hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, EPL, Match

【マッチプレビュー】20/21EPL アーセナル vs フラム(18/Apr/2021)求む一貫性

ELスラヴィア・プラーグから中二日。

PLは20位シェフィールド・ユナイテッドにつづいて、18位フルハムというボトムチームスのひとつと対戦。

ELの大勝で自信をつけたチームが、ボトムチームを相手にPLでも大暴れなるか。

この試合をプレヴューしてゆこう。



アルテタの試合前コメンツ「ファイナルサードで冷静になることが大きな違いになる」

プリマッチのプレスカンファレンスは行われていない模様。金曜に行われた試合前インタヴュー。オフィシャルサイトより。

(直近のチームニュースとオーバの状況について……)

アルテタ:もうみんな知っているとおり、彼はマラリアにかかった。インターナショナルブレイクで遠征したときに感染して、それ以来症状はなかったのだが、数日後に症状があった。われわれもわかっていなかったのだが、さらなる検査をしてそれを見つけたりとドクターがグレイトな仕事をしてくれた。

彼は病院に2日間いてしばらくラフな日がつづいたが、いまは自宅にいる。安全でいいコンディションであり、復帰の準備もできている。

(オーバはセレクションに含まれるので?……)

彼の回復具合を見ないと。当然そのような病気にかかれば、身体が本調子に戻るまでは少し時間がかかる。このスポートでは、ふつうのコンディションからエクストリームなコンディションにしなきゃならないから。しかし彼はすぐにでもチームに戻りたがっている。それを待とう。

(スラヴィアでの勝利でクラブはいい雰囲気になっている……)

セミファイナルへたどり着いた事実はビッグブーストだ。このクラブはいつでも参加しているコンペティションでファイトしなければならない。ゆうべのパフォーマンスは、チームがプレッシャーにさらされてもパフォームできるということを証明した。チームにはうまくやろうというスピリットと渇望があり、リアルなキャラクターを見せた。わたしは選手たちのそういうマインドセットをとても好んでいる。

エミレーツではホイッスルから最後にセットピースで失点するまで失望の結果がありながらも、選手たちはそこから勝ち抜けができると確信していた。それは昨日われわれが行ったことへの準備で非常に役立った。

(ELが残りのPL試合に好影響……)

効果はある。なぜなら木曜と日曜でプレイすることはほんもののチャレンジだから。リカヴァリでも、準備でも、ロテイションでもまさにチャレンジだ。このシーズンはずっとそうだった。すべて制限があり、ケガがあり、Covidのレギュレイションがあり、それ以外にもいろいろあった。しかし、いまは試合に勝つことだ。シーズンの終わりにはいいランがほしい。PLで進歩がほしい。

いまのプライオリティは日曜。セミファイナルズのことは忘れる。ふたつのビッグゲイムスがホームである(※日曜のフルハムと来週のエヴァトン)。ベストでプレイしなければならない。それをやれれば、このシーズンが少しだけ違うように見え始めるはずだから。

(国内での勢いの重要性……)

思うに、リーグで勝ち続けることができれば、自信も高くなり、スピリットもよくなり、選手たちの個人のパフォーマンスも維持できる。それがELにもノックオンエフェクトになることは間違いない。

(PLで残留を争っているチームとの対戦はチャレンジ……)

もちろん、彼らはPLに残りたい。わたしの意見では、彼らのいくつかの結果はとてもアンラッキーだった。数日前から彼らの試合を観始めたが、スコット(パーカー)のチームのセットアップはとても好ましい。とても勇敢で、やるべきことをとても理解している。いくつかの結果はとてもアンフェアで、いま違うポジションにいる可能性だってあった。彼らはいつもやっていることをやりにくるだろう。難しくなりそうだ。

(彼らの結果はパフォーマンスが反映されていない?……)

そのとおり。それがわたしが感じていることだ。彼らは多くの試合で小さなディーテイルズで失っている。ボックスのなかで試合を決めるいくつかの決断があり、おそらく彼らはそこからもっと得ているものがある。彼らのやっていることは信用できるよ。

(シーズン最初の試合だったフルアム戦……)

イエス。あの日のわれわれはとてもいいプレイをしたと思う。われわれはクリンシートで試合に勝ったし、とても力強かった。だが、今回は違う試合になる。準備という意味では、われわれには今回その時間がない。彼らのことはよく知っているがね。観てみよう。

