無慈悲なストライカー?
今回の敗戦の理由は、エラーで自分たちのクビを絞めてしまった側面と、あとはチャンスを決められなかった側面と、両方がある。
後者について批判されてしまっているのは、やはりエンケティア。
彼は今回、ふたつのクリアなチャンス(フリーのヘッダー)を決められなかったことで、ややネガティヴに語られている。アルテタも、彼個人を批判する意図はないにせよ、ゴール前での決定力のなさをとても嘆いていた。※攻撃全般では、彼だけの問題では全然ないけど
とはいえ忘れてはいけないのは、彼はバックアップのストライカーであり、本来はこのような試合は荷が重かったということ(いや期待はしてたけども)。そのあたりを忘れて批判するのは、あまりフェアじゃないとは思う。バックアップを含めたスクワッド全体が完璧なチームなどほとんどないのだから。ジェズース不在の期間、彼だって十分仕事をしてくれている。この試合だって、ペナルティになったシーンではゴールが決まってた可能性だってゼロじゃなかった。
ただ、今回のような試合だと、やはりゴール前で無慈悲な鉄槌をくだせるストライカーの重要性について考えてしまう。
アーセナルでは、ゴールできなかったときのジェズースの擁護として、「周囲を活かせるタイプのストライカーの重要性」についてよく語られるが、結局試合を決めるのは、重要な場面でゴールを決める“clinical finisher”であり。身もふたもない話。毎シーズンでゴールデンブーツを競うストライカー。もちろんPLにも何人かいる。
20年前のアーセナルの全盛期にもアンリがいた。超絶チームワーク+クリニカルフィニッシャー。弱いはずがない。
今回チャンスを決めなかったエンケティアを擁護もできるが、あれがハーランドならどうだったかと考えると、やっぱり決めてたんじゃないか。ここで名前を出すのははばかられるが、ケインだったら。そのようなストライカーがいれば、この試合だってアーセナルに3ポインツだったかもしれない。
夏にはいまフランスで絶好調のバロガンが帰ってきて、ただでさえアーセナルは今後のストライカーをどうするか考えていく必要があるが、そんな人数があまっている状況においてすら、アーセナルがclinical finisherを求めて市場で動いても驚かない気もしている。
やはり試合に勝つには、結局はそういう選手がいたほうが近道なのだから。
この先アーセナルが強くなるために必要なストライカー。これもなかなかおもしろい議論。
事案後のレフェリーについて
ブレントフォードのやらかしがこの重要な試合の判定にどれほど影響するか、個人的に興味深かった。レフはおなじみのAnthony Taylor。
やっぱりちょっと全体的にアーセナルに甘かった? シティにはカードが4枚。彼らの今シーズン平均カードは1.17枚。レフェリーがスタンドの圧に押されている感じはあった。
とくにあのペナルティ。中継コメンタリによると、エンケティアにぶつかっていったエデルソンがボールを観てなかったということみたいだけども。
HTにギャリー・ネヴィルが「あれがペンのわけあるかい!」とtwして、ひんしゅくを買っていた(笑い)。
でも、これだけアーセナルにバイアスあるぼくでも、あれはちょっと甘い印象を持った。ほかの試合でもたまに観られるああいうシーンは、だいたい流されるから。
PGMOLは、あれでブレントフォードの誤審の2ポインツを返したつもりになってたりしてな。
この試合については以上。
やあ、まいったね。敗けちゃったよ。勝つと思ってたのに。でもファンとしても気持ちを切り替えようか。
シーズン全体を観れば、もともとシティはゼロポインツを覚悟しておくべき試合でもある。
たしかにいまアーセナルは試合で勝てていないが(FAのカップを入れると4試合連続)、内容がめちゃくちゃ悪いというわけでもない。今後は、ジェズースやESRがチームに戻ってくるというポジティヴ要素もある。
あの自分たちが迷走していて、どこに向かっているのかさえわからなかった絶望的にタフな時代を思い出せば、いまは全然マシ。これまでやってきたことを、今後もつづけていけばいいと信じられるのだから。
と、そんなタイミングでウーナイ。あなたなのですね。
つぎの試合は土曜のPLアストン・ヴィラ(A)。エメリはアーセナルに特別な感情を抱いているだろうし、ここで当たるのはイヤっすねえ。
でも勝つしかない。
アーセナルはこのあと4月までミッドテーブルチームとの試合がつづくので、ヴィラで流れをリセットしたい。
ではまた試合プレヴューで。
COYG
こんばんは。
今日の敗戦は物凄い悔しいものでしたが、同時に敗戦には納得感がありました。
明らかにシティの方が戦術的に試合巧者だったと。
戦前、シティが対等以上の相手にどうアプローチするのか興味があってそこに注目して見ていました。特に我々はこの数年は無慈悲なシティにチンチンにされてきたので、チンチンにできないだろうクオリティのある我ら相手にどうするのか?と。
前半、シティは立ち上がりこそハイプレスをかけてきましたが、時間と共にミドルサードのプレッシングに移行、中央のスペースを消し、ボールはサイドへ。奪ったらショートカウンターという形を繰り返していました。サカはベルナルドシルヴァに質的優位があり、一方左のマルティネッリはウォーカーとの対面に苦しんでいました。
後半、シティはミドルサードのプレスからハイプレスに移行、サカに荒らされていた左サイドをアカンジを入れて修正、それまでの可変システムから4−3−3に固定し、前半狙っていた左サイド(トミ、サリバ)ではなく、より攻略しやすい右サイド(ジンチェンコ、ガビ)をターゲットにしてきました。おそらく前半にハーランドがサリバとバトルしていたのも、後半のガビとの勝負に慣れさせないためと思われます。
結果はまんまとシティの策略にハマり、ミスがらみもあって失点。
自分はこの敗戦を経験や若さで片付けるべきではないと思っています。なぜならペップは勝つためのプランを周到に準備し、その通りに選手が実行して勝利を収めていたから。
確かにアルテタのチームにははっきりとしたコンセプトがあり、相互理解があります。選手のクオリティもある。それは素晴らしい。
ただここから先に進むには選手の経験も勿論ですが、戦術的な深み、柔軟性が絶対に必要です。今回シティにあってアーセナルに無かったもの。
アルテタは試合中の戦術変更や修正が極端に少ないです。あれ?なんか今日怪しいな、と思ったらその通り勝てないことがよくある気がします。
今回のシティとの一戦における勝敗の差はまぎれもなくそこ(戦術的な柔軟性)にあったと思っています。
結構SNSなんかを見ると戦えていた!という意見が多かったです。ただ、自分はそうは思わなかった。まだシティの掌で転がされていただけ、チンチンとまでは言わないけど負けるべくして負けたと思っていたので、そのように思われている方もいるかもしれないと思い、長文駄文ながらコメントさせていただきました。
あと、ジャカとマルティネッリは明らかにコンディションが落ちているので、そこも別の誰かに任せた方がよいような気がします。
シティは試行錯誤のすえ、ジェズスよりもやはりひとりで30点取れるハーランドだとなったわけだけど、アーセナルには別の結論に辿り着いてほしい気もする。たとえ20点取れる選手がいなくともチームで100点取れるチームが見てみたい。
シティは思った以上に狡猾でしたね
とは言え1.2年前の方が強かった気もするのでタイトルレース脱落しないよう勝ち点重ねればチャンスはあるかなと
マルティネリのサブはトロサールいますがジャカは誰が代役やるのか。スミスロウくらいしか思いつかない
オーデガードの顎ペンペンと、ジンチェンコのダッシュ駆け寄り、
ホントに胸アツでした。
冨安、しっかり切り替えて、攻撃面でも守備でも輝いてました。
フリーのギュンドアンに詰めた後、グリーリッシュのシュートブロックへのシーンは凄かった。(決められたけど・・・)
あのチームワークがあれば、まだまだ進化できるはず。
まずはエメリに泣いてもらいましょう。
COYG!
ラム爺さんと意見が似ています。
シティの失点パターンはほぼ、カウンターを含む速攻です。
そもそもサッカーで最も得点効率の高い攻撃が速攻であり、
中でもカウンターが最も有効であるのは普遍的な事実ですので、
格上の相手には速攻の精度と成功率を上げる必要があります。
今季のアーセナルは縦に遅く、速攻での得点が少ないです。
昨季いくつも決まっていた速攻が出来なくなっています。
ホームでシティ相手にボール持って回せたからOKみたいな考えは時代遅れです。
残るAシティ戦やELのアウェー戦など複数失点を前提に考えれば、
回してるんだか回させられてるんだか微妙な手数を掛けた攻撃を減らし、
ボールを持てなくても効率的に得点する必要があります。
もちろんポゼッションによる時間の浪費は、
「いつも複数得点取れてほぼ全て勝てる前提」があるなら有効な手段ですが、
それだけじゃ欧州カップを取れないのはシティが証明しています。
今季PSVやManUアウェーも落としてるわけで、
今後どれだけやれるかは戦術の柔軟性と幅によるでしょう。
これまでは運もあって首位でいたと考えるべきです。