hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, EPL, Match, News, Tactics, Transfer

【マッチレビュー】19/20EPL ボーンマス vs アーセナル(26/Dec/2019)アルテタのたしかな一歩

アルテタの初試合はジャスト1ポイント。でも今年のどんな勝利よりもポジティヴな1ポイントに思えた。

あんなふうにアーセナルが「まともなフットボール」をやっているように見えたのはいつぶりだろうか? みんなもそう思っただろう?

アーセナルのプレイを久しく観ていなかったひとがいたとしたら、ファンの興奮した様子に驚くはずだ。「ドロウのこの試合のどこがすごかったの?」と。

そりゃあひとことでは云えない(にんまり)。

云えないが、あえて云えば「生まれ変わった」。あるいは「これから生まれ変わりそうな未来を感じた」。

望んでいた結果も出せなかったし、理想的な姿にはまだまだ遠い。見えたのはほんのひとすじの光明だったかもしれないよ。でも絶望が深ければ深いほど見えた光は輝いている。まあわれらが現状にどれだけ絶望していたかということだ。そして絶望していたのは、われらが熱心なファンだからこそ。熱心であればあるほど苦しんでいた。この喜びを同じチームを愛するみんなと共有できることがぼかあうれしいね。

ミケル・アルテタのヘッドコーチとしてのデビューゲイム。振り返ろう。

Bournemouth 1-1 Arsenal: Gunners come from behind to draw in Mikel Arteta’s first match



アルテタの試合後コメント「姿勢、渇望、コミットメントは期待以上」

試合直後のコメントより。

アルテタ:インテンスだった。興奮した。わたしはただ選手たちにエナジーを渡したかった。ほんとに楽しんだよ。

思うにセカンドハーフには自分たちを有利にできるチャンスがあったね。しかし姿勢、渇望とコミットメントに関しては概ね期待以上だった。でも(結果については)ハッピーではない。

選手たちがわたしが要求するリズムでどれだけ続けられたかはわからなかった。しかしアティチュードはスポットオンだ。このクラブでそれは問答無用のものだ。このクラブではそれをやることがスタンダードで、今日彼らはそれをやっていた。

ポストマッチプレスカンファレンスより。動画は4分もない。短時間で切り上げられたようだ。

(ヘッドコーチとして最初の試合……)

アルテタ:わたしが見たもの、アティチュード、キャラクター、パッションにとても満足している。それとチームが見せたファイトとスピリットも。スポットオンだったよ。90分に渡って期待以上だったんじゃないかと思う。試合のなかでたくさんのことが起きたが、われわれは準備できていた。自分たちを理解していてそれに乗ろうとしていた。最後のプロダクトが欠けていたが。

(その最後のプロダクトにどれだけフラストレイション……)

グレイトではなかった。そのせいでチームのエナジーや自信を上げることができなかったのだから。しかしこのパフォーマンスを分析する必要がある。ポジティヴなことがたくさんあったし、もちろんほかのエリアでも進歩できる余地もたくさんある。

(選手をアゲるのにどれだけの心理的なものが必要……)

それもプロセスになるだろう。もし失点すればそれが懸念になる。われわれはプレイしたし、この試合で示したキャラクターにはとても満足している。彼らはハーフタイムに戻ってきて見せていた表情、そして彼らのリアクションはまさにそれだ。それこそ彼らがどれだけ欲しているかを示していた。

ふつうはこういうプロセスのなかで失点してしまえば、自信も落ちてしまうものだ。しかし過去に起きたたくさんのことについてはカムバックできる。それは起きなかったし、完全に反対の意味で起きた。それはものごとを理解していくためにはとてもポジティヴだ。

(ヘッドコーチになり気づいたこと……)

とてもいいものだね。わたしは以前から(サブや戦術の変更は)やっていた。試合中にいつも提案していたから。まわりにはとてもいい人たちがいて、そこで起こっていることについてアドヴァイスをくれる。快適に感じているし、あとずぶ濡れだ!