(あのミスに反応したラカゼットのキャラクター……)

あれはラカのパーソナリティを示している。彼はホームゲイムではふたつのビッグチャンスィーズを逃し、リアクションを観る必要があった。リアクションするには、恐れがあったかもしれないし、疑念もあったかもしれない。あるいはちょっとした罪の気持ちも。しかし一方でそれにリアクトする強いパーソナリティがあった。「今度こそネットに沈めてやる」とね。彼はこの2試合でつづけてやってくれた。それはとてもとても効果的だった。

そしてその勢いがつづき、彼のフォームもつづく。それはチームにとりかなり重要だ。

(ラカゼットはビッグゲイムプレイヤー……)

キーモウメンツやビッグマッチーズでは、違いをつくるためにそうした選手が必要になる。そしてシニアの選手にはその経験がある。

わたしには、彼のスタイルや成長、もうすぐ30才になろうとも、彼は正しいパスにいる。彼は学ぶことに貪欲だから。彼は以前よりもずっといいやり方でやっている。彼はチームをくっつけるいい接着剤になっている。そのクオリティを持つことはストライカーには簡単ではないものだ。彼にはそれがある。

(ESRの恐れのなさ……)

まだ若く、新しい経験をしているとき、最初の経験がポジティヴになることはとても重要になる。それが自信のブーストになるから。そうした経験が彼らが数年前にいた場所から現在いる場所まで、大きなインパクトになって、期待を生み出している。

それはすべてとてもポジティヴなやり方になっている。成長のフェイズにいるときプロセスをスピードアップさせる。彼らにもとてもポジティヴだし、チームにもクラブにもポジティヴだ。

(スミフ・ロウのボックスでの落ち着きは20才にしては稀有……)

トッププレイヤーズにはファイナルサードやボックス周辺で落ち着きがあるものだ。さらなる秒、さらなるパス、さらなるタッチ…… 彼らにはコントロールができている。

エミルにはそれがあった。パスをいつ出せばいいか待てる。ニコもそれができた。彼はフィニッシュをあせらなかった。タッチをし、さらにタッチをし、そこから正しい決断をした。それはつまり落ち着いていることであり、ファイナルサードで冷静であること。それが非常に大きな違いになった。

口ぶりからポジティヴなヴァイブスが伝わってくるような。あの試合のあとなら当然か。

アルテタのチームで問題なのは、いくらこういうポジティヴな期間があっても、すぐにまた劣悪な期間が訪れるということ。ずっとそれを繰り返している。いい加減ハイレヴェルで安定してもらいたい。

さて、今回はオフィシャルサイトのインタヴューだけでなく、Sky Sportsなどのメディアの取材にも応えている。

そんな時間あるなら、ふつうにプレスカンファレンスをやればいいのに。。

アーセナルの「ユースレヴォリューション」by Sky Sports

まずは『Sky Sports』の記事から。こちらはSky Sports独占。サカやESR、マルティネリやバロガンといった選手たちについて語っている。長いので一部のみ。

アルテタ:若い選手たちとの取り組みは大好きだね。彼らにチャンスを与えることも。だがそれだけじゃない。試合の集団的な側面なんだ。われわれがどう共にプレイし、自分たちのスタイルを楽しんでプレイするか。楽しみ、ファンを誇らしい気持ちにさせ、試合に勝つ。

若い選手たちは自分たちで信頼を勝ち取っているだけでなく、信じてもらえるだけのことを示している。試合だけではない。毎日のトレイニングやどう過ごしているか。

(サカについて)知性がある。われわれはフィジカリティ、スピリット、テクニックについて話すが、すべての決断を下すのは脳だ。Bは、たくさんのいい決断をする。彼は状況を読むことのできるとても賢い選手だからだ。そして当然それを正しく実行する能力もある。ビッグクオリティがある。

(サカのポジションを模索したこと)それがわかるまで少し時間がかかった。彼をいろいろなポジションズでプレイさせてみた理由。彼がどうリアクトするか観ていた。彼のキャラクターも試したかった。LBでプレイしたとき、彼の理想的なポジションではなかったが、彼はそれを乗り切る必要があった。

(マルティネリはなぜ待つ必要があった?)彼は戻ってきてすぐにインパクトを見せたが、それでもまだ彼には取り組まねばならないことがたくさんあった。

彼には時間が必要だ。彼はやる気マンマンで、だからこそ成長を阻害するものについてとても気にすることもある。彼はわたしの決断を受け入れないこともあったが、わたしのそうした決断にはひとつの理由しかない。それは彼を助けるということだ。彼がスプリントするチャンスがあればスプリントできるし、行くならまた行ける。

わたしは彼とは長いつきあいにしたい。短期間ではなく。彼はいまいい場所にいるよ。

(バロガンについて)すべての面で、彼はわれわれの信頼を理解している。ともに未来を築きたいと考えていることも。

彼はとてもとてもハングリーなボーイ。彼はなんでもやりたがる。毎日欠かさずもっと練習をやりたがる。

彼にはストライカーとしてユニークなクオリティーズがある。スピード、ボールの持ちかた。マジなゴール脅威になれるし、ヤバいくらいハードにワークする。

彼はポジションを得るために、ファーストチームの誰でもプッシュするだろう。それこそわれわれが望むものだ。彼はチャンスを得た。そしてこれからは彼自身を証明する番だ。われわれは彼を正しくサポートする必要があり、そこからは彼次第になる。

(選手補強とユースプレイヤーズ)もしどこかのポジションを補強をしたい、誰かをリクルートする必要があれば、わたしならまずはわれわれのアカデミーを観てみる。それはこのクラブのDNAの一部であり、やらねばならないことだ。

もしクラブにプロダクトがあるならば、彼を連れてくる。しかし彼には正しいクオリティーズがなければならないし、正しいメンタリティとキャラクターも必要。そうでなければ、別を探さねばならない。

われわれはラッキーだ。とてもいい選手たちが出てこようとしている。だがもっと必要だ。アカデミーにもっと投資をしつづけるためにも。正しいコーチズも。ペアはファンタスティックな仕事をしている。できるだけファーストチームに選手を供給していこう。

この記事で示されていた興味深いデータ。今シーズンのPLでU-21の選手に与えた時間トップはアーセナル。サカひとりでだいぶ稼いでいそうだが(※TMによれば2,144分)。。

最下位のTHはアレか。モウか。さもありなん。

アルテタ「ペペの適応期間は終わった。もういい訳はできない」

ELスラヴィアではファーストレグでG1、セカンドレグでもG1 A1。活躍しているペペについてのボスコメント。『the Guardian』より。

アルテタ:(ペペは最近メンタリティが変わってきた)彼にはそれが必要だったと思う。彼には適応の期間が必要だった。でもそれはもう終わった。だから、われわれももう彼が適応中ということに甘えられない。こからはパフォーマンスだけ。彼にはそれができる。

彼はサポートしてくれる選手を得て、マネジャーは彼を信頼している。彼を助けようというすべてのスタッフ、彼のことが好きなチームメイツがいる。彼はとても好人物だからね。だからもういい訳はできないんだ。

彼には正しいマインドセットを持つことが必要で、彼ができることをやる一貫性が必要。それがチームもわたしも彼に望むレヴェルだからだ。もしそれを下回るならば、彼はプレイすることはない。しかしもし彼がそれをやるならプレイするビッグチャンスがある。彼にはとんでもない能力があるのだから。

求む一貫性。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【マッチプレビュー】20/21EPL アーセナル vs フラム(18/Apr/2021)求む一貫性

  1. 更新お疲れさまです。毎回頑張って全部読ませて頂いております。
    リーグ4位はさすがにしんどいかなと思いますが、可能性がある以上ヨーロッパへの道は必ず確保していかなくては。
    ちなみに、4位以上のチームがカップ戦2つ取った場合、ELは6位まで、7位は新しくできるUECL出場権を得るという事でいいのかな。
    もちろんEL勝ってCL行くのがベストです。

  2. 僕は右ぺぺも好きなので、左マルティネリはアリだと思う。
    オーバの席が空いてるなんてめったにない。こういう時こそチャンスをやってほしい。

    後ろはうまく行ってるから変えないと思うけど、コンディション理由の欠場だけは仕方ない。
    この試合が悪くてもシーズンが終わるわけじゃないので、無理する理由はないと思う。

    交代が遅いっていう批判は、、、どうだろう?正直よくわからない。
    サッカーで「交代が早い」って批判はあまり聞いた事がないから、監督批判あるあるの1つだとも思うんだけども。結果論を言いやすい話ではある。「若手を使わない」とか。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *