こんちは。
カラバオカップことリーグカップのセミファイナルのセカンドレグ。先月のエミレーツでのファーストレグから、今回はニューカッスルのホームSt James’ Parkで行われる。
アーセナルは、前回のファーストレグはホームで彼らに2-0で敗けるという大失態。よりによってミケルがほしくてほしくて震えているAlexander Isakに、まさに目の前で違いを見せつけられるという、ほんとうに悔しい試合だった。
そして、アーセナルはPLの前半戦でも彼らに敗けているため、現在2連敗中ということに。そういう意味でもこの試合には絶対に勝たねばならない。さすがに3連敗はないでしょう。
アーセナルは、この試合が終わるとしばらくのブレイクがあり、チーム御一行はドゥバイへ向かう予定だ。だから、この試合はなにかとタフだった1月をしめくくる試合。
気持ちよく勝ってくれ!
アルテタの試合前コメント「(冬ウィンドウ)失望はしている」
昨日のアルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(チームニュース……)
アルテタ:シティのあと新しいニュースはない。ベンはまだアウト。彼はブレイクのあとで起用できるといいのだが。サカはまだだ。
(サカは3月に戻れる?……)
わからない。
(セミファイナルを前にしてチームのムードは?……)
つぎはウェンブリーで、それがどれほど重要なものかわれわれもわかっているし、そのことはすぐに感じられるだろう。シティ戦のブースト、あの勝ちかた、すでにファイナルに近い試合。われわれも本気で行くつもりだ。
(今回の移籍への取り組みは夏に役立つかもしれない……)
われわれにはっきりとあった意図は、スクワッドとチームを進歩するための機会がつねにウィンドウにあるということ。
われわれはそれを叶えられなかったし、そういう意味では失望している。だが、同時にわれわれが非常に意識的なのは、われわれがほしかったのは特定の選手だけだということ。その原則にはとても従っている。そういうことだったと思っている。
(ニューカッスルは*いやらしいチーム……)※bogey team
そのことばは知らないな! 彼らは対戦するのはとても難しいチームで、いろいろな試合をやっている。われわれも去年はホームでいい感じに勝った。そして、今シーズンはとても異なるべつべつの試合があった。
これは、われわれにとってはさらなる機会だ。ウェンブリーへ行ける大きな機会。だから、わたしはとても楽しみにしている。
(あなたの選手時代、いやらしいチームはどこだった?……)
バルセロナ。
(アーセナルは1993年以降では一度もリーグカップを勝っていない……)
われわれは国内カップでは信じられないほどの記録がある。だが歴史的にリーグカップは難しいしタフなんだ。だから、これは歴史をつくるいい機会。
(ストライカーを取らなかった。ニューカッスルで必要なゴールを決める自信はある?……)
それらはふたつの異なることだ。ひとつは、わたしが自分の側から率直に話すことで、そしてそれが可能ならスクワッドを進歩させようとするクラブからの観点がある。
そしてもっとも重要なことは、チームと個人の進歩をつづけること。彼らこそが、いまここにいて、われわれが愛しているものたちだ。
それがすべてであり、ここからはそのことについて議論はしない。ウィンドウが開いていたときにさえ継続していた、いまつづけていることに集中する。
(マネジャーとしてセミファイナルでは緊張する?……)
そういうことではないと思う。興奮だよ。われわれは前向きで、ハングリーで、情熱を持っている。なぜなら、ファイナルまであと少しだから。明日それが叶えられることを祈る。
(マンシティのあとサリバが驚いていないとコメントしたMLSの急成長について……)
あの特別な試合で、選手たちはマイルズについてどう感じているか話すことができた。なぜなら、彼らはお互いにすぐ近くにいて、ピッチの上では共有しているから。それがもっとも重要なことだ。
わたしがつねに云っていることは、こうした若い選手が入ってきたときに彼らがどう感じるか。彼らを信頼し、いっしょになったときに彼らがもっと力強くなったように感じること。
わたしにとっては、彼らが準備できているように見える。チームのなかでのフィーリングもある。彼らは、彼らといっしょにもっと強くなれると感じているのだ。
(イーサン・ワニエリの成長に責任を持つ……)
大いにある。だが、年齢にかかわらずどの選手もだ。当然、どの選手にも違う性能があり、とくに18才にもなっていない場合や、そのほかの場合もチームにはある。
親としてのわたしが想像するのは、彼らはわれわれを頼りにしているということだ。彼らを教育し、正しい価値を伝え、世話をし、感情や身体的にも彼らを守る。それは大きな責任だ。
しかし、ありがたいことに、われわれはそれをたくさんのひとで共有している。彼らもよくやってくれていると思う。
(ファーストレグ以降で自信に違いがある?……)
敗けた直後の感情と、先日起きたあれをくらべれば、いまはまったく違う。なぜなら、われわれはとても力強いパフォーマンスを行ったからだ。いくつかの素晴らしい勝利があった。とくに前回のホームでのマンシティ。
だから、この勢いを継続しよう。試合のあと、われわれにはブレイクがあるので、これはガス満タンで行くときだ。準備してアプローチし、ファイナルへ行けると信じること。
(クラブが誰も連れてこなかったことが残念?……)
ノー。なぜなら、ベストを尽くそうとし、正しいプロセスをものごとを行い、同じ意図と意志を共有するひとたちがいれば、もしそれが叶わなくとも問題はない。そこには学ぶべきことがある。だから、前へ進むことだ。
それはいまや重要だったものの断片でしかないのだから、前へ進もう。それが正解だったのかどうかは誰にもわからない。シーズン終了後にわかることだ。
(夏の補強でより可能性ができた?……)
わからない。わたしが云っているのは、つまりある種のプロファイルにおけるすべて、選手の種類だ。その選手がほんとうにチームを強くしてくれると信じられるもの。
財政的には、たくさんのやりかたがあり、われわれは自分たちのレーンにいなければならない。それが、われわれをここまで連れてきてくれた。
(ワニエリのCFは検討している?……)
いずれわれわれは、フロントラインではかなり流動的にせねばならなくなる。いまいる選手たちをフィットさせておかねばならないし、これからも貢献をしてもらう。
レオはそこでプレイできるし、ラヒームもそこでプレイしてきた。イーサンもできると思う。マルティネリも。だから、全員の状態を見てだ。そのときの状態や相手も。
しかし、どこかの時点では、なにか違うことをやる必要が出てくるのはたしかだ。
(ニューカッスルのあとにドゥバイへ行くことになっている?……)
行くんじゃないかな!
(そのドゥバイ遠征をどう使う?……)
やることはたくさんある。これまでとも似ているだろう。場所、滞在するホテル、トレインするグラウンド。だが当然変える部分はある。
われわれは、シーズンのなかでも異なるとき、異なる人数で進んでいる。だから、おそらくはチームも異なる刺激を必要としているだろう。それに備えていくつかのことを用意しているし、できればそれがこれまで何度かのドゥバイ遠征のような効果があることを期待している。
(ワニエリが18才以下のゴール記録に向かっている……)
その記録については知らなかった。わたしが彼に望む唯一のことは、彼がいまやっていることをつづけることだ。自由にプレイし、粘り強くあること。彼にはことを起こす能力がある。
彼がその記録を破ろうが破るまいが、(多くのゴールを決めるのは)時間の問題だ。
(このウィンドウでは正しい選手がいなかった?……)
詳細なことについてはあまり語りたくない。われわれは、ある理由からそれをすることはできなかったし、それは受け入れる必要がある。それだけだ。いろいろなことの組み合わせだよ。
(いまのスクワッドのキャラクターのバランスが崩れることが怖かった?……)
ノー。それはなかった。われわれが見つけようとしている選手では、そこは問題ではなかった。
(スクワッドを大きくしなかったことはギャンブル?……)
ギャンブルではない。現実だ。われわれは自分たちの現実と向き合う必要がある。われわれには、われわれの選手がいて、何人かはローンに出ているし、35人とか45人とかのスクワッドになったことは一度もない。多くのクラブが45人の選手を抱えているが、われわれにはそのようなサイズはない。
それがわれわれの現実。われわれはここ数年はかなり多くのことをやらねばならなかったし、それがわれわれの現在地だ。
そして、われわれはそこも進化させなければならなくなる。アカデミーからももっともっと選手を入れて、より長くフィットしてもらう。それがこれからもやりつづける仕事だ。進化しつづけること。
(競うためには人数が十分じゃないことを心配している?……)
いまわたしはいまのチームの数字に集中している。それをどう最大化するか、どうベストを引き出すか。すでにある自分たちの問題、2月。これまでこのチームがやってきたことは際立っているとわたしは思う。だから、わたしは彼らを完全に信頼している。
(ハヴァーツはNo.1ストライカーとして成長していく?……)
カイはたくさんの試合をプレイしてきた。そして重要な役割を担ってきた。ずっと起用できた。
だから、彼がストライカーかどうかではなく、彼はこれからもより重要になる。わたしの意見では、そこは関係ないのだ。
会見の後半。わろとるがな。
サマリー。
- Game dynamic: When you score the first, there will be a lot of scenarios.
