナル

試合後の報道によれば、この試合のあとにガジディスがアルテタと面会していたようだ。

エメリが土壇場で新しいマネージャーに選出されるにあたっては、直前にはほぼアルテタで決定というところまで行っていたというので、禍根を残さないようフォローにまわったのかもしれない。

いずれまたアルテタに白羽の矢を立てるときが来るかもしれないのだから、大事なことだ。



2 Comments on “シティ戦で炸裂したアーセナル崩し。アルテタのスカウティングとは?

  1. アルテタには素晴らしい監督になって欲しいですね!
    そしてウナイには後継者の話が出ないほどの活躍を期待しています!
    そのためにはファンの少々の辛抱が不可欠だと思いますが…笑

    1. チャンピオン相手の初戦ですら批判が少なからずありますからね。

      今シーズンが最大の試練でしょうね。。ここをうまいこと乗り切れれば。

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