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18-19アーセナルのEPLトップ4フィニッシュを決めるアウェイ5試合

長いインターナショナルブレイクのあと、18/19EPLシーズン終盤の8連戦が始まり、アーセナルはホームでNCを難なく交わしトップ4フィニッシュに向け幸先のよいスタートを切った。

その試合の結果でアーセナルはついに3位に浮上したこともあり、界隈では若干楽観的な雰囲気も漂っているものの、オーウェン・ハーグリーヴスのように、いまだにアーセナルのトップ4フィニッシュを信じていないひともいる。

その理由は、今シーズンのアーセナルの悲惨なアウェイフォームだ。残り7試合のうち5試合が苦手なアウェイマッチということもあり、現在その結果がアーセナルの目標達成において決定的な影響を与える状況となっている。

今回は、プレミアリーグでのアーセナルのアウェイフォームについて、それとトップ4フィニッシュの可能性について、週末のエヴァートンの前に改めて整理してみたい。

※なお数字やデータは基本的にWeek31までのものとなっている。



PLテーブル現在位置のおさらい

画像はSky Sportsより。

トップ6のなかでは唯一1試合消化が少ないなかで4位。1試合消化で3ポインツ取ると3位に上がれるポジションだ。ここまでの道のりを振り返れば、シーズン最終盤でこの位置は悪くない。

もっとも3~6位は3ポインツのあいだに4チームがひしめく団子状態で、今後も1試合づつ順位が入れ替わりながらフィクスチャが進んでいくことも大いに予想される。

トップ4フィニッシュを有力視されていたマンUは、このクソ大事な時期にも関わらず前回ウォルヴズに敗けたおかげで6位と一歩後退してしまった。くわばらくわばら

このテーブルはあとで何度か振り返る。

18/19EPLアーセナルのアウェイフォーム

画像はWhoScored.comより。

W5 D4 L5。

これでもじつは昨シーズンに比べると10ポインツもアウェイで多く取っている。エメリの課題だったアウェイフォームの改善については、ここにそのきざしを見ていいのかどうかは微妙なところだ。悪すぎるシーズンと比較したところで、さほど重要な意味があるとも思えない。

今季、アウェイフォームがとくに悲惨なように見えるのは、ホームとの対比があるからである。

今季ホームで無類の強さを誇っていることについては何度も書いているが、ここまでの成績はW14 D2 L1。

先日のNCで達成したホーム10連勝は21年ぶりという記録。それほどアーセナルはホームで好調をつづけている。

一方でアウェイはW5 D4 L5と、勝ち敗けが五分で、14試合中じつに9試合でポイントを落としている。今季の負け試合もほとんどがアウェイである。

また、今季アウェイ全試合でクリンシートのキープに失敗しているPLで唯一のチームがアーセナルということで、とにかく失点を防ぐことができていないことがアウェイフォームに暗い影を落としている。

アーセナルのアウェイマッチデータ

Optaデータ(@Orbinho)より。

攻撃では、ゴール・シュートともにホームの数がアウェイ大きく上回っている。

ホーム・アウェイともにxGをかなり上回ったゴール数を残しているのは、コンヴァージョンが異様に高いという今季アーセナルの特徴を表している(※今季23.1%というCVレートは1996年以来のOptaデータのなかでも最高とのこと)。

問題は守備で、xGアゲインストの数字がホーム・アウェイで対して違わないのに(20 v 21)、実際の失点数には倍以上とかなり大きな開きがあることに注目したい(12 v 27)。

被シュートの数もほとんど変わらないのにこの結果ということは、要するにこのデータは、アウェイでの試合になるとなぜか打たれたシュートを防げなくなるということを示している。アウェイ病である。

つづいてアウェイでの平均失点数。

アーセナルのアウェイでの平均失点は1.93。1試合でだいたい平均して2失点しているというのだからたまったものじゃない。プールの約4倍、シティの約3倍だ。

アウェイの失点を改善できないなら、勝つためには2点以上を取らなければならないということだ。まるでファーストレグを落としたカップ戦のように厳しい条件ではないか。

この状況をGKだけの問題にしていいのかどうかはわからないが、たしかにベルント・レノのスタッツにもホーム・アウェイでかなり大きな差が出ている。

おおむねアウェイでの数字が劣っているが、とくに注目すべきところはビッグチャンスだろうか。

敵につくられたBCの数はホーム・アウェイでほとんど差がないにも関わらず(28 v 27)、BCセーブ数には「13 v 2」とびっくりするくらいの大きな差がついている。BCでの失点も「5 v 18」とアウェイでじつにホームの3倍以上失点している。

ちなみにレノのホームでのセーブ率は「デ・ヘアのレベル」だそうで、アウェイで並の数字であってもそれなりの差が出そうだが、いずれにせよ同じGKでホーム・アウェイのセーブ率にここまで大きな差が現れる理由はよくわかならない。

チェフのホーム・アウェイのセーブ率とレノのそれを比べていたブログによると、18/19レノの78% v 13%に対して、17/18チェフは46% v 29%。チェフもあまり褒められる数字ではないが、それでもまだチェフのほうがマシである。思い切ってアウェイマッチはチェフに任せるという選択も。

……ないだろうねえ。

アーセナルが今季アウェイで3ポインツを奪えたチームとは?

アーセナルは今季アウェイでここまで5試合に勝利している。昨シーズンでは一年を通して4勝しかしていない(W4 D4 L11)。今季はまだ5試合ポイントを伸ばせる可能性があるので、一応昨シーズンよりは改善している。

しかし今季敵地で3ポインツを奪ったその相手をあらためて見てみると、少し悲観的になれる。

  • カーディフ
  • NC
  • フルアム
  • ボーンマス
  • ハダースフィールド

お気づきだろうか?

今季アーセナルがアウェイで勝利した5チームはすべてボトムハーフ。ボトムハーフのなかでもカーディフ、フラム、ハダースフィールドの3チームは最下層、降格圏にいるチームで(※フラムとハダースフィールドは現時点ですでに降格が決定している)、NCも降格圏に近い。

アーセナルがアウェイで勝った5チームの半分以上が降格に近いチームということは、つまり、アーセナルは今季PLのなかでも「かなり弱い相手」にしかアウェイで勝てていないのである。

現在1試合残して暫定4位と比較的いいポジションにおり、さらにライヴァルチームのキツいフィクスチャもありながら、万人にアーセナルのトップ4フィニッシュが信じられていない理由はこのあたりにある。

アーセナルの今後5試合アウェイの相手

そう考えると、アーセナルが残しているアウェイの5試合はかなり厳しい相手ばかり。

  • エヴァートン
  • ワトフォード
  • ウォルヴズ
  • レスター
  • バーンリー

といずれもトップ6以下では最強クラスの相手が並び、アーセナルには手強い戦いが予想されるフィクスチャとなっている。最終日のバーンリーを除きすべてトップハーフのチームだ。

※なおバーンリーも17位というポジションながら今季ホームでToTやウォルヴズに勝っておりまったくあなどれないチームである。彼らが現在17位ということは状況によっては最終日に降格を賭けて死にものぐるいになっているという、最終日あるあるの可能性も。やっかいなことだ。

このなかでもアーセナルにとり、嫌な相手はやはりワトフォード、ウォルヴズ、レスターだろうか。

もっとも手強い相手、ウォルヴズ

ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズは現在7位でトップ6とは少しポイント差がついているものの、今季から昇格しているクラブとは思えないほど大躍進のチームとなっており、このままいけば来シーズンもしかしたらトップ6に入ってくるのではないかと考えるひとすらいる。

以下画像はr/Soccerからの拾い物だが、ある種のトップ6キラーなチームになっていることがわかる。

トップ6にウォルヴズを加えた7チームの仮想のミニリーグでは3位とアーセナルよりも上位だ。彼らはトップ6相手にポイントを稼いでいる。アーセナルも11月にホームで1ポイントを奪われた。

おもしろいのは逆にボトム6とのミニリーグでは最下位ということ。弱いチームよりも強いチームからポイントを取っているという不思議なチームだ。

これは引いてカウンターという彼らの戦い方が、いかにボールを持って積極的に戦う「強者に強い」ものかがうかがえるし、一方でボールを預けて消極的に守ってくるような相手には手こずるという「弱者に弱い」傾向も見える。

彼らと戦うとき、エメリがそのあたりを意識した戦略を取るかどうかも見ものだ。ドロー上等でべったり引いてカウンターをやるとか? このあたりは、ウォルヴズ戦のプレビューであらためてやろう。

トップ4フィニッシュにはアウェイ5試合で何ポイント取ればいいのか?

Five Thirty Eight』の4/3時点でのPL結果シミュレーションによれば、アーセナルは3位でフィニッシュしている。

トップ4フィニッシュできる確率は69%と以前よりだいぶ上がった。

最終予想ポインツは「76」。

5位のチェルシーが74ポインツということは、75-76ポインツがトップ4フィニッシュを分けるボーダーとなりそうだ。

トップ4の安全圏「76ポインツ」までのシミュレーション

仮にトップ4フィニッシュに必要なポイントを「76」としよう。

現在のアーセナルは63ポインツ。76まであと13ポインツ

残り試合は7試合。うち2試合がホームで5試合がアウェイ。

ホーム2試合は3ポインツは確定として(CPとブライトンで6ポインツ)、アウェイ5試合で7ポインツ。ポッシボー15ポインツのうちの7。

5試合で7ポインツといえば、ちょうどW2 D1 L2、あるいはW1 D4 L0のようになる。これはイケる……のか……?……。

アーセナルのここまでのアウェイでのポイント取得率は45%(14試合でポッシボー42ポインツのところ、19ポインツ取得)。

今後5試合をそれに当てはめると、ポッシボー15ポインツの45%だから6.75ポインツ。ギリギリじゃね?

でも、仮に日曜のエヴァートンで3ポインツ取るようなことがあると、一気に楽観的な状況に。。

もちろん、ホームでだって何が起きるかわからないし、チェルシーやマンUがこのあとリヴァプールやシティといった最強チーム相手にステップアップしないとは云えない。(彼らがタイトルを争っていてくれてほんとよかった)

しかし、ここへ来るまでもっともっと悪い状況も十分ありえたことを考えると、これはかなりポジティヴに考えていいのではないだろうか。

ちょうど来週がナポリとのファーストレグだが、なんなら、ELよりもPLのほうにプライオリティを置くべき状況になってきているかもしれない。



まとめ

アーセナルがプレミアリーグでトップ4フィニッシュするためにはアウェイマッチがカギになる。

しかしアーセナルの今季のアウェイフォームは劣悪。

これまでアウェイで残した数少ない成果も、じつはより弱いチーム相手に限定されたもの。

残り5試合の相手は強敵。

結果を出すにはアウェイフォームの改善が必要。

しかしトップ4フィニッシュ予想では、アーセナルのかなり悪いアウェイフォームでもなんとか必要なポイントが取れるかも?

CL行けちゃうかも?

以上。

4 Comments on “18-19アーセナルのEPLトップ4フィニッシュを決めるアウェイ5試合

  1. 管理人さんお疲れ様です。
    いや~今回も最高に面白かった感謝です。
    もはやこのブログだけでアーセナル情報は事足りちゃってます(笑

    個人的には、エメリも稀代の戦術家なので、アウェイフォームの問題点は十二分に理解していると感じています。
    正確なデーター等は調べてませんが、格下相手でもかなり守備に気を使った布陣で戦っているイメージなんですが
    肝心の選手たちが、自陣で致命的なパスミス等を多々犯しているシーンが多い気ががするんですよね。
    BCセーブ数:ホーム「28 v 27」アウェイ「13 v 2」これは異常な数値ですが、問題はレノだけではないのかもしれません。

  2. アウェイに関しては楽観視してます。
    レスターとエバートンは何故か相性抜群ですし。
    バーンリーも誤審で辛勝してるイメージがあります。

    問題はワトフォードとウルブスでしょう。

  3. ここ最近のレノ、ソクラティス、コシェルニー、モンレアル、ナイルズ、ラムジー、ジャカ、コラシナツ、エジル、ラカゼット、オーバメヤンの4-3-1-2のフォーメーションならイケそうな気もします!
    トレイラは問題ないですが他が微妙なんで怪我人が出たらヤバイかもしれませんが…
    とりあえず今シーズンはなんとしてでもCL権を!

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