- Overturning scoreline: We missed loads of chances, we are different now.
- Trusting youngsters: It’s about how they compete not just they play. They’re going to test you at that age. These boys have showed they’re happy to go through these challenges.
- Protect Havertz: He’s played a lot of football but his availability is unbelievable. The players give you a lot of information.
- Start every game?: I don’t know. It’s a possibility. Maybe he scores another 15/18 goals? That’s a good scenario.
- Don’t want to give an away ground more motivation?: we have to understand each ground it different. It’s part of the game.
- Spoken to MLS about his celebration?: No.
- Havertz availability: You’ve already been looking at it. I think genetically he’s a powerhouse. So well built, robust. His body absorbs everything.
- MLS and Nwaneri helping each other?: A lot, there’s a bond and chemistry there. They’re both in different dressing rooms still, Ethan can’t change with us.
- Transfer window without Edu: The plan was drawn in the window and we achieved certain things.
- Certain players we wanted to extend our relationship with them, develop them.
- Effort to bring striker in: It was a similar narrative to last season. There were certain things we can and cannot do.
- Reassurance to fans: The numbers we’ve been dealing with. We’ve dealt with times with 13 players. We’re going to be better as the weeks go by.
- Sterling: Especially with injuries, we’re gonna have to share the minutes, we talked about it and have a way of achieving it.
- Watkins bid: You know I’m never going to talk about that.
- Six months to get the striker, new sporting director: We have the sporting director which is Jason who has been given all the support but what the club wants to do is all on me.
- Someone in sooner or later: The decision will be done relatively quickly
今回の会見は、冬の移籍ウィンドウがクローズした翌日ということで、やはりそれに関する質問が多い。
記者たちは、なんとかアルテタからネガティヴコメントを引き出そうと目論んでいたようだが、期待通りのコメントは得られなかったんじゃないだろうか。いちおう「ある意味失望した」くらいは云っても、クラブを批判するような調子はまったくない。逆に、それによってクラブの意思決定者グループのなかにおける彼の立場がわかろうというものだ。彼も決める側にいる。
それとワニエリ&MLSへの質問。これもシティのあとだから当然か。ああいう冬ウィンドウになったため、今後彼らふたりにかかる期待もかなり大きい。
あとは、これからの残りシーズンでハヴァーツにかかる負担についても、関心が高いだろう。いまやストライカーは彼だけになってしまったことで、彼に万が一のことがあったらと危惧されるのは当然。ワニエリのCFはちょっと観たい。
アーセナル2025冬ウィンドウの舞台裏。モラタにも打診していた
今回のウィンドウが閉じたあと、おなじみのJames McNicholas(gunnerbolg)が、The Athleticでリポートしていた今回のアーセナルの冬ウィンドウの舞台裏が興味深かった。
全体は省略するが、以下のような内容が含まれる。
- 11月の時点ではパルメイラスの18才CB、Vitor ReisとローゼンボルグのNypanを取る予定だった(※Reisはこの冬シティへ)
- しかしジェズースのケガで状況が一変。Vitor Reisの£30mが使えなくなった(もっともアルテタは即戦力以外にその金額を使うことには後ろ向きだった)
- 1月18日にはWatkinsの移籍は話し合われていた。彼はもともとアーセナルの補強候補リストになかった
- そのニュースが明るみに出た時点では、Jhon Duranのほうが売却されており交渉は終わっていた
- CLジローナでスペイン遠征の際、アーセナルはエスパニョールGKのJoan Garciaの代理人と面会。彼の顧客であるAlvaro Morataについても問い合わせたが、ガラタサライが早かったし、彼らと同等の条件は出せなかった
- WatkinsとMorata以外でアルテタがほしいFWは市場にいなかった
などなど。
冬ウィンドウ中も含めて最近のアーセナル界隈でMorataの名前は初めて出たんじゃないか。でも、彼のことを思い浮かべてなんだかミケルの好みのタイプがよくわかる気がした。ハヴァーツっぽさある。長身でテクニックある感じ。彼はもう32才ながら、アトレチコではけっこうゴールを決めていたそうで、その場しのぎとしては悪くない選択だったかもしれない。
夏のFWターゲットについては、Isakにひきつづき強い興味、Seskoにも同じくで、ふたたびWatkinsに向かう可能性もゼロではないという。いや、残りシーズンでこんだけ綱渡りして結局Watkinsだったら泣いちゃうけど。