(メスト・エジルのパフォーマンス……)

Tbf、わたしが来てからのトレイニングにおける彼の姿勢は、ずっと素晴らしい。わたしはそれをずっと見ている。以前にわたしはみんなに対して白紙(clean slate)の状態だと云ったが、彼にもそうだった。試合の準備をしていて相手をチェックして、どこが付け入るところか見たとき、彼がキーポイントになりうると考えた。そういうふうに準備したんだ。彼はそれに応えた。やるべきことをやった。彼からあと2-3点は生まれていてもよかった。

結果は残念だったが、メンタリティはとても賞賛できる。多くのファンが感じていることと一緒ではないか。

もちろん劇的な変化とまでは云えないが、「あるべき姿を取り戻すプロジェクト」のプロセスの第一段階である「正しいマインドセット」は明らかに進歩があった。そうボスも感じている。

後述するように、今回の試合のいくつかのポインツのひとつは選手の役割が適材適所だったことで、エジルがエジルらしいプレイをしていたのがとても印象深い。彼がトレイニングからすばらしい姿勢を見せていたというのもまた興味深い変化かもしれない。以前エメリからはそこに問題があると指摘されていたのだから。

オバメヤンのコメント「ミケルにはグレイトなアイディアがある」

イコライザーをぶちこんだキャプテン。PEオバメヤンのコメント。

(パフォーマンスについて……)

オバメヤン:SHにたくさんチャンスをミスしてしまった。今日は3ポインツとらなきゃいけなかったが、そういったことも起きる。ボーイズだちのアティチュードはグレイトだったが、チャンスについては進歩しなければ。メンタリティもよかったし、未来のためにはナイスだったね。

(パッションとアグレッションが増している……)

ぼくもそう思うよ。みんなが最大のものを出した。つぎの試合もそれを期待している。

(HTにアルテタはなんと?……)

同じエンゲイジメントをつづけてプレイしよう、プランをリスペクトしようとだけ。彼はSHも続けてワークしてほしかったんだろう。それだけだよ。

(アルテタの下で何が変わった……)

彼は基本から始めて、戦術的にもたくさんのことに取り組んでいる。彼はグレイトなアイディアがあるよ。だからみんなハードワークして彼についていかないと。

(アルテタがタッチラインでアクティヴだった……)

もちろん。でもそれはぼくらにとって重要なんだ。少しぼうっとしてしまったりするときに、彼がそこにいてアドヴァイスをくれる。

(マンマネージャーとしてのアルテタ……)

彼はいいひとだよ。ぼくらのような選手でもあったし、ドレッシングルームでもいい感じさ。

(試合のなかでアルテタの要求に応えられるか……)

イェア。そう思うよ。みんながハードワークしていた。ぼくらにはいいアティチュードがあるし、彼がプレイしたいやり方でやろうとトライしていた。いい方向に向いている。進歩できることを願うよ。つぎの試合(※チェルシー)はハードだとわかっているが、自信はある。

(パフォーマンスのなかにポジティヴがあった……)

云ったように、今日はみんながとてもよくやった。すべてを捧げたし、それがこれからの試合でぼくらに必要なことだ。

得点後のアウェイファンに駆け寄り喜びを爆発させる姿に、最近の彼のストレスが現れていたように思える。

ティエリ・アンリとリー・ディクソンのコメント

たまにはパンディット系OBのコメントも。Amzon Primeの中継にて。

アンリ:公正のために云うが、たった1試合、しかも数日トレイニングしただけの人間を判断するのはとても難しい。

わたしが今日見たものはアーセナルでずっと見てきたものだ。良いプレイをしたとは思わないが、オバメヤンが得点した。それは何度も見てきたものだ。

ボーンマスのゴールについては、名指ししたくはないが、そいつについて何度も何度も話しているね。

ラカゼットはあのチャンスで決めるべきだったが、あのいまのチームではジャッジは難しい。

これから彼らが新しいマネージャーの下で学ぼうとしているところを見ていくことになるんだろう。今日のはグレイトな試合ではなくそしてオバメヤンがゴール。代わり映えしないものだ。

リー・ディクソン:問題はわれわれが平凡なものに慣れてしまっていること。アルテタは新しいクラブに来たのだから、そりゃあ選手たちを褒めるだろう。

ポジティヴなことはあった。しかし1ポイントは苦しんでいるボーンマス相手には十分じゃない。アルテタはそうとうやるべきことがあるよ。選手がそう簡単に変わるわけがない。何ヶ月もかかるだろう。新しい選手じゃなくてもね。

