試合の論点
サウサンプトン vs アーセナルのトーキングポインツ。
Signing off with a win 🤝
All the key moments from today’s 2-1 victory over Southampton 📺 pic.twitter.com/ox3dI4quMx
— Arsenal (@Arsenal) May 25, 2025
さよならの選手たち
この試合がアーセナルのシャツを着てプレイする最後だった選手たち。
すでに今シーズンかぎりの退団が決まっているのは、KT(セルティック)、ジョルジーニョ(フラメンゴ)、あとは単年ローンのスターリング(チェルシー)とネト(ボーンマス)。
KTのゴールが決まったあとは、けっこうグッとくるものがあった。長らくケガに悩まされながらも、プレイすることをあきらめず。そんな彼のゴールをみんなが笑顔で祝福した。愛されている。本人のすごくうれしそうな表情も印象的だった。
6年もの長期間、見えるところと見えないところでチームを支え続けた功労者に、完璧なお別れの試合になったことだろう。若い選手たちにもピッチの中と外でプロフェッショナリズムを示してみせた漢。今後の幸せを祈らずにいられない。
試合後アルテタがクラブの門戸は彼に開いていると述べたのは、将来なんらかの役割でアーセナルに戻って来る期待もあるんだろうか。
スターリングについては、シーズン開始当初を思えばまったくの期待外れだったが、考えてみればここ数年の彼の凋落はたまに対戦したときですら感じていたこと。
市場機会があったからとはいえ、彼に攻撃のキーパートを期待したことはあまりに楽観的だったかもしれない。少なくともピッチ上での貢献度は極めて低かったと云わざるを得ない。ウィリアンにも比べられる失敗案件。
あとは、ジンチェンコのクラブでの今後がいまも不透明で、ドルトムントなどから関心があると云われる。
まだ具体的に彼の移籍話が盛り上がっているわけではないものの、今シーズンの彼のチームでの扱われ方を観るかぎり来シーズンもプレイタイムはあまり期待できそうになく。やはりこの夏には、それなりの金額で移籍が許されると思われる。だから、彼もこの試合がじつは最後だったかもしれない。
みんなお疲れさまだ。そしてありがとう。
<リードを守れない&セットピース失点>最後まで繰り返す
結局試合には勝ったし、こういうとくに目標のない試合でもあったしで、内容とかパフォーマンスとかでなにか文句を云いたくなるようなこともないんだが、結果として、最初にゴールしたリードを守れないことと、セットピース(コーナー)から失点してしまったのは、最近のアーセナルのトレンドのまんまを繰り返していたのは残念だったと思う。
サウサンプトンはPL38試合で26ゴールしか決めていないチームなのに、そのうちの2ゴールがわれら。これはいけませんねえ。
今回も含めてアーセナルは今シーズン、セットピースから22失点(すべてのコンペティション)しているということ。シーズンの総失点が52ということを考えると、かなり高い確率。
その内訳はOptaによると。
- 9 コーナー
- 4 フリーキック
- 5 ペナルティ
- 2 スローイン
- 2 フリーキック(ダイレクト)
スローイン(ロングスロー?)がふたつもあってウケる。
来年のセットピースFCは、守備のほうにも力を入れてもらわねばならない。
2年連続Golden Gloveラヤの貢献。来シーズンは競争にさらされる?
まあ本人も述べているように、Golden Glove(最多クリンシーツ)というGKのための賞は、チームとしての守備事情もかなり大きいとは思うが、ショットセイヴなど彼自身の貢献もかなりあったのは間違いない。
今シーズンのラヤは54試合でプレイしたということで、ネトがプレイしたのは1試合のみ。ネトがカラバオカップでプレイできないみたいな特殊事情もあった。
ラヤとしては、ほぼ完全にポジションが約束された状況だっただろう。
しかし、話題になっているエスパニョールのJoan Garciaが夏に本当にアーセナルに来るかは定かではないが、彼のような評判のGKがセカンドとしてやってきたら、ポジション争いが生まれるのは必至で、ラヤもそこまで多くの試合ではプレイしなくなるに違いない。
新シーズンは、GKもポジション争いをする場所になるのか。それとも。
本来はポジション争いがあったほうが健全と云いたいところなのだが、GKはそう単純じゃないのは、ラヤラムのときにも議論になったこと。
いまのところ、アーセナルのGKはラヤで安泰に見えるが、今シーズンはより優秀な、試合結果を左右するようなGKのパフォーマンスも対戦のなかで何度か観てきた。
夏にはいずれにせよセカンドGKの補強が必要で、ここに動きはある。どうなるか観てみよう。
リーグで二桁ゴールの選手がひとりもいないアーセナルはほぼ100年ぶり
シーズン38試合プレイして、10ゴールかそれ以上決めた選手がゼロ。それは、1927/28シーズン以来初めてのことだそう。チームの最多ゴールがハヴァーツの9。
これでよく2位フィニッシュできたな……
チームの課題はクリスタルクリア。夏に解決。それでよし。
この試合については以上
今シーズンも楽しくすべて読ませていただきました!来シーズンこそ我々の年です!お疲れ様でした
ありがとうです!