ESLこと、ヨーロピアンスーパーリーグ。死んだと思ったら、またぞろ復活してきた。何度でも蘇るなぁ。 今週木曜、EUの最高裁判所が、UEFAとFIFAがESLを妨害しているのは違法と認定したとかで、ESL側(A22 Sports)があらたにコンペティションのストラクチャを発表したり(※試合はすべてフリーストリーミングするつもりらしい)、ヨーロッパの主要クラブがこぞって反対の意思表示をしたりと、昨日から今日は騒がしいことこの上なかった。 この件で、唯一ファンに歓迎されているっぽいのは、UEFAが24-25シーズンからCLに導入を予定しているグループステイジに代わる、いわゆる「スイス式」の取りやめを検討しているということ。どうやら、ESLに触発されて?現状維持に方向転換しそうな雲行きとかなんとか。新方式も賛否両論だったから、怪我の功名かも? なにがなにやら。 ちなみに、今回のESLのプランにPLのビッグ6で公式に反対を表明していないのが、くしくも今回対戦するアーセナルとリヴァプールだったりする。たしかに、これを書いている時点でもアーセナルからの声明は発表されていない。※アルテタの試合前プレス会見に合わせて発表された ジョッシュ・クロンキは、以前アーセナルのファンに対して、今後ESLのようなものには参加しないと約束したはずだが、なにか考え中なのだろうか。 さて、PLリヴァプール@アンフィールド。われらにとっては、今年最後のビッグマッチでありビッグテスト。 これは、1位と2位の直接対戦というアツさもあるし、ここから毎月3連続で対戦するという奇遇もあり。アーセナルとしては、アンフィールドで最後に勝ったのが2012年9月なので、もう10年以上も勝っていない場所。いまもホームでのリヴァプールは鬼のように強く、今シーズンは先日PLマンUでドロウをやった以外は、すべてのコンペティションで全勝している。 なんという倒しがいのある相手なのか。アーセナルはブライトンでのパーフェクトパフォーマンスの勢いもあるので、10年以上ぶりに彼らに勝つなら、いまここでという感じがする。アンフィールドのリヴァプールに勝ったら、まじでタイトルを夢見てもいんじゃないか。 土曜の試合をプレヴューしてゆこう。
Mr. インテリジェント。アーセナルのタイトル争いでジョルジーニョがカギになる
アルテタ4周年! ……じゃなくて。若干タイミングを逸したトピックで失礼。 先日のアルテタ不在で敗けてしまったPLアストン・ヴィラで、ベンチだったジョルジーニョが、試合中タッチラインからとても熱心に選手たちに声をかけていたことが話題になっていた。 なかでも試合中のラヤとのやりとり。GKがゴールキックの戦術確認をするのにコーチングスタッフのところではなく、ジョルジーニョと話をするためにタッチラインに向かった姿が印象的だったという。 「現役時代もすでにコーチのように振る舞っていた」とは、ミケル・アルテタの逸話であるが、この件はそれを思い起こさせるようなところがある。AFC非公式のプレイヤー・コーチ。 ジョルジーニョといえば、ワールドフットボールにおける“レジスタ”の代表例としても知られ、ピッチ上の戦術家であり選手を操る司令官でもある。そんな彼が、こうしてピッチの外から選手に指示を出すのも自然なことなのかもしれない。グラニト・ジャカ同様、未来のマネジャーとしての姿が容易に想像できる現役選手のひとりである。 そんなことや、彼のインタヴューなどがいくつかあったりして、ぼくも最近は彼のことを考える機会が多かった。 今回はジョルジーニョのインタヴューとか、その他もろもろを。
レヴァークーゼンで活躍するグラニト・ジャカ「ハヴァーツは批判を跳ね返せる」
グラニト・ジャカのインタヴューが話題だ。 ジャカは、昨シーズンいっぱいでアーセナルを退団、今年レヴァークーゼンに移籍するとチャビ・アロンゾ率いるクラブともども絶好調ということで、いまもフットボール世界の話題でありつづけている。現在あのバイエルンをおさえて単独トップなのだからヤバい。 彼がアーセナルで過ごしたそのほとんどがひどい低迷期だったにもかかわらず、本人的にもベストシーズンを最後に、しかも6年ぶりのCLを置き土産にしてクラブを去ったジャカ。ああいう印象的な去りかたもあったため、とくに、アーセナル界隈ではいまだに彼をリスペクトする声が多い。 今回のインタヴューの聞き手は、ジャーマンフットボールにおける情報信頼度ではTier 1評価のジャーナリストRaphael Honigstein。 Xhaka exclusive: Staying at Arsenal then leaving and a ‘calmer’ him at high-flying Leverkusen
23-24UCLラスト16ドロウ。アーセナルはFCポルトと対戦
昨日のドロウはご覧になりましたか。UEFAのサイトで生中継されていた。今年はJohn Terryがゲストプレゼンターだった。 ドロウの会場には、エドゥの姿も見えたし、バルサのDecoもいたな。彼はもう卓球氏っぽくなかった笑。 そしてアーセナルのファンはすでにご存知のように、われらは、ラスト16の対戦相手にFCポルトを引いたのだった。
アーセナルがレアル・マドリッドの南米スカウトを引っこ抜く
なんと、レアル・マドリッドでラテンアメリカ地域のスカウトを担当していた人物が、すでアーセナルで働いているという。 昨日の『The Athletic』(Mario Cortegana)のスクープ。 ⚡️ Excl. ⚡️ Paulo Xavier has left his role as Real Madrid’s Latin America scout to join Arsenal Xavier was a highly regarded member of chief scout Juni Calafat’s staff More details at @TheAthleticFC https://t.co/rVC6vf1vTu — Mario Cortegana (@MarioCortegana) December 18, 2023 エドゥ?
【マッチレビュー】23/24 EPL アーセナル vs ブライトン&ホーヴ・アルビオン(17/Dec/2023)ハイプレッシングで勝つ
これは、おもしろい試合だったなあ。もう一度全部観たいくらい。 アーセナルのパフォーマンスは、(ゴール以外は)ほとんどベストという感じで、ブライトンはいつもどおりボールを持ちながらも効果的な攻撃は繰り出せず。試合全体をコントロールしたのはホームチームだったろう。何度も繰り返しチャンスをつくったし、とにかくシャープだった。クリンシートもキープして彼らの連続ゴール記録もここで阻止。 ブライトンは、試合後はマネジャーだけでなく、彼らのファンでさえ、いさぎよく敗けを認めているという気持ちよさ。 そしてそして、このあとに行われた注目のPL試合#LIVMUNが、なんと0-0のドロウで決着。われらは、リーグテーブルで単独トップに返り咲いたのだった。♪We are top of the league! 試合を振り返る。 Arsenal edge past Brighton to go top of table
【マッチプレビュー】23/24 EPL アーセナル vs ブライトン&ホーヴ・アルビオン(17/Dec/2023)天敵に勝つとき
これを書いているのは土曜の東京だけど、あったかくて気持ち悪いな。12月のなかばですぞ。お昼にビールのみたい(それはいつも)。 さて、PL。アーセナルはなんだか久しぶりのホームと思ったら2週間ぶりだった。対戦相手はブライトンことBHA。彼らには、エミレーツでリーグカップ含めて3連敗しているという、アーセナルにとってはほとんど天敵。しかも去年のあの試合なあ。あのポゼッションにこだわるプレイスタイルがめっちゃ腹立つんだよなあ。 タイトルを狙う今年は、当然勝つつもりである。PLヴィラから連敗はできないし、BHAにホーム4連敗ももちろんできない。 日曜の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタが「disgrace」発言のバンを免れる
かねてより、ミケル・アルテタへの罰は免れないだろうと云われていた、11月のPLニューカッスル(A)試合後の“disgrace”発言。 アーセナルにとって、PLでは今シーズン初めての敗けとなったあの試合。VARによる疑惑の判定で認められたゴールについて、試合後のアルテタがほとんど怒り心頭といった様子でかなり感情的に捲し立てたことは、大きな話題になった。 そして、ようやく昨日になって、FAから公式にこの件に関する声明が発表されたのだった。 その結果は、なんとおとがめなし。先日のPLアストン・ヴィラにつづき、アルテタのタッチラインバンは免れないと思われていたため、界隈ではこのニュースは驚きをもってむかえられている。
コミュニティワークに精を出すエミール・スミス・ロウ「父さんがロールモデル」
昨日、UCLのグループラウンドが終了。すべての結果が出た。 全体的には順当といったところか。サプライズはマンUくらい? それとニューカッスル。2位のPSGがBVBと分けたので、彼らは最終戦で勝ってさえいれば2位にすべりこめていたのに、ミランに痛恨の敗け。ホームで。彼らは、PSGとのアウェイ試合では最後の最後に疑惑のハンボーによるペナルティで2ポインツを失っており、VARに泣く結果に。アーセナル界隈では「カルマ」と盛り上がっていた。いわゆるインガオホー。合掌。 CLラスト16のドロウは月曜に予定されている。楽しみっすなあ。 さて、CL最終戦でも短い時間ながらプレイしたThe SmithことESRことエミール・スミス・ロウ。 『VERSUS』というUKのメディアが、熱心にコミュニティワークに参加するスミス・ロウを取り上げていて、これがなかなかの内容だったのでシェアしたい。フットボールとはまたべつの側面。 Emile Smith Rowe is a Man of the Community ぼくは全然しらなかったのだが、VERSUSは、フットボーラーとストリートファッション、音楽、カルチャーなどをフィーチャーしたメディアで、ぼくもわりと好きな方面だった。アーセナルの選手では、これまでにサカやベレリン、エンケティアらが登場している。というか、ヘッキーBの回数よ。
【マッチレビュー】23/24 UCL PSV vs アーセナル(12/Dec/2023)CLグループステイジでお仕事完了
CLグループステイジの最終戦、PSV。アーセナルはレギュラースターターが複数含まれた、予想よりだいぶ本気度の高いチームセレクションでスタート、期待されたアカデミー選手の登場はなく、サブも含めて結局最後までシニア選手だけでプレイした。 結果は1-1。アーセナルにとってはすでに消化試合であり、アウェイ試合であり、2連敗も避けられた。「毎試合で勝ちたい」アティチュードのアルテタとしても最悪な結果ではなかっただろう。 が、ベンチに入ったアカデミー選手たちをひとりも使わなかったことや、ライスやオーデガードのサブ、ジェズースを最後の5分だけ使うといった選手起用については、疑問の声も少なくなかった。というか、試合後のファンのあいだでは、結果よりも、そっちのほうの議論がヒートアップしているくらいである。 ということで、リスクをかけたわりには試合には勝てなかったし、気持ちのいい試合後ではなかったが、いずれにせよわれらはCLでラスト16に進出した。トップも確保できたので、他グループのトップを避けられる有利なドロウになった。ミッションコンプリート。 ひとまずはよかったよかった。 この試合を振り返ろう。 Much-changed Arsenal held to draw at PSV Eindhoven
【マッチプレビュー】23/24 UCL PSV vs アーセナル(12/Dec/2023)ESR is back? ワニエリがCLデビュー?
Hey. さて、UCLのグループステイジ最終戦、アーセナルの対戦相手はPSV(A)。アーセナルは前回のランス(H)ですでにグループBのトップを確保しており、今回は試合の勝敗がグループの結果を左右しない消化試合となっている。 とはいえ、先週末はPLでも敗けているし、ここで敗ければ2連敗。日々、勢いについて語っているアルテタがこの試合を敗けたがるはずもなく。 強敵に対しある程度の競争力を保持しつつ、過密日程のなかで、どれだけレギュラーの選手たちを休ませられるか、チームセレクションに注目が集まるところ。 遠征スクワッドには数名の有望アカデミー選手や、ケガから復帰したESRが含まれているのもうれしいニュースだ。 PSVは現状2位を確保しているが、この試合の勝敗とGDによっては、最終戦をホームでプレイする3位のランスと逆転で入れ替わる。それなりの差はあるが、現実味がないわけでもない。したがって、この試合に対する相手のモチヴェイションは高い。 どのような試合になるか。 試合をプレビューしてゆこう。
ヴィラでアーセナルのゴールを認めなかったレフリーはリヴァプールファン。レフのサポートクラブと試合割当ルールの是非
今朝、twitterで観た驚きの事実。 Turns out the referee who didn’t award us a penalty and disallowed our goal, which would’ve taken us back to the top of the league above Liverpool, is a Liverpool fan. No further comment. https://t.co/o5mJg96QIF — AFCAMDEN (@AFCAMDEN) December 10, 2023 先週末のPLアストン・ヴィラ vs アーセナルで、ホームチームにとって有利になる疑惑の判定をやったレフJarred Gillettが、じつはリヴァプールファンだったというのですな。 もちろん現在リヴァプールとアーセナルはトップを競う関係で、彼にはリヴァプールを利する判定をするインセンティヴがある。実際アーセナルはこの試合で敗けたことで、リーグテーブルにおいては1位と2位が入れ替わっている。 このような重要な局面で、そのような人物がレフリーを務め、そして、あのような判定をしたということ?? これはまた議論になりそうな。 ※弊ブログにおいては、しばらく前から「Controversy」というカテゴリを設けておりまして、今回のようなエントリがそこに入りますので、以後よろしくどうぞ