手厳しい。

アンリはアルテタの立派なマネージャーっぷりに複雑なのかも。。

イアン・ライトのコメント「エジルは素晴らしかった」

もいっちょOB系パンディット。BBC SportsのMOTDにて。

ライト:(ポジティヴはあったか?)ありまくりだ。今シーズンのアウェイで一番多いシュート数だ。ファイナルサードではいくつか判断がプアでもったいなかったが。

アーセナルはクリニカルなフィニッシュでボーンマスを罰するべきだった。

今日のエジルはブリリアントだった。ボーンマスは彼にスペイスを与え過ぎだ。アーセナルの選手たちは最後まで前でプレイしていた。

インテンシティもあった。アーセナルは勝てていた試合だったが、いずれにせよたくさんのポジティヴがあり、わたしは今日見たものにとてもハッピーだね。

ライティも喜んでる。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

21 Comments on “【マッチレビュー】19/20EPL ボーンマス vs アーセナル(26/Dec/2019)アルテタのたしかな一歩

  1. 久しぶりな観てて楽しい試合でしたー。
    あんなに縦パスポンポン入ったんで、逆にボーンマスの戦術大丈夫か?と思ってしまいました。
    あとは前からプレッシングかけて来るチームにどう対処するのか、アルテタに期待しましょう!

  2. オーバ以外の得点パターンが確立されれば勝率上がりそうな今後でしたね
    現時点ではマルティネッリが最右翼で、ラカの復調ペペのPL対応、サカ、ネルソン化け待ちですかね
    ラカの絶不調ぶりは心配ですけど

  3. アルテタ(違うかもしれない)のパパコールがすごかったです。ナイルズのポジション然りディフェンダーのポジションにもものすごく気を使っているのだとわかりました。アルテタは引き出しが多そうでいいですね。これから楽しみです

  4. ムスタフィ最高!
    パスも素晴らしいが何よりも画面に残像だけ残る新幹線スライディングが僕の脳裏に焼きつきました

  5. 全体によく走って戦ってたし、改善の兆しも確かに見えた。ただ厳しく見ればDFラインは相変わらず低かったし、中盤のプレスもゆるかったと思う。

    後半ジャカが下がって良いパスを出してたのはオプションとしては素晴らしいけども、逆にトレイラが下がってパスを引き出した時にジャカのサポートが遅くてカットされるケースが目についた。もっと全体をコンパクトにして短い距離のポジション修正でパスコースを作れるようにしたいし、ジャカもそういう細かい動きを磨いて欲しい。でないと下がったジャカに強いプレスをかけられた時に苦労すると思う。

  6. トレイラとエジル。この二人がとにかく目立ってました。エジルのパスが何度もすりぬけてましたが、一つでも決まってたらと思うと悔しいですね。こんな悔しがり方久しぶりです。
    ジャカが抜けるならあそこはルイスでもいいかなって思ってます。
    ラカゼットはちょっといつものキレがないとゆう印象でした。
    ダービーで初勝利。おおいに期待度します。

  7. 久しぶりに「神様、勝たせてやってくだせぇ」と思える試合でした。
    日曜のBLDでブチ勝ってハズみにして欲しいところです!

  8. 攻撃においてこの試合で一番効果的だったのはジャカの縦パスだったと思います。いつものサカのクロス精度ならもっとビッグチャンスになってもおかしくない場面を何度も作り出してて、あのパスのスピードでの正確性は世界でも有数の能力でなかなか代えがきかないんじゃないでしょうか
    トレイラやダビドルイスもいいパスは出してると思うけどジャカと比べると劣ると思います。なのでジャカにはぜひ残留して欲しい

  9. たった数日でこれほど改善するのかとビックリ。
    特にビルドアップの工夫が凄かった。状況に応じて変化しつつ形も多種多様。書くの面倒なんで省略しますが5パターンも使ってました。ボーンマスは前プレしなかったんじゃなく出来なかったんですよ。アルテタの無効化発動です。アルテタはホントに凄い。

  10. エジルやセバージョスといったボールプレイヤーが輝くスペクタルなサッカーをしてくれそう。期待しすぎるのは禁物ですが

  11. ビルドアップとプレスという二大問題を配置と少しの工夫で解決するとは思いませんでした。

    クロスの出し手と受け手が整備されたら、より得点の匂いが出てくると思います。

    サカやネルソンのクロスが効果的でなかったのは、ラカゼットとオーバメヤンが似通った動きをしている+反対のサイドのウイング&サイドバックやミッドフィルダーの入ってくるタイミングが悪いことが挙げられるのではないかと思います。

    チェルシー戦は楽しみですね。彼らもホームでサウサンプトン相手に不覚をとっているのでチャンスはあります。あと、トップ4もわからなくなってきました。レスターやシティも磐石ではないので、可能性は多いにあると思います。

  12. Primevideoでの中継について、トップギアでおなじみのジェレミークラークソンは「より多くの解説者に出番が回ってきて、これは良い事だね」とTwitter上でコメントしていました。英語圏全体ではどのような受け止められ方なんでしょうか。また日本語解説にとって長い目で見て前進となるのでしょうか。

  13. オーバのゴールは、大抵は合わせにいって左にそらしますよ
    ディフレクトしたボールなのに、瞬間的に完璧にコントロールするのはスゴいです

    ぺぺは相互理解の問題でしょうか、才能は明らかなんですけどねぇ
    スピードとテクニックで1枚くらい簡単にはがしますし、
    特にキックの種類は豊富で、セットプレーはもちろんオープンプレーでシュートにタテ回転かけちゃいますから
    どんな足首してんだよ、っていう

    自分のカタチが強すぎて球離れが遅い傾向だし、数的不利な状況でボール持つことも多い
    思った以上に相互理解が進んでないようですが、勝負所に自分のカタチ集中出来ればかなり強いと思います

    アルシャビンみたくすぐフィットするのもあれば、
    フレブは2月頃までダメでcl16マドリーで突然きっかけつかんで活躍しだすのもあります

  14. プレスが来ても、ショートパスのテンポを上げて対処していたし、アーセナルらしいサッカーが出来ていたと思います。
    明らかに自信を失っていた選手たちもポゼッション率が上がっていくとともに、強気にプレーできるようになっていました。
    特にルイスやトレイラは彼らの本来の武器が活かせるようになったように見えました。
    チーム全体がハードワークしていたし、その連動性も見られたのがすごくうれしいかったです。
    ボールが来なくてもパスコースに動きなおす選手も明らかに増えました。

    ミケル監督には疑問符がずっとついていましたが、
    アーセナルのサッカーを理解していて、
    その方向性を選手たちに示せる人は監督候補の中では彼が一番だっただなと思わされる試合でした。

  15. ほんと主さんが言う「まともなフットボールを見れた」思いました。成仏できそうです(笑)
    求めるとクオリティもまだまだだし、相手との相性もあると思いますけど。

    でも今回のポジティブはちゃんとアプローチがあって出来たポジティブだと思う。(戦術・選手のマインドを変える)
    たまたまでなく。細かいことはよくわからんですが(笑)
    継続してほしいですね。選手自身の取り組み含め。
    たぶんまだまだ苦労することもあると思う。信じられないような大敗をすることもあるかも。
    大まかなポジションの指示はある程度すぐ浸透すると思うけど、細かなところは時間がかかると思う。
    でもアルテタならその細かい部分も指示できると思う。試合中もそれは見て取れた気がする。
    コメントもいいですね。
    正しい方向、正しいアプローチで変えていけると期待してしまいます。

    自分はサカ、ネルソンはまだまだだと思ってますが主さんが期待するなら期待したいですね。

    ペペへのタックルほんま酷すぎ…

  16. トレイラ、トレイラ、トレイラ!でしたね。彼のああいうプレーを見たのは1年ぶり。どうしてエメリは彼のポジションをいじったのでしょう?

    そこからおかしくなり出したような気がしますが、まぁ今さらですね。

    とにかくトレイラは絶対保持!です。

  17. アンリ先生が言うように、公平に見ればブリリアントな結果とは言えない。
    相手もけが人10人と不調のボーンマスにドローだし、と。

    ただ!文脈として、エメリ末期 -> FL暫定でもあがらないパフォとムード、からの大反発であること!
    これがとっても素敵なことだと思う。(アンリとかってハイライトしかみてねーんじゃね?と思っちゃう)

    アルテタにとってトレーニングでインストールする時間がないこと、Detailにこだわれる段階でもないことなど
    多数の不利なシチュエーションにも関わらず、確かな前進を感じられた。
    これはすごいことだと思う。対マンチェスターC戦と比較してみ?ぜんぜん違うぜ!と言いたいぜ。

    縦パスバシバシ入るし、トレイラとエジルは踏ん張ってたし、AMNとサカ、ジャカをポジション修正して強みを引き出していた。これは明確なプランありだよね!

    あとは前線の選手の約束事の整理と精度や、プレス時のアタック&カバーなどの整理、距離感修正が欲しいけど、まぁそこは徐々にかなぁ。

  18. 次の試合は最近不調のチェルシー戦ですがここでアルテタ監督がビッグクラブ相手にどのような試合をするかが注目ですね!

Leave a Reply

Your email address will not